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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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思い込みというのは恐ろしいな。
だがとりあえずは思い込まねばな。
― 152ページ -
取り憑かれたら、一生、カワウソ暮らしだ。
― 115ページ -
そうだ、おまえは夢を見ていたのだ。人になった夢を見ていたのだよ。
― 46ページ
みんなの感想・レビュー・書評
坊ちゃん的な主人公の周りで起こる不思議な出来事。
物語の設定も雰囲気も大好きだけど、あまりに坦々としすぎて、少し中だるみしました。
SS形式の短編連載なのねとても読みやすい。
不思議な現象を不思議なことと書いておらず、あるがままに語られる印象。
不思議なそれが、起こることが当たり前すぎて、日常の一つであると言われてるかのよう。
やさしくてあったかい物語
先日参加した読書会での参加者のおすすめの一冊。
その時の紹介で、日本を舞台にしたファンタジーとあり興味を持ち読みました。
非常に日本語が綺麗で、昔の日本の情景が思い浮かびました。
家で読んだんですが、田舎の家の縁側でのんびりと読めば良かったかなと思いました。
「春夏秋冬」、「花鳥風月」、自然を表現した良作でした。
駆け出しの物書きの綿貫征四郎は 親友の古い実家に家守として住む。
まったく手入れしてない庭は 草木花々が勢いよく茂り、
河童や人魚が現れ 子鬼がふきのとうを採りに来る。
狸に化かされ カワウソ老人に見込まれたり
死んだはずの親友・高堂が舟をこぎ 掛け軸の中からたずねてくる。
あたりまえのように それらを受け止める人々
あたりまえだけど 季節は確実に移ろう。
梨木香歩さんの本で一番再読回数が多いのが これ。
好きな場面だけ拾い読みする事もしょっちゅう・・・
とても美しい日本語で周りを取り囲む自然を丁寧に描いている。
湿り気を帯び、ひんやりとした空気までもが漂ってきそうな気がした。
読んだあと、通り過ぎる人の影を思わず注視したくなった。
どこにでも持って行って、繰返し読みたい。
日本語の美しさに、心が洗われました。文章も、一つ一つ選ばれた漢字も、うっとりするくらい、綺麗なもので。。
日本人が持つ、自然界に存在する花や木への愛着を、主人公の綿貫さんを通じて共鳴できた様に思います。
人とは違うけれど、親しい隣人のような存在。
くすっ。とほくそえんでしまう、愛嬌を登場人物たちは持っていて、読み終えるのが惜しくなるほど、大好きな本です。
しがない物書きをしている綿貫征四郎はボートを漕いで行方不明になった亡き友高堂の実家の家の守りをするために高堂の実家へと移り住む。なすがままに任せてある庭は四季折々の姿を見せ、征四郎はその家のサルスベリに懸想され、高堂は床の間の掛け軸からボートで出入りをし、飼い犬ゴローは河童とサギの仲裁をし、下半身が鮎の人魚が池にいたり、小鬼が出没し、庭の白木蓮が雷に打たれてタツノオトシゴを孕んだり、和尚や尼僧に化けた狸を助けたりとこの世界では不思議な事が当たり前の様に起こる。四季の自然描写が美しい和風なファンタジー。
友人の家を守る男と、
その家に自分の家ながら客として度々訪れる、遠い昔に神隠しにあった友人。
昭和初期を舞台としながら、なんとなく
神代の風景を思わせる短編集です。
一線を越えた男と、越えない男の対話が
緊張感をはらみつつ、のんびりと、のどかで穏やかで、
ただ寝るだけの休日の午後などに手元に置いておきたい小説です。
記憶にある限りの本の中で 一番いとおしい。
万人受けするかどうかはわからないけど、一章ごとに日本人であることの幸せを感じられる。
日本語がとても綺麗。
河童や龍が当たり前に日常に描かれている不思議な一冊。
琵琶湖南が舞台です。
読み進めてるうちにここに出てくる湖は琵琶湖だと気づく。
綿貫の話を軸に、
さり気なく何気なく、
その季節の植物が主役ではなく脇役の位置で、
彼の生活を彩っているのが好き。
サルスベリ、竹の花、木槿、ツリガネニンジン、
葛、ススキ、ホトトギス、野菊、サザンカ、檸檬、
南天、葡萄。
が特に好き。
梨木香歩さんの「家守綺譚」読了。友人の家を守ることになった物書き「綿貫征四郎」が庭で目にした様々な植物に関わる出来事をまとめた物語。友人「高堂」と飼い犬「ゴロー」が物語に良い味出してます。時代設定が明治くらいで全体的に落ち着いた雰囲気で描かれてます。綿貫の誠実さ、優しさに心温まる作品でした♪
天国に行くなら、どうかその実を頬張って、そしてその夢の国でお幸せになって。
もうすぐお迎えを待つ大好きな人を想いながら、そんなことを考えました。
この本、たまらなく好きだ。
四季折々の草木や花の描写が印象的。
「目の前に景色が広がるよう」とはよくいうが、まさにそれ。
人だけでなく、ゴロー(犬)も狸もサルスベリも、
出てくるすべての草や木がそれぞれに個性的で魅力的。
好きなエピソードはいくつかあるけど、散り際に暇乞いにくる桜の話が特に好き。
日常に、不思議なものたちがやってくる。彼らは素朴で、しかし色濃く、落ち葉のような儚さをもち、そして愛おしい。やさしく流れるようなやさしい日本語と、あっけらかんとした世界観。ありえない出来事をも日常のなんとない風景にしてしまうその風情が、うまい水のごとくすっと喉を流れ、浸みわたる。

普通に考えるとありえないようなことなのに
なぜかすぅっと日常のひとこまのように描かれる『私』の生活。
四季折々の季節感を盛り込んだのはやはり梨木ワールドという感じで
静かに縁側なんかで読みたい一...





