旅の途中で (新潮文庫)

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著者 : 高倉健
  • 新潮社 (2005年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101254111

旅の途中で (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 1996年から2000年まで5回にわたったラジオのニッポン放送番組をもとに書き下ろしたものだそうです。兄が予科練に合格し「ばんざ~い ばんざ~い」の陰で、一筋の涙を流した父親のこと。鹿児島・知覧の冨屋食堂の鳥浜トメさんに「明日、自分の魂はホタルになって帰ってきます」と言って出撃した若い特攻隊員のこと。大学時代、遊郭でお金がないのに部屋にあげてくれ、「指輪をはずして、これでトーストでもお食べなさい」と言ってくれたお姉さん。忘れられないことばかり。

  • 今まで高倉健さんがどの様な方か、あまり知らなかったが南極のペンギンという朗読を聴いて興味を持ち、本書に至る。
    我々が忘れがちなピュアな部分を非常に大事にされている方だと感じ、大いに共感し、また高倉健さんみたいに生きれたらと羨ましくも思った。

  • 三冊目の健さんのエッセイ。 これも、じーんと来る良さがあった。 各界の(比較的無名な)新進気鋭の若手に対するエールと、彼らに対するリスペクト。 不器用なんじゃなく、感受性がとても鋭敏なのだろう。 比叡山 酒井阿闍梨との対談も良かった。

  • 健さんの人を気遣う心が溢れているのが分かります。
    決して威張ることなく控えめで、それでいて強い精神力と集中力を持って仕事に立ち向かう、そんな魂に惚れていくんだと思いました。

  • 決して難しい言葉を使わず、洒落た文体でもないが、心に沁みてくる珠玉の言葉。誠実で心にあたたかく語りかけてくれる、そんなエッセイ集。

    「寒青」という言葉は、健さんが好きな言葉で“そんな風に生きていけたら”という想いがあるとのこと。「冬の松」という意味の言葉だけど、この章を読んだだけでも、今では失われつつある、美しい日本人の生き方・男の生き方が象徴されていると思う。
    健さんが出演した映画エピソードの中には、故大滝秀治さんにまつわるものもある。健さんが観て感動した映画の数々、その映画に惹かれた理由が綴られ、年齢を重ねても失われない、瑞々しい感性と謙虚さで前向きな姿勢に、心を打たれる。物事や人を見る眼、相手の言葉と態度を受け取る眼が歪んでいない、純真で素直な少年か青年のような魂を持ったままの男性のように感じられた。映画の話だけではなく、健さんのお父様のこと、プライベートで親交がある方々のことなど、どのエッセイや対談も、心に響いた。

  • 健さんと大阿闍梨の酒井さんの対談の中で、1日一生って言葉が響きましたね。

  • スター、役者としてではなく、高倉健として人との繋がりを大切にした人だったんですね。

  • *著者のイメージ*
    あらゆる人生を送ってきた善い人達と、たくさん出会ってきたであろうお人だから、考え方が豊富で、色んな人生を築いてきたろうな!、と。ところが、本書でイメージが変わって困惑。男は皆、男である(笑)

    *著書の感想*
    珍しく一字一字丁寧に読んだ。
    著者が接した人から直接受けた刺激、感情、心意気といったものが、
    「心遣い」 「絆」「思いやり」「一途」等、『心』の大切さや憧れを説いている。
    沁みた。
    いくつも沁みました。

  • 今年亡くなった高倉健さんのエッセイ集。健さんの視点、ものの感じ方がとてもいいなと思った。こんな生き方をしてみたいと思える内容だった。

  • ラジオ番組と連動した健さんのエッセイ。ということで、語り口調で書いてあることもあり、また妙にまとまっちゃった感があることもあり、これが健さんの本音なのかというと、そのタネではあるんだろうけど、完全にそうではない気がしてしまう。
    ただ、この思いって自分が期待する健さん象との違いなんだろうな。この本のなかでも健さんは、「自分はむしろおしゃべりなほうなんじゃないかと思ってる」みたいなことを書いているんだけど、ついつい渋く朴訥で言葉少なな語りを期待してしまうもの。
    交友のある刀鍛冶や鮨職人といった人からの手紙も載っているんだけど、みんな「兄貴!」って感じに丁寧な硬い文章になっているのがおかしい。健さんは教えを受けているつもりだったり、尊敬していたり、はたまたイーブンな友達関係でいたかったかもしれないのに、兄貴ぶらないといけないこともあったろう。高倉健をやるのは大変だったろうな。

  • <未了>『運動靴と赤い金魚(1997年、イラン映画、監督:マジッド・マジディ)』/<了>『初恋のきた道(1999年、監督:張芸謀、主演女優:章子怡(チャン・ツィイー)』

  • 日本男の目指すべき道はここにあり。

  • 人に勧められて読みましたが、この人はやっぱりすごいです

  • ほっとする、優しい気持ちになれる一冊。12.10.16

  •  日本を代表する俳優、高倉健。無口な印象の強い高倉だが、実は雄弁なのだという。そして趣味は旅、車、乗馬。そんな彼を起用したニッポン放送の「高倉健 旅の途中で…」でのナレーションを基に、本人が書き下ろしたエッセー本。国内の旅をテーマにした本だが、そのなかに「パリの鉄観音茶」「トスカーナのパスタ打ち」といったエピソードが盛り込まれている。

     誠実な俳優としてのエピソードは広く知られているが、彼の旅行感もそんな姿勢が感じられて、読んでいて心があたたまる。たとえば、人として寂しいのは感動しないこと、というくだり。「感動しなくなったら、人間おしまいだと思うんですね」と、当たり前のことを語っているようで、読み進めると高倉健ならではの言葉になってゆく凄さ。

     高倉健は海外、特にポルトガル好きとして知られている。旅の最後にポルトガルを選んだ沢木耕太郎は「深夜特急2」の巻末に、高倉健との対談を収録している。こちらも読んでおきたい。

  • 本当に真面目な人なのだなあと感じる文章。

    自分の知らない土地で、隠れ家的なお店を見つけたときの嬉しさが、旅の醍醐味のひとつなんだろうなあと思った!

  • 健さん、とても著名な方ですが、名前だけが先行して実は彼のことをあまり知らなかった。
    カッコイイ、のにそう振舞っていない。賢い・・・・それ以上に人間臭い。
    ムショウに旅に出たくなった。

  • 僕の中で、憧れの人物が二人いる。この二人がたまにテレビの番組に出ていたり、CMで見たりすると、ただで見て、勿体無いなと、ついつい思ってしまう。その中の一人が健さんである。ラジオ番組からの書下ろしになるが、健さんの言葉や文書は胸に染みます。やっぱ健さんだと思える本です

  • 高倉健さんのエッセイ。彼のファンなら読んで損はないです。ファンでなくてもよんでほしい1冊。

  • 健さん、しぶいっす。

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