これがC級グルメのありったけ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101259444

感想・レビュー・書評

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  • 小泉武夫『これがC級グルメのありったけ』新潮文庫。

    世界中の珍食、奇食に挑戦し続ける食の冒険家・小泉武夫の食のエッセイ。紹介される食の数々はまさにC級。ぶっかけ飯に、麺類、納豆、魚や肉、食べたことのないような食が秘伝のレシピと蘊蓄とともに紹介される。

    試してみたいレシピもあれば、食べたことのある味もある。面白い。

  • 息抜き用。
    味覚人飛行物体事、小泉武夫氏の本。
    小さな頃から虫だのヘビだのを捕まえては食べていたとの事で、A級でもB級でもないC級グルメを網羅。
    とは言え、ちょこちょこA級なんじゃない? なんて食材も出てきてはいますが…。
    個人的には手作り味噌に昆布をぶっさす奴が気になるところ。

  • 「鋼鉄の胃袋」を持つ「味覚人飛行物体」のコイズミ博士の書くC級の美味を完璧に語る傑作。
    中でも、発酵学の泰斗でもある博士が納豆について取り上げた章は圧巻。

  • 『旅する胃袋』などをはじめとする様々な異名を持つ小泉武夫先生がA級、B級ならぬ『C級グルメ』についてその魅力を語りつくすエッセイでございます。さらに自身の考案した料理のレシピもついていてそれも嬉しい。

    『味覚人飛行物体』 『旅する胃袋』など、様々な異名を持つ小泉武夫先生の食に関するエッセイ集でございます。ここで扱われる『C級グルメ』とは、「安くて、手近で、しかもメチャクチャ美味い」をモットーに魚や肉、野菜料理はもちろんのこと、鍋料理に、小泉先生が著作まで出版されている納豆料理に関する薀蓄。果ては甘いものにいたるまで、広大にして深遠なる「C級グルメ」の世界を縦横無尽に語りつくすエッセイでございます。

    食材に対する知識の豊富さもさることながら、小泉先生独特の食に対するオノマトペの豊穣さもこれまた健在で、その一つ一つがありありと想起せられ、最後までとても面白く読み終えることができました。

    さらには、小泉先生がプライベートキッチン通称『食魔亭』にて、自身の食材や料理の知識の全てを駆使してつくられる様々な「C級グルメ」のレシピもこれまた実用的かつ簡単に作れそうで、これまたとても美味しそうなのです。

    やはり、こういった方こそが本当の意味での『賢人』であり、まさに食材を通して、料理を通して人生そのものも味わいつくしていらっしゃる。そういう小泉武夫先生の魅了がまた一つ理解できたような気がいたしました。

  • むろん美味しそうではあるけど、なんかそれだけに、詠んでいてお預けを食らっているみたいだ。悲しい。
    それにしても、なぜ漬物はまともなものが売っていないのだろうか。製造コストや保存的にやむを得ないところもあるのだろうけど、どうにかならないものかとも思う。いちど著者に聞いてみたい。

  • 資料ID: C0031157
    配置場所: 本館2F文庫・新書書架1

  • それは、私はいつも身分相応の動きをしているのであって、豪華なフランス料理よりも駅前食堂のカツ丼のほうが好きだからであります。

  • ネタがネタだけに書いてある内容はまぁ可も無く不可もなくって感じ。モノによっては非常に食欲を喚起されるものもある。個人的にはめちゃめちゃ納豆ごはんが食べたくなりました^^;
    しかし、最近の小泉センセーはすっかり世間ズレしてしまって、その辺がどうも気に触っていかんです(-"-;)
    あ、人間的には変わってないと思うけど、文章がね…。以前は研究者らしさも残しつつ、素朴でちょっと洒脱で読みやすいいい文章を書く人だったんですけど、最近のはひとこと、下品です(-"-;) 表現もワンパタだったり行き過ぎだったり、まぁ、とにかく低俗。
    奇食珍食系だったら語られる食材や食経験に魅力があるので、そこまでは思わないんですけどねぇ。もう少し考えて頂きたいものだと思うけど、まぁ、もう遅いですね(T_T)

  • うひひひ

    うひひひひ。

    文章や内容もいいが

    作者の変人っぷり、魅力に
    惹きつけられる

    ドリアンを「トイレでシュークリームを食べた味」と称したのには
    驚嘆した。

    スイーツ記事も多し。

  • 「ぶっかけ飯の快感」と同じく、この人の文章に「~です。~ます」調はそぐわないように思う。

    とはいえ、この著者は食べることが本当に好きなんだろうなと感じる。金額の多寡にかかわらず、旨いものなら何を食べても大喜びできる姿は心地いい。「C級グルメ」だけに値段の張る料理なんぞ出てきやしないが、旬の魚介を獲れたその場や水揚げされたばかりの状態で食べるくだりもよく出てくるから、考えようによってはかなりゼータクでもあるがw
    いくつか掲載されているオリジナルレシピはなかなかに旨そうだし、第8、9章で語られる日本の「味」の歴史は、さすが大学で教鞭をとった人だけに(小難しいことは書いちゃいないが)興味深い内容。

  • 2010/4/27Amazonより届く。
    2012/7/12~7/17

    久しぶりに読んだ小泉先生本。相変わらずの食への愛情あふれる文章は読んでいるこちらも元気にしてくれる。紹介されたメニューをみると、日本に産まれて良かったなぁ、と思えてくる。

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著者プロフィール

小泉武夫(こいずみ・たけお):1943年、福島県の造り酒屋に生まれる。東京農業大学名誉教授。専門は醸造学・発酵学・食文化論。専門的な話を、分かりやすく伝える達人。また食の未来を中心に、日本が抱える多くの大問題に挑んでいることから、「箸(★正字)を持った憂国の士」と評される。140冊を超える著作があり、小説も『猟師の肉は腐らない』、『魚は粗がいちばん旨い』など、専門的な知識に裏付けられた独自の作品が多数ある。


「2023年 『熊の肉には飴があう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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