流転の王妃の昭和史 (新朝文庫)

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著者 : 愛新覚羅浩
  • 新潮社 (1992年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101263113

流転の王妃の昭和史 (新朝文庫)の感想・レビュー・書評

  • 久しぶりにひっぱり出してきて読みました

    何度読んでも、この人の過酷な運命を受け入れ
    誰を恨むでもなく、耐え忍ぶ様と
    深い愛で結ばれた夫婦の絆に感銘を受けます

    侯爵家の姫として生まれた作者が、
    清朝皇帝家の妃として
    日本と同じように中国を尊び愛する姿勢に
    美しさを感じました

  • 祖母が亡くなりました。
    それを期に、「祖母は幸せだったんだろうか」と考えるようになりました。
    しかし、私は祖母がどんな人生を歩んできたのか、私が生まれるより前どんな世界を見て来たのか、何も知りませんでした。
    満州に居たと言う話は聞いたことがあります。しかし、それ以上は詳しく聞いたことが無かったのです。
    祖母の生きた時代や生活を、少しでも知りたいと思い手に取ったのがこの本でした。
    この本の筆者は、祖母と同じような年齢の女性です。生きた時代や、見て来た時代も似たようなものだった事と思います。

    ラストエンペラーなんて、遠い遠い時代の話だと思っていた私は歴史の事など本当に何も知りませんでした。
    ラストエンペラー(溥儀)が満州の皇帝であった事、溥儀の弟(溥傑)が日本人と結婚していた事、その一族(愛新覚羅家)が波乱の日々を過ごしていた事、ラストエンペラーの弟が最近まで生きていた事、その娘が今も日本で生活して居る事、全て初めて知りました。
    この本を読むのは、正直とても疲れました。
    色々考えさせられる事が多く、何度も中断しながら読む事になったからです。
    遠いと思っていた昔が、実は意外と近い昔で、そんな頃に現代に生まれて育っている私には想像もしないような世界が広がっていました。
    自由や個人が尊重されない時代、それを当り前だと思って生きて行く。
    中国と日本で恨み争う時代に、中国人と日本人が結婚して両国の友好を願いながら、悪化する関係を見ている事しか出来ない。
    中国人の夫を持って、日本人の血を持って、歴史と国の狭間で生きていた筆者の人生が書かれていました。
    日本人で有りながら、中国人の温かさを訴え、日本人の非道さを訴える内容が多く、日本人として恥ずかしくなったり切なくなったりします。

    政略結婚だった二人が、本当に愛し合っていた事がハッキリ伝わってくる内容で、最後はホッと心が温かくなって読み終われました。
    体験した本人だから書ける本で、読めて良かったと思いました。

  • 中国と日本の中立の立場で批評されているのが良かった。
    軍国主義とはこのような人生をうんでしまうのだと感じた。
    あとは女性的な見方だと思った。
    満州国とかその辺りの歴史知識が余りにもないことに気づいた。歴史を勉強したいな。

  • ラスト・エンペラーとして知られる愛新覚羅溥儀の弟、溥傑に嫁いだ日本人浩の手記。

    箱入りのお嬢様として育てられた少女期、突如として降ってわいた政略結婚への戸惑い、理想と現実のギャップに苦しんだ妃としての生活、そして流浪、帰国してさえも続く苦難。

    歴史の中枢近くに位置した方ならではの、貴重な証言が次々と飛び出してきて、読者の胸を打ちます。既に遠くなってしまった昭和と言う時代をもう一度見直すには、絶好の一冊でしょう。

    ただ、個人的には筆者のお嬢様っぷりが若干鼻につきました。天城山心中も、本書とは違う見方があるようです。だけどこれは歴史書ではなく、あくまでも自伝。激動を生き抜いた筆者の思いを、素直に受け取りたいと思います。

  • 清朝ラストエンペラー愛新覚羅溥儀の弟、溥傑さんと日本人女性である浩さんご夫婦の生きた日々。
    激動の時代、様々な思惑からのスタートしたふたりであったけれど、彼らの互いを想い合う姿は本当に素晴らしく(素晴らしいという言葉をこんなにも軽く使うことを非常に躊躇われるが)本書を読んでいない時間、日常のふとした瞬間にも何度も何度も自分の頭の中に思い描きたくなる。教科書には載っていない、しかし自分は息子に伝えたいということを教えられた1冊である。

  • 何度でも読める本
    政略結婚で多くの困難を乗り越えてもちゃんとつながっている夫婦もいると強く感じる

  • 浩さんのことも気になったけど、
    「溥儀」の人となりについて少しでも知りたくて読みました。

  • 4101263116 314p 1992・3・25

  • 今の時代からは想像もできないようなことばかりだが、実際にあったこと。やはり母は強い。戦後から引き揚げまでの1年半は衝撃的だった。

  • やっぱり実際に体験したものというのはフィクションとは違った。ドラマチックなことも殊更悲劇を煽るようなこともなく、品の良い文章で語られているが、悲しみや怒り、そして喜びが伝わってきた。
    ひとつ気になったのは、亡くなった長女のことばかりが書かれていて次女のエピソードが少ないこと。作者が今なお悲しみに囚われてるのが伝わってくるが、今生きている彼女が少し可哀相に感じた。本としても快活で朗らかな次女の話を厚くしたら、もっとメリハリがきいたんじゃないかな。

  • 卒論のテーマになった本。

    日本と中国、そして満州。
    悲しい歴史があったのは事実。

    だけど日中友好のためにこんなにも力を尽した人たちがいたことを知っていないといけないし、忘れてもいけないと思う。

    夏になるし、棚前に積もうかな。。

  • 愛新覚羅溥儀の弟、愛新覚羅溥傑の奥様、愛新覚羅浩の自伝本…だけれど、フィクションよりフィクション。とにかく、同じ人間でもこうも人の道は違うのか、と思う。一時(9年間ほど)、同じ時間を生きたとも思えない。「運命」と言う言葉とともに、生死を行き来した人のお話。

  •  愛新覚羅浩。著者は、満洲国皇帝の弟フケツに嫁いだ旧侯爵家の長女。その激動の半生を綴る。関東軍の仕組んだ政略結婚だったが、夫婦の間には愛が育まれ、戦後離れ離れになるも16年後に再開。時代的に読んでいて辛い気持ちになる箇所も多く、通勤電車で涙ぐむ・・。

  • あまりにも過酷な状況にありながら、強く生き抜く姿に心打たれる。
    自分はこんなふうにいられるだろうか?
    華族のお姫様なのに、最後まで品の良さを失わない芯の強さ。本当に“育ちがいい”というのはこういうことなんだろうと思う。
    近い過去にあった出来事について、生の声に触れられる興味深い一冊。

  • 溥儀の弟に嫁いだ日本人女性・浩さんの自伝。満州国って何となく好きなんだよねーこの時代&国ってすごくギラギラしてるからw

    満州国の成立から崩壊、その後の混乱やら、そのへんの歴史が分かりやすく書かれている。戦後シベリアに16年間抑留されていた夫との再会は感動モノです。「歴史はドラマよりドラマティック」ということを感じさせます。作者の、おっとりとした育ちのよさの中にも芯の強さがあるのを文章からも感じ取れた。

    激動の時代を描いた作品でもあり、夫婦愛についても考えさせられる作品でした。

    あ、でも溥潔(作者のダンナさんね)ってお妾さんが3,4人いたとかいどうとか・・・。

  • 前に、常盤貴子さん主演のドラマを見て興味を持った。

    表向きは政略結婚だったが、愛情のある結婚生活だったことがうかがわれた。また、戦後日本と朝鮮の二つの立場をもつ著者が大変な目に遭いながら逃避行する様子は心の痛むものだった。このような特殊な経験を文章で残して頂いたことが大変ありがたく感じられた。

  • 日本や中国で起こっていたこと、特に、日本がこれまでにやってきたことについて深く考えさせられました。

  • 宣統帝溥儀の弟である溥傑の妻が書いた自伝。日本と中国文化の違いや宮中の人の考え方、生活の様子がわかる。日中友好を望む心情もつづられている。

  • 借り物。
    嫌いかも。
    読みやすいし言葉もきれい。

  • おもしろい。冒頭部だけ目を通してしばらく放置してたんだけど、今日(5/5)、一気に半分ほど読んじゃった。実話なだけに、読み応えがある。
    映画「ラストエンペラー」が見たくなったよ。
    5/6、一気に読み終えた。久々に本読んで感動したわ。
    どこまで真実なのかはわからないけど、大きな嘘はないんじゃないかなって思う。
    少なくとも悪意あるものはないんじゃないかしらん。
    しかし、浩さんが戦後は日吉に住んでたなんて、なんか身近に感じちゃうねぇ。

  • 私にとっては お名前くらいしか聞いたことがなかった
    王家へ嫁いだ日本の女性の しかも実在のかたのお話だったので
    とても興味深く読みました。
    上の娘さんの なくなりかたが とってもかわいそぅで
    今でも謎が残る所が お母さんの立場からしたら すごく
    せつないです。
    うーん イイお家柄のおウチに生まれるのも なかなか大変
    だなぁって思いました。

  • ラストエンペラーの弟に嫁いだ華族出身の日本人女性の実話。
    政略結婚とは思えない二人のお互いを思いやる気持ちに胸を打たれた。

  • 貴族出身、宮中に嫁いだ人の文章はさぞ読みにくいものかと思っていたし、元々中国に関する本は苦手なので(人物名が頭に入らない)迷ったが読んでみて正解だった。
    数年前に常盤貴子さん主演でドラマを見たので内容はある程度知っていたけれど、ドラマには描かれなかった細部まで読み取ることができた。
    昔から戦争モノ、歴史モノは好きだけどなによりも実話であることによって心に深く入って来やすい感じがする。
    女性著者ならではの文章や、途中途中で改めて出てくる人物の説明がされている(義理の兄=満州国皇帝=溥儀といったような)ので中国人名であっても比較的読みやすかった。
    夫の収容所生活が終わり、長女の遺骨を持って無事再会した時の描写は実際にそのシーンがあったと実感し思わず涙を誘われる。

  • 図書館にて
    8/3読了

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