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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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おかしなことだが、そのとき、ようこは父さんの美術全集に載っていた、ピカソの泣く女の絵を見たときのことを思い出した。そのときは変な顔、ぐらいにしか思わなかった。
が、今は分かる。人が本当に悲しくて悲しくて泣くときは、顔が、バラバラになるのだ。
― 182ページ -
何故この人はこういうとき、的を外さず真っ直ぐくるのか。紀久は敵わないと思った。息を小さく吸い込むと、吐く息が思わず嗚咽に変わった。蓉子の手は確かさに満ちて力強い。まるでその上から、何世代もの女たちの手がふわりと重なっているかのように。涙が止まらない。
― 246ページ -
「気持ちは、あんまり激しいと、濁って行く。いいお人形は、吸い取り紙のように感情の濁りの部分だけを吸い取って行く。これは技術のいることだ。なんでも吸い取ればいいというわけではないから。いやな経験ばかりした、修練を積んでない人形は、持ち主の生気まで吸い取りすぎてしまうし、濁りの部分だけ持ち主に残して、どうしようもない根性悪にしてしまうこともあるし。だけど、このりかさんは、今までそりゃ正しく大事に扱われて来たから(中略)、とても、気だてがいい」
― 77ページ
みんなの感想・レビュー・書評
真夜中に一気に読んだせいか、かなり入り込んでしまいました。ぞくっとしてしまう場面もあるので、人形苦手な人には向かないかも。でも、基本、愛にあふれた、じわっと心にくるお話しです!
りかさんが、喋る(?)人形というちょっとコワイ設定なのに、何だか考え方や存在感が人間じみていて安心して読めました。笑
作者・梨木さんの人形に関する知識がすごいと思いました。うちの雛人形たちは何を考えてるんだろ…久しぶりに出してあげたくなりました。
読んでよかったです。
何だかちょっと怖くて、不思議な本でした。
日本人形のりかさんがしゃべり出したらゾッする。
雛壇の人形
幽霊
座敷わらし
などが出てくる。
読んでる最中に次第になるほど~~のこともあり面白かった。
この本のおかげで二日間電気付けっぱで寝た (笑)
幼い頃、日本人形が怖くて、おばあちゃんに「雛人形を買ってあげる」と言われたときに大泣きした私ですが。。。
りかさんみたいなお人形だったら、ほしかったなぁ!
りかさんを贈られることで、主人公ようこのように、今までにない怖い体験をすることになっても、青い目のお人形にまつわる哀し過ぎるエピソードを知ることになっても、きっと得がたい素敵な日々が過ごせたことでしょう。
梨木さんの新刊を読んで、久しぶりに読みたくなって手にする。 「澄んだ差別」と「濁った差別」という言葉が、今回は心に残った。 ここひと月半の私は、自分の思いにとらわれすぎて、なんだか頑なにというか固執しすぎているなと思った。自分で自分をがんじがらめにして、自分の首をしめていたんだなということにふと思い至る。正当だと思っていたけれど、「濁った差別」だと思う。水には流せないけれど、そういうものなのだ... 続きを読む »
リカちゃん人形を欲しがった女の子に、おばあちゃんから贈られたのは、
何の間違いか、市松人形のりかさん。
そのりかさんに導かれるように、人形の世界を知っていく女の子のお話です。
なぜ人形というものを、薄気味悪い、と感じてしまうのか、
それが少しわかるようなお話ですが、
特にホラーというわけでもなく、どちらかと言えば大事なことを教えてもらったような気持ちになります。
梨木さんの作品の多くは、植物とおばあちゃんが、
大切なことを教えてくれる存在になっていますね。
この「りかさん」の続きが「からくりからくさ」で、
その後日談が「ミケルの庭」になるのでしょうか。
ミケルの庭では、頭で考えることと、気持ちとは、
どうしたって一致しないのだということが、描かれているようです。
そういうことに興味を持ちそうにない主人公に文体。
人形が動いて?喋ってもホラーではありません。
自然のことのようにすっきり受け入れられてしまいました。
りかさん、ちょっとうらやましい・・・
リカちゃん人形が欲しいと頼んだようこにおばあちゃんから届いたのは黒髪の市松人形のりかさん。
人と心を通わせる術を持つりかさんに導かれるように、ようこは古い人形達や持ち主達の思い出に触れる。
読み終わってもしばらく現実に戻る事ができませんでした。
はじめのうちは単なる少女と人形のファンタジーという先入観から、やっぱりオジサンには無理だったかなと思っていましたが、進むにつれて梨木氏の本領発揮。おばあちゃんの格好よさを描かせたらピカイチですね。
「西の魔女が死んだ」に負けず劣らず、とってもいい本だと思います。
人形というものに憧れを抱くと同時に、薄ら寒いような怖い思いを抱えてしまうのは、多分、私だけではないのではないかしら。ぬいぐるみさえ、この子たち私がいない時何やってるんだろうと、時々ふわりと真剣に思っては、その都度我に返って、ぬいぐるみだし!と思う。そんな思いをしたことがない人なんて、きっといないんでしょうね。
りかちゃん人形が欲しいという孫の希望にこたえておばあちゃんが贈った一体の日本人形、りかさん。
りかさんのお友達になった、ようこちゃんと、二人の出会う人形たち。姿が可愛いだけでなく、綺麗なだけでなく、託された思い/込められた思いを否応無く背負ったまま佇む人形たちの、賑やかな、静かな世界を、襖の隙間を少し開けて覗き見るような、そんなお話です。
巻末の解説に、小林すみ江さんという人が 「ページを閉じて心に残ったのは、おいしい薄荷(はっか)のお菓子を食べたあとのようなみちたりた清涼感でした。」 と感想を書かれていますが、本当にそのとおりだと思いました。 たとえば「銀じいさん」とは何者なのか?とか、説明のない箇所がたくさん出てきて、そのままお話が進んで終わってしまったりするのですが、なんだかそのことも、「知りたいけど、梨木さんが説明しな... 続きを読む »
古くからある家のお人形達と子供と、祖母とのやりとりがちょっと不思議で可愛い。
どっかで読んだ事あると思ったら、中3の時の模試に文章があったわ。たぶんその時(6年以上前)からの積読。
きっと当時だったら好奇心半分、薄気味悪さ半分で表面上の話だけを読んでたんだろうなーと思いました。
今の時代に本当に、こういう事を純粋に受け入れて上手く過ごせる子供がいてほしい。
日本版トイストーリー。人形達が思い思いに自分が背負ってきた過去を語る。戦時中の話、病気の女の子の話、海外の貧しい女の子の話、などが出てくるが、全体的な統一感、それぞれの背景の深みに欠けており、様々な人の生きざまを人形に語らせるという奇異な手法で強引に面白おかしくまとめあげた小説に過ぎないと思ってしまいました。
お雛祭りにりかちゃん人形がほしいと頼んだ。
ようこにおばあちゃんから届けられたのは黒髪の市松人形の「りかさん」だった。
女の子と日本人形の心の交流を描いた乙女チックな物語かと思って読むと見事に裏切られます。かつて持ち主だった人間の心を背負った古い人形のことが、怖くて、哀しくて、愛おしくなるお話です。
2008年6月に読んだ本。レビューのようなもの(というか、読みながらの当時の記録)は拙ブログにて。「からくりからくさ」と同じリンクです⇒http://dolcevita-sana.blogspot.com/2008/06/blog-post_30.html
「りかさん」「ミケルの庭」の二編が収められた一冊。しかし実は、「りかさん」の続きにあたるストーリーは別の一冊「からくりからくさ」であり、「ミケルの庭」はさらにその続編にあたる、エピローグのような作りになっている。百年ちょっとの時間軸と、そこに登場する人々の網の目のような「縁」。だんだん一枚の絵が出来上がっていくような展開にすっかり引きこまれて、ひと息に読んでしまった。 この本を紹介するのに、祖母... 続きを読む »
久しぶりの小説(*^^*)♪『西の魔女が死んだ』の梨木香歩さんの作品♪人形の世界がおもしろく描かれていました♪人形の過去の経験を知り、傷を癒すという部分が、人間にとっても大切なことをあらわしているなぁと感じました★
前作、前章と読み進んで最後の「ミケルの庭」が心を打った。弱さや屈折も、植物のように伸びて光を目指すんだろう

祖母がようこに雛祭りに何がほしいかと訊く。リカちゃんと答えた主人公に贈られたのは、市松人形のりかさんだった。
祖母は手紙を添えていた。りかが縁あってようこに貰われるということ。元の持ち主の祖母を...





