こころと脳の対話 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101252308

感想・レビュー・書評

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  • 語り口は優しいけど、内容は難しい。
    心理療法?とかの知識がないとついていけない。笑

  • シンクロ二シティや夢の話など、すごく面白かった。何かと効率よく、無駄のないように…と進めてしまっていたところを、大きく構えて偶然のセレンディピティを大事にしていけたらいいな、と思った。こんな対談集が400円てすごい。

    2016.4.25

  • それぞれの分野の達人同士がレベルの高い会話を繰り広げるかと思いきや、前半で茂木健一郎が河合隼雄に降伏し、河合隼雄の独壇場。河合隼雄の話に対し、脳科学的な解説を茂木健一郎がいれているという程度。

    全体として無意識の心について語られており、夢がなぜ意識と無関係なものを見るかなどについて語られている。個人的に最も印象に残ったのはシンクロニティについての箇所。私がこの本を読んだ上でのシンクロ二ティの解釈は「自分の無意識がその時に物凄く気にかけていること」であり、例えば楽器に関心があったとすると楽器のCMなどがこれまでより多く自分の前で流れてくるように感じてくる現象と似ている。

    河合隼雄はその無意識による選別を意識して楽しむようにしていると言う。

    現代人は意識に力を使いすぎている。(その事にすら気付いている人はいない)偶然の巡り合わせや無意識がもたらす出来事について気づき、それを行動に影響させることが人生を楽しくさせるかもしれない。

  • 読みやすいのにしっかりした内容。
    やっぱすごいです河合隼雄。
    もっと生きてて欲しかった。

  • 河合先生の本にはいつも何らかの気付きと発見があり、色々と考えさせられます。

  • 個はそもそも関係性である。
    関係性ありきというのが日本的。
    曖昧と確実が同時に存在するというのが印象に残った。

  • どのような分野でもこころの問題(愛やたましいについて)の要素が浮かんでくる。人間が生きる根底或いは天辺に在るからなんだろう。

  • とにかくお二人の楽しそうな様子が、書面からも伝わってきて、すぐに引き込まれました。
    「話を聞くだけで疲れる人」のシーンは、茂木さんが物凄く同意、感心してたのと同じくらい、納得させられました。
    他にも、心理学という個人に深く関係する学問・フィールドに於いても、全てスタンダード化してしまおうとする、昨今の傾向に河合さんが語っているシーンも、凄く納得させられますね。
    これだけ多くの著名人・知識人を引きつけた河合先生の魅力が、よく分かる一冊です!

  • 以前、会議の議論がかみあっていないのを感じた瞬間の感覚が、ルネサンスものを歌っていて縦がずれたことに気づいたときの感覚と似ている! と思ったのだけど、この本を読んで、脳科学的に正しい認識のような気がしてきた。

    聞き役に回ることが多い私としては、単に聞くだけでも話す人に力を与え得るということも面白かった。まっすぐ聞くこと、魂を聞くこと。できるかな。

    因果関係ばかりを追っていたら大切な物を見落としてしまうというのも、よくわかる。無意識、関係性、それ以外にも人間が認識できていないもの、言語化・数値化できていないものはたくさんあるはず。

    河合隼雄さん。一度直接お話を聞いてみたかったなぁ。

  • とても面白かったです。エビデンスだけがすべてではない、分野は違えど臨床に携わる人間にとってこんなに勇気づけられる言葉はない。

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