幸四郎的奇跡のはなし (新潮文庫)

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著者 : 松本幸四郎
  • 新潮社 (2015年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101265216

幸四郎的奇跡のはなし (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 歌舞伎役者9代目、のエッセイ。

    知っている歌舞伎の題材が出てきたり
    知らないものが出てきたり。
    そんな話だった、と思い出すのも面白かったです。

    歌舞伎だけでなく、ミュージカルもしていたり
    ドラマにも出たいたり。
    色々してるんだな、というのも。
    途中、絵や写真もあって、こんな状態だ、というのも
    分かりやすかったです。

  • 高飛車な言い方かもしれないけど、文章に添えられている俳句がわるくない。
    「幸せを小脇に生きる今日の春」とか。
    台詞の話、松羽目物についての考え(本当の大歌舞伎)は、やはり幸四郎!
    歌舞伎、文楽、能…つながっていることは頭でわかっているけど、実感まではほど遠い。この本を読むと、ちょっとその距離が近づいたような気がする。

  •  四半世紀ほど前、駆け出し編集者だった私の最初の仕事は、某企業から委託されたアンソロジー編纂のための下読み作業だった。多数の有名人に新たなエッセイの寄稿を依頼する予算がないため、雑誌やエッセイ集に既出のエッセイを片っ端から読み漁ってめぼしいものを候補に挙げる。その時読んだエッセイはおそらく1000本を下らないと思うが、あちこちの媒体で遭遇する松本幸四郎の文才に瞠目したことが強く印象に残っている。染五郎時代から好きな役者だったが、文章もうまいとは嬉しい驚きだった。おまけに筋金入りのロマンチストだ。
     久しぶりに幸四郎丈のエッセイを読み、あらためて名文家(そしてロマンチスト)であることを確信した。とにかくすらすらとよどみなく読める。ロマンティックで含蓄深く、エピソードは多彩で面白い。4色刷りの写真をふんだんに挿入したこんな贅沢な文庫本を作ってもらえる人は、今どき有名作家でもなかなかいない。この本のおかげで、文章どころか俳句や絵までものしていることがわかった。どこまでマルチな才人なんだ?!
     これからも幸四郎の芝居はジャンルを問わず極力観に行く。どうか長生きしてほしい。

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幸四郎的奇跡のはなし (新潮文庫)の作品紹介

歌舞伎十八番「勧進帳」。08年、奈良東大寺で九代目松本幸四郎演ずる弁慶は1000回を迎えた。二月堂の鐘や秋の虫の音が響く中、大仏殿の甍ごしに昇る美しい満月――。舞台に立ち続ける傍らには、いつも家族がいた。「襲名とは命を継ぐこと」と語った父。個性豊かな三人の子供。一門を切り盛りする妻。小さな奇跡を積み重ね、見果てぬ夢を抱いて駆け抜けた半生を綴る自伝的エッセイ。

幸四郎的奇跡のはなし (新潮文庫)はこんな本です

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