若き物理学徒たちのケンブリッジ: ノーベル賞29人 奇跡の研究所の物語 (新潮文庫 こ 58-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253817

作品紹介・あらすじ

驚嘆。感嘆。圧巻。ケンブリッジ大学には今日までに29人ものノーベル賞受賞者が輩出した研究所がある。20世紀前半、そこは若き天才科学者たちの熱気に包まれていた。中心にいるのは第四代所長ラザフォード。彼と門下生たちの独創的な実験は、物理学に革命をもたらし、研究所の黄金時代を築く。それは20世紀科学に起きた“奇跡”だった――。『ケンブリッジの天才科学者たち』改題。

感想・レビュー・書評

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  • サイエンス

  • ラザフォードとそれを取り巻くキャベンディッシュ研究所の物理学者たちの物語.どこかで読んだような話ばかりの気もするが,読みやすくておもしろい.

    2013年に出た時に買って,ようやく読んだ.今はもう絶版なんだな.(大)昔の新潮文庫はこんなことはなかったのにな.

  • 理図書 402.8||Ko97 11851621

  • ノーベル賞って上手くやってると思うこの人と同じ賞とれた的な。ラザフォード純粋にかっこいいって思う。

  • 物理と化学の明確な区別って私には分からないが、ラザフォードすげーってのは分かった。

  •  ラザフォードという名前だけは中学生のときに何かの雜誌で知ったと思う。高校の物理で少しだけ出てきて、そのまま忘れて今に。本書でひさびさに思い出した。当時のイギリスの科学黄金時代のトップとして君臨した氏の業績を初めて知った。現代物理学は難しいという潜入感があり、今ひとつ興味がわかないが、ここにこそ物理の醍醐味があるのだろう。100年前の若き天才達がこぞって考え、実験していた内容を、少しでもいいから理解したいと思うようになった。

  • 「一応ノーベル賞はもらっている。」という科学者が闊歩するケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所の物語。これまで29人の受賞者をたった一つの研究所から輩出している。また、本書の主人公である第3代所長のラザフォードの門下生からは12人の受賞者を出している。若き研究者の躍動感が伝わってくる良書。残念ながら物理の知識に乏しく、描かれている研究や発見の苦労・すごさ・歴史的意義等、今ひとつ噛み締められないが、世紀の大発見を生む土壌には、起業家を育成するのに通ずるものがあると感じた。「若手にどんどん権限を委譲し、自由に研究させる」「研究者をサポートする優秀な技師(当時は実験器具を自分たちで制作、調整していた)の存在)」「巨額の資金提供者」「絶対に正しいと信じられていることを疑う」「偶然の発見」

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著者プロフィール

1948年生まれ。早稲田大学名誉教授。理学博士。著書に『寺田寅彦』『入門 現代物理学』『科学史人物事典』『科学史年表』『どんでん返しの科学史』(中公新書)、『ノーベル賞でたどるアインシュタインの贈物』(NHKブックス)、『ノーベル賞で語る20世紀物理学』『光と電磁気─ファラデーとマクスウェルが考えたこと』(講談社ブルーバックス)『エネルギーの科学史』(河出ブックス)など多数。

「2020年 『高校世界史でわかる 科学史の核心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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