退屈姫君伝 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101265322

作品紹介・あらすじ

吹けば飛ぶよな二万五千石の小藩に五十万石の姫君が異例のお輿入れ。そのうえこの姫君、美貌ながら生来のいたずら好きときています。退屈しのぎに屋敷を抜け出し、江戸城下を探検、藩の六不思議の謎解きに血道を上げる日々。ところが、田沼意次も絡んだ陰謀まで探り当てたから、さあ大変。幕府隠密、くノ一、長屋の町人も巻き込み、姫の貞操と藩の命運を賭けた大勝負の始まり始まり。

感想・レビュー・書評

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  • 軽い時代小説ですらすら読めた。めだか姫の人柄や言動に学ぶところがあった。何かにつけて目くじらをたてていては自分も損なんだよね。お色気部分も愛嬌があって可愛いけど、娘にはまだ薦められないな。

  • お江戸みすてりーとでも言うか。
    いたずら好きのめだか姫が小藩風見藩の正室になってしまいました。
    『おとなしく部屋の中に』なんてできないもの、なにか面白いことはないかしら?と探し出したは7不思議。
    気付けば藩存続の危機までつながる大事件に発展しました。
    めだか姫の活躍やいかに!!

    とまぁこんな話。
    ちょいエロ要素が含まれますが、めだか姫の機転の良さ、そして性格は『かわいいなぁ』と思ってしまいます。
    こんなお嫁さんほしい(女だけどw)

  • 三部作二冊目にして、“めだか姫”シリーズの原点。
    読みやすさは変わらず、ゆるく楽しめて良いのですが、下ネタが多すぎるのが、私的には難点でした(苦笑)。

    この方の作品は色々なところでリンクしているので、芋づる式(?)に次々と読む羽目になりますね~。それもまた楽しいのですが。

  • おおらかな姫君で、楽しく読めた。内容はともかく、調度品などの描写はしっかりしている。下ネタが多いので子どもには向かないと思うけど、嫌な感じではない。所々に挟むネタが分からず、自分の勉強不足を感じた。

  • 29歳にして老女と呼ばれる世界!というところが妙に気になってしまう、という以外は極めて昔話的というか、暴れん坊将軍なみに分かりやすい世界。時としてこういう世界の話を読んでみたくもなり、癒されるのだった。

  • 「すてき!すてき!」退屈姫君・めだか姫の大冒険
    第一作。
    お輿入れした先はかのけったいな風見藩。
    最初はちょっとした冒険心でのお出かけが、藩存亡の
    危機を救う大騒動へ!

    なんといっても素敵なのは姫の父君。
    最後の大勝負に協力(なんていうレベルではない)
    するわ、このやんちゃな姫君を見抜いて風見藩に
    輿入れ させるわ、場面は少ないけれど忘れられま
    せん。

    めだか姫、ただのわがまま遊び好きの姫ではありせん。
    優しい、思いやりの心を持つ姫です。
    誰もが姫に巻き込まれてしまうのはその優しさ。

    こうした描写力やお話の展開ぶりは、作者が
    長年シナリオの研究をされていたからでしょうか。

    上手な配役といい監督さんでドラマ化して欲しい
    けど、難しいかなあ。

  • やや貧乏な藩に嫁いだ姫様の、わくわく冒険記!!

    美人で頭も良く、暇と退屈が嫌い。

    何が面白いってこのお姫様がお転婆すぎるところかな。

  • 弱小二万五千石の台所事情の苦しい風見藩に財政豊かな陸奥磐内藩五十万石の末娘めだか姫君が姉を飛び越し異例のお輿入れ。そのうえこの姫君美貌ながら生来のいたずら好きで藩内外で評判になっていた。参勤交代で殿様が国許へと帰ってしまうと、暇を持て余し藩の六不思議の謎解きに血道を上げる日々。ところが、お輿入れ藩同士の陰謀が絡んで来てさあ大変。幕府隠密 くノ一 長屋の町人も巻き込み、姫の貞操と藩の命運を賭けた大勝負の始まり始まり。平易な文章で個性豊かな脇役陣と謎解きをさらりと解説下ネタが娯楽時代劇にプラスされる。

  • 読みやすい時代小説だと思います。語り口調が軽妙で重々しい感じがしないので、すらーっと読めてしまいます。めだか姫の活躍が痛快で楽しいです。『なんて素敵にジャパネスク』の瑠璃姫のようだと思いました^^

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