- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101254517
作品紹介・あらすじ
この俺を野蛮人にしてくれる、狂わせてくれる、そういう食べ物の中に間違いなくカレーライスがある(本文より)。焼肉、ラーメン、とんかつ、ナポリタン、大根、塩辛、立ち食いそば、キャベツ……。『孤独のグルメ』原作者である著者が、愛する二十六品目のメニューについて、熱く語ります。あなたはこのエッセイに抱腹絶倒しながら、やがて激しく共感している自分に気付くでしょう。
感想・レビュー・書評
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2004年に出た単行本は買いそびれてしまったのでこれはうれしい文庫化。
食エッセイって読んでいて食欲を刺激されるのが普通だが
これは読んでいてその内容に共感できる。
収録されている大根、豆腐、さんま、そうめん、キャベツはホント共感できる。……いや、共感しないでどうする?ってくらい共感する。
共感させてください。
特に、そうめんはツボ。
薬味に刻みネギ、細く切ったシソの葉、ミョウガにショウガなんてもう!わかってるじゃないか‼久住さん‼って声を大にして言いたいくらいだ。
自分の場合、薬味は小皿にひとまとめにするのではなくそれぞれを小鉢にどっさり用意する。
あっショウガだけは小皿に少しで結構。
そして、自分はこれにもう一品 天ぷらを足す。
といっても海老、いか、穴子なんてちょいと高級なやつじゃない。
玉ねぎのかき揚げ。
これで充分。これが最高。
そば猪口は大きめな物。
で、その中に薬味をたっぶり入れて(もちろん、めんつゆも)そうめんを食べる‼
ネギのシャキシャキ、シソの葉とミョウガのさっぱり感、ショウガの爽やかな辛み、そしてめんつゆがそうめんに絡んで……嗚呼、美味い!
そんな手の込んだもんじゃないのに美味い‼
そうめんを二口、三口食べたら今度はかき揚げ。
さっぱりした後のかき揚げのジャンク感がたまらない。
追ってすするそうめんがまた美味い!
かき揚げを何回かめんつゆに浸けてくと、ころもが溶けてめんつゆにコクが加わわる。
これがまたそうめんを更に美味くする‼
もう夏だけと言わず、春・秋・冬もそうめんを食べたい‼
と、思わせるくらい ネギ・シソの葉・ミョウガ・ショウガ・かき揚げで食べるそうめんは最高。(因みに冷や麦でもイケる)
と、すっかり本のレビューから脱線してしまったが共感できる上にその食べ物についての持論を語りたくなってしまう本でもある。
尚、2004年の単行本はオマケ4コマに描かれているクイーヂ君の顔が表紙になっているのだがこの文庫では見ようによっては妙に不気味な久住昌之のイラストが表紙になっていてパッと見 食エッセイ本にみえないのが難点(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まるで『孤独のグルメ』の五郎さんのモノローグが本になったようだ。原作者だから当然と言えば当然なのだが(笑)イラストと4コマ漫画のギャップがすごく、私的には4コマ漫画はなくていいです。「いもや」の天丼、ぜひ食べたい!
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ゆるい感じがたまりません。
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食い意地…というと卑しい感じがするが、それは著者のちょっとした謙遜&照れ隠しであろう。
その実は、食に対する愛…かな。
お品書き(目次)に並ぶのは、誰でも食べた事のあるメニュー。
自分が食べた事のない物は、『韓国のお刺身』だけだ。これはぜひ食べたい!
こういう、国民食みたいなものを、他の人はどんな事考えながら食べているか、そんな興味も尽きない。
抜粋したい、すごい表現もたくさんあったのだけれど、夢中で読んでいるうちに忘れました(笑) -
孤独のぐるめの人による、ゆるい食べ物エッセイ。同じくゆるいイラストとともに、細かい視点で細かいネタを綴る。豚と納豆のところは大きく同感。そのとおり!と膝を打つ。他は極私的記述、感覚のせいかそれほどの共感を得られず残念。孤独のグルメのように松重氏のセリフを想像しつつ読むも、あっという間に終わってしまったので、次回はもう少し大盛りでお願いしたいところ。
というか、孤独のグルメ(漫画)をまず読むべしか。 -
『孤独のグルメ』の原作者なので期待してたのだがイマイチ。最初の『焼肉』を読んだ時点であらら…なんだかそこらへんのおっさんのうんちくって感じ。『あんぱん』あたりはよかったかなぁ。
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文体というか、語り口というか、東海林さだお氏の丸かじりシリーズとほぼ一緒。
ただし、東海林氏ほどサラリーマン目線ではないが…
丸かじりシリーズ好きなので、同様に楽しめた。 -
20年前か…世の中の様子も変わったことと変わらないこととあって、自分の体験と照らして読むのがおもしろい。
語り口もライトな森見登美彦ですらすら読める。
今日はとんかつが1番。「今なら勝てるんじゃないか」は共感できないけどイカした文句
食エッセイはサクサク読める。後は書き手の味が好きかどうか。 -
2021/05/09
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