猫だましい (新潮文庫)

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著者 : 河合隼雄
  • 新潮社 (2002年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101252261

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猫だましい (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 実際にお会いしたときの、河合隼雄氏のお優しい印象そのままの読みやすい文章。
    30数年、間が空いてしまったが、読んで良かった。
    紹介されている本も可能な限り読みたい。

  • 猫にたましいがあったなら。。そんなことを考えるほど私自身は猫に関心がなかったが、相方が猫が好きなためなんとなく題名に惹かれて読んでみた。古今東西様々な猫が登場する物語が興味深かった。猫には二面性があることや、多面的に色んな問題を解決したり反対にぶちまけたり、一つ縄ではいかないところがあると知った。特に少女を猫として書いた漫画を読んでみたくなった。

  • 通してずっと面白い!というわけではなかったが、興味を引く箇所多数。村上春樹訳の空飛び猫、大島弓子の漫画、ポールギャリコ、谷崎潤一郎やコレットの、男と女と猫の話、などは原作を読みたくなった。牝猫と男性と同居するのは危ないのか?私の知ってる、猫と相思相愛な関係を築いている人というのは女性ばかりなので、ピンと来ない。

  • 猫を主人公とする作品を基に、人の心について語る。面白いし、優しい語り口で癒される。

  • 取り上げられている作品が全部面白くて巻末に掲載されている参考図書を全部読みたい位です。「とろかし猫」は本当にいい得て妙だと思いました。大島弓子氏による解説漫画も収録。

  • たましいの顕現であると筆者がみる猫について、物語においてどのような登場をし、どのような役割をしているか、およそ10の物語に登場する猫と、物語が紹介される。

    ただ、猫が登場する物語の引用、要約、紹介が羅列され、申し訳程度に作者の分析が書かれているにとどまり、本を通して得られたり、読んでよかったと思えるところは皆無。

    強いて言えば、取り上げられた本の原典に目を通してみようかと思った程度で、猫が書かれた本をなんでもいいから読んでみたいという人のガイドブックくらいの役割は果たす本かと思われる。

  • 本当に尊敬する人には先生という言葉をつけたくなる。面識がなくとも、自分の中の一部になった(なってほしいという願望も込めて)気がして、先生、と呼ぶ。
    これはユング研究で有名な河合隼雄先生が猫を語る本である。古今東西様々な物語の中に登場する猫という存在を通じて、その猫に人間が託したものを解説してくださる。
    化け猫であり招き猫でもある二重性やトリックスター的性格、それは誠実を託されがちな犬にはない魅力。有名どころが多いのでマニアには物足りないだろうが猫小説の案内書として読むも良し。冒頭に説明される、数学の連続体問題を使った魂の捉え方なんかはいかにも先生らしい感じでほっこりする。

  • 先生の最大の評価は、100万回生きたネコでした。異論ございません。いずれも亡くなって、この世は寂しいばかりです。

  • 猫の小説や絵本、コミックなどから人間と猫との関わりが書かれていました。なかなか楽しく読んだ。その中の気になる本はこれからボチボチ読みます。おかげてまた読みたい本が増えてしまいました!

  • 河合隼雄氏の本を知人に勧められて、選んだのが猫好きなので、こちら。猫が登場する、いろいろな物語を読んでみたくなるキッカケ本となりました。猫と庄造と二人のおんな、牝猫、トマシーナをさっそく購入!

  • 年をとってもユーモアは消えない。

  • トマシーナ、また読みたくなりました。他にも読んでみたい猫話がいくつか。

  • 読む速度が遅い私が、一気に読んでしまった本
    視点がおもしろいし
    言葉がスムーズに入ってくるので、とても読みやすいです
    またじっくり読みたい
    これよんで猫に惹かれるようになりました、そういえば。

  • 小説・昔話・漫画などに登場する「猫」を手がかりに、人間の「たましい」について考えてみる、というエッセイ。しかしいきなりユダの話題が出てきたのにはびっくりした。(詳しくは引用を。)「たましい」が目に見えないのと同じで、「たましい」について何か確固とした結論があるわけではないけど、そのとらえどころのなさもまた「猫らしい」。大島弓子さんの漫画が載ってるのも嬉しかったなぁ。

  •  面白かったけれど……うーん、猫好きからすると“常識”というか、猫についてよく言われている事がズラッと書かれているので、初めて読んだ本なのに、「あぁ、またこの話ね」という感じでちょっと物足りなかった。
     特に猫に思い入れのない人が読んだ方が面白いかも知れない。

  • エディション: 文庫
    出版社: 新潮社
    出版日: 2002/11

    内容
    古今東西の猫物語を心理療法家の眼で解読すると、人間の姿がくっきり見えてくる。長靴をはいた猫、空飛び猫、宮沢賢治の童話、日本の昔話、100万回生きた猫など、猫をめぐる物語世界を分析。『新潮』連載を単行本化。

  • 猫に惹かれるのは、心のどこかで「たましい」の存在を欲しているからかもしれない。

  • さまざまな作品の、さまざまな猫たちを通して見る、人間のたましい。紹介される物語は知らなくても楽しめます。でも未読の本は確実に読みたくなりますね。面白かった。

  • 人間という存在全体を心と体に区分した途端に失われるもの=たましいと定義し、たましいの顕現としての猫に焦点を当て猫が登場する小説を取り上げつつ人間のたましいについて語っている。
    取り上げられている本は、ホフマン『牡猫ムルの人生観』、ペロー『長靴をはいた猫』、ル=グウィン『空飛び猫』、日本の昔話の猫、宮沢賢治作品の猫、鍋島猫騒動、佐野洋子『100万回生きたねこ』、ギャリコ『トマシーナ』、谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のおんな』、大島弓子『綿の国星』。
    『長靴をはいた猫』をトリックスターと見るのは興味深かった。
    『100万回生きたねこ』は題名だけ知っていて読んだ事はないので読んでみたい。

  • この本を読んで「ゴーシュ」って言うのはフランス語で
    ゆがんだとかいびつなとか不器用なと言った意味があると初めて知りました。うちにゴーシュって猫がいるんですが…意味を知らずに付けちゃったよ。名は体を表すでしっかりゆがんだネコです。ごめん、ゴーちゃん。

    と言う訳で大変楽しく読みました。
    教授らしい、どこか論文を読んでいるような書かれ方でした。まだ読んだことの無い本はこれを機会に読んでみようかなあなんて思いました。それにしても猫が別に好きでも嫌いでもないって…本当かしら?(笑)

  • 猫をたましいの具現として、猫の出てくるストーリーを通して「たましい」の扱いについて語る。
    やっぱり心理と文学はすごく近いところにある。

  • 小説や物語の中に出てくる猫を通して人の「たましい」を考えた本です。
    私のように「たましい」に拒否反応あり、ピンと来ない人には是非読んで欲しいです。

    ”何らかの「だまし」なしにたましいを語るのは不可能である、
    あるいは危険である”
    だから「だましい」となっているらしいです。

    河合隼雄氏は元文化庁長官といえば顔が浮かびますでしょうか?
    心理療法家でもあり、優れた”聞き手”で
    私にとっては何とも胡散臭い存在でとても好きな存在です。

    この本には難しいことは書いてありません。
    しかし、「たましい」という、巧く説明の出来ないものをテーマにしているので、
    「たましい」が現れやすい猫の物語に焦点をあて、正に”「たましい」を読み解く”という試みです。

    本の説明には大の猫好きと書かれていますが、
    あとがきではむしろ「猫好き」ではない、とはっきり書いています。
    でもそれは”語り手”ではなく、”聞き手”だからでは?とも思います。
    少なくとも「人の中の猫に対する在り方」に興味をもっているのは確かです。
    そんな人からの、そんなところから生まれた本です。

  • 読んでよかった。

    「100万回生きたねこ」の解釈で
    目からウロコの大きなヒントをもらった。

    嬉しい。
    感謝します。


    猫語の教科書に続いてこの本にも
    大島弓子氏のあとがきマンガがあって
    とても嬉しく、楽しく読ませていただいた。

    そして読みたい本、読み返したい本がまたどどんと増えた。

    牡猫ムル
    ゲド戦記
    黒猫のジェーン
    猫の航海日誌
    猫の不思議な物語
    100ぴきのねこ
    猫と悪魔
    ごろごろにゃーん
    猫と庄造と二人のおんな
    綿の国星
    牝猫 シドニー・ガブリエル・コレット
    文学の中の猫の話
    猫の歴史と奇話
    ネコたちをめぐる世界
    風の又三郎
    セロひきのゴーシュ
    鍋島猫騒動
    黒猫
    トマシーナ


    ・その後読んだ本はこちらへ移行・

    空飛び猫
    ジェニィ
    100万回いきたねこ
    床下の小人たち
    長靴をはいた猫
    どんぐりと猫
    注文の多い料理店
    まっくろけのまよなかネコよおはいり
    風と山猫
    猫の事務所
    こねこのぴっち

  • エジプトで神と崇められた猫からはじまり、ロマン主義の申し子E・T・A・ホフマンの『牡猫ムル』、ペローの『長靴をはいた猫』、宮沢賢治の作品に登場する猫から、『源氏物語』で柏木(かしわぎ)と女三の宮を引き合わせた猫まで登場して、河合隼雄さんの分析と解説を読むことができます。

    私も持っているアーシュラ・K・ル=グウィンの『空飛び猫』を翻訳した村上春樹さんとの対談。
    河合隼雄さんのお気に入りの絵本としてあげられている『100万回生きたねこ』(これも持ってます♪)について語られる生死観。
    ポール・ギャリコや(この人の動物をあつかった作品も好き☆)、九州鍋島藩を舞台にした「鍋島猫騒動」、大島弓子さんの『綿の国星』にまでおよぶ猫談義。

    猫が人間の話にジッと耳をすませていることがあるってところにはとっても共感しました!
    大島弓子さんが感想マンガの中で描かれていた猫に関する不思議な体験も興味深かったです。
    紹介されている本の中に知らない作品もたくさんあったのでどれも読んでみたくなりました。

    うちの実家では犬を飼っていたので猫って一度も飼ったことがなかったんですよね。
    いつかは猫を飼ってみたいな~

  • 人間の「心」と「体」の間にあるものとして「たましい」が存在する、
    と考えることは極めて有効である…と語る河合隼雄さん。
    猫を通して、自分の姿を見ることができるかもしれない。
    http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-175.html

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猫だましい (新潮文庫)の作品紹介

こころの専門家・河合隼雄先生は、実は大のネコ好きです。今までに読んだ古今東西のたくさんの猫物語の中から、特にお気に入りのにゃんこ達を選んで、お話しいただきました。長靴をはいた猫、空飛び猫、鍋島の化け猫、100万回生きたねこ…ネコのことが分ると、ヒトの心も分る、かもしれませんよ。ネコ好きでは引けを取らない、大島弓子さんの感想マンガが付いてます。

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