- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101255101
感想・レビュー・書評
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知っていますかシリーズの系列。ガリバーと言えば小人国しか思い浮かばない。しかし、空飛ぶ島ラピュータはジブリ作品に取り入れられていて親近感がわく。馬の国と醜悪なヒトの成れの果てヤフーの話は興味深い。そして、それにインスパイアされた『家畜人ヤプー』も読みたくなった。解説は著者の同級生。知っていますかシリーズを著す著者の才能を適切に指摘していて、さすがだと感じた。
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スウィフトの時代は、ガリバー旅行記を読み終わってノンフィクションと思う読者も居たのでは?
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ただでさえバシバシ攻めちゃう阿刀田さんが、これまた諷刺ユーモアだらけのガリバー旅行記について解説しちゃう攻めまくりの一冊。
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私が知らなかったガリバー旅行記 作者J・スウィフトの人物像や当時のイギリス社会を分かりやすく解説し、名作の桁はずれの面白さを紹介した阿刀田流古典鑑賞読本。
ガリバー旅行記は、イギリスの有名な風刺小説です。
「ガリバー」とは愚か者の意味で、この名前にもスウィフトの寓意が込められているそうです。
この本には、スウィフトが生きていた時代を知らない私達には判りにくい風刺や洒落やユーモアなどが含まれていますが、著者が判りやすく解説してくれます。原典を読む前に、このエッセイを読んでおけば、理解度も深まるでしょうね。。。たぶん。 -
阿刀田さんのこのシリーズはほとんど持っているのですが、そういえばガリバーは持ってないかも、と購入。相変わらず面白かったですよ。
ガリバー旅行記は実はきちんと読んだこと、ないのです。それこそ絵でガリバーが小人族に縛られているところとかガリバーが敵の船を引っ張っているところを見た、くらいでしょうか。実は皮肉と風刺のきいたお話なのだ、ということは知ってはいたのですが。一度読んでみようかな、と思ってはいたのです。が。阿刀田さんの本を読んであらすじを知り、うん、これでいいかも、と溜飲を下げてしまいました。
それにしても一度さらっと読んだくらいではこんな解説はかけないよなあ〜 人生の幅もあるでしょうがいろいろと物をよくご存じだなあ、と。尊敬します。
He went to seaで船乗りになる、なんだ。ふ〜ん。しらなかった。イディオムって難しいな… -
ジョナサン・スウィフトの『ガリバー旅行記』について、阿刀田さん流に解説した本。
阿刀田さんの、解説本シリーズはほぼ全部読んだけど、どれも最高におもしろい。絶対原著を読みたくなるもんね〜。
ここではスウィフトの生い立ちや人柄にも言及してるんだけど、それによると、スウィフトはめちゃくちゃ尾篭な話が好きだったとか。
あと、かなりのアイロニストだったみたい。『奴婢訓』とか、皮肉たっぷりで書かれてるようなので、是非読んでみたいわぁ。