- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101253367
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
世界にはいろんな国があっていろんな人がいる。
すべての人を受け入れるウエスト夫人と彼女のそばでそれを見守るK。読者は彼女らと共にいろんな人を知り自分ならどうするか考える。みんな毒があってすごい。
「理解はできないが、受け容れる」
この言葉があれば世の中なんとか生きていけそうだ。 -
久しぶりに読んだ。
硬派で気高いひとだなあと思う。
ところどころ、エピソードのあったかさや切なさに泣きそうになった。
著者のようにストイックにはとても生きられないけれど(どちらかといえば私はモンゴメリのように閉鎖的な偏愛性質)、人間って意外とそんなに悪いもんではない、かも、とちょこっと思えてくる随筆集。-
「硬派で気高いひと」
ホント素晴しい人だと思う。
最近、梨木香歩を読んで、それを強く感じている。「硬派で気高いひと」
ホント素晴しい人だと思う。
最近、梨木香歩を読んで、それを強く感じている。2013/08/26
-
-
「理解はできないが、受け容れる」裏表紙に書いてあるこの言葉は梨木香歩さんの本に共通して流れている意識だと思う。ただひたすらに受け容れるのではなく対象をよく見て飲み込み消化をし、適切な距離をとる。尊重をする。
彼女の言葉は私にとって、よりよい方向へ進むための道標みたいだ。 -
「西の魔女が死んだ」が大好きでこれを書いた方ってどんな人だろう?と思って手に取った。
エッセイと言えば気軽に読めるもの、という思い込みが吹っ飛ばされ、思った以上に難しかった。
ウエスト夫人の人間性に感銘を受けた。 -
人種や性別を感じさせない、作者のフラットで真っ直ぐな視点とその表現力が素晴らしいエッセイ。
軽く読み進めることができるのに現代を生きる私達へのメッセージ性も充分にあり非常に満足しました。
“相反するベクトルを、
互いの力を損なわないような形で
一人の人間の中に内在させることは可能なのだろうか。”
“あれはドリス(人名)そのものよ。
全て青天白日にさらして、何の後ろめたいこともない。”
上記2つのフレーズが、特に印象的。
周囲の友人に自信を持って勧めたくなる一冊でした。 -
ひとつの章を読むごとに、タイトルの言葉をくり返し思い、守られているような気持ちになった。
-
三浦しをんさんの三四郎~より至。
梨木さんにとっての人生の宝物が、この一冊に集約されているのかなと、タイトルの意味を知って深く感じました。英国、北米など描かれている情景も綺麗で、想像の中で楽しめました。この本を通じて一緒にまだまだ旅したいと思えるような一冊でした。