ローマとギリシャの英雄たち 黎明篇―プルタークの物語 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101255354

作品紹介・あらすじ

いつか歴史の授業で習ったローマの皇帝、ギリシャの賢人。彼らの功績は暗記はしても、どんな人間だったかまでは知りえなかった。教科書の記述からこぼれ落ちてしまった古代リーダーたちの素顔を、恋、性格、家族関係など、魅力的なアプローチで解き明かす。伝説の古典的名著『英雄伝』を、熟練の筆致で解かりやすく翻案した新しい歴史の入門ガイド。

感想・レビュー・書評

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  • 面白く読みやすく、栄華編も読みたい。

  • プルタークの英雄伝、もともとの題名は「比較列伝」からローマ、ギリシャの人物を様々に紹介している。黎明篇では名前だけは何とか知っているような人物や、名前も知らなかった様な人物が多かった。

  • 新旧約聖書、コーラン、ギリシャ神話などの阿刀田高の古典シリーズは好きでいろいろ読んでいますが、これはローマ歴史学者プルタークが書いた、ギリシャ・ローマの英雄の伝記。

  • 先に栄華編から読もうかとも思ったけどもやはり黎明編からということで。
    読み終わったのが結構前なので記憶はあいまい。
    やはりアレクサンドロスやカエサルを扱う栄華編よりは、あんまり有名じゃない人が多い感じはする。テセウスとロムルスなんかはいい勉強になった。どこの国でも誕生には伝説がつきもの。
    スッラはローマ人の物語より悪人ぽくない感じがした(よっぽど私のイメージが悪すぎたのか)。
    黎明期はどちらかというとギリシャを多く扱っていて、知らない話がけっこうあった。数年後に読んだらまた新鮮に勉強する気持ちになれるんだろう(悲しいかな)。

  • 阿刀田高さんの西洋古典ガイドエッセイ、今回はプルタルコス『英雄伝(対比列伝)』。

    「黎明篇」ということで、ギリシャ神話の英雄+世界史で名前をせっせと暗記させられた人物の中でも、インパクト大の人物がピックアップされています。アテネを作った人物、ローマを作った人物、栄華を誇った人物のエピソードには、ガイブンでは今でも引用されているものが多く、「ここが出典なのね」というエピソードや演説には事欠きません(と思う)。

    神がかった万能の英雄あり、ダーティーヒーローあり、清廉の人ありと、品ぞろえ豊富ですが、どの人物も傑物であることには変わりがありません。絵に描いたような英雄も面白いのですが、個人的には、スキピオ・アフリカヌスと衝突することになる、大カトーの章が面白かったです。でも頑固でイヤだ、こんな人(笑)。

    塩野七生『ローマ人の物語』にもほとんどの人物が出てくるので、むちゃくちゃな目新しさはないように思いますが、軽やかに、安心して読める歴史解説本だと思います。栄華篇も含めて、お手元に置かれてもよろしいかと。

    -----[2011.7.19 未読リストアップ時のコメント]-----

    わたくしの知ったかぶりの源、阿刀田さんの西洋古典文学シリーズ。今回も、買うアーンド読む!

  • 2011/7/3 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2014/7/14〜7/19

    阿刀田さんの古典解説シリーズ。今回は、プルタークの「英雄伝」。相変わらず軽妙に紹介してくれるのは良いのだが、如何せん基礎教養が不足していて、取り上げられるのが名前程度しか知らない人が多い。次の栄華編では、知っている人がいるだろうか。

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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