真田手毬唄 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101265384

感想・レビュー・書評

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  • ですます調の文体に慣れず、解説では講談師の口調とか。内容も講談そのもの。途中で何度も投げ出したくなるほど読むのに時間が掛かった。
    大阪城が落城し、死んだとされる豊臣秀頼が生きていたという英雄伝説のもの。薩摩に行ったり阿波に行ったり、最後は伊達家。2章目からは従者も真田も秀頼も七代目となり、途中経過が各人から次々と語られる。それらの人々が身代わりも含めて、何度も名前が入れ替わる。幕府隠密が出たり、仙台藩の忍者が出たり、目まぐるしく変わって行く。最後も将軍に会ったが、本人なのか、身代わりなのか?
    正に講談の世界。

  • 真田幸村が一子、大助を秀頼に付け大阪城から逃れさせた・・・らしい。
    から始まるお話。

    子々孫々それぞれがそれぞれの役目を全うすることによって起こるどんでん返しの連続が柱。
    導入部でちょっと読みづらいというか入り込めない感じがした。

  • 独特の語り口で進められていく話は、170年の長きに渡る”真田捜し”の旅の物語です。
    幸村本人は出てきませんが、奇談好きな方はぜひ^^

  • どんでんどんでん返し!後半になるにつれて加速して一気に読ませる。面白かった。
    そして、ほとんど出てこないのに策士・真田幸村のかっこうよさと言ったら半端ない。

  • ひさびさに時代小説を手に取る。大阪夏の陣を経て、豊臣秀頼も、真田幸村の息子大助も大八も、大野治長の侍大将も、みな生きのびていた!そして170年後、それぞれの七代目が動き出す。仙台から江戸へ向かう七代目秀頼の目的とは?奇談、綺譚、痛快談。騙し騙され、追いつ追われつ。話を広げるだけ広げて、最後の、将軍家斉のひとことが、ぽつんと響いてくる、哀切。くの一お才の、切れ味あるのに、とぼけたところのある造形が個人的にはツボでした。個人的には、買って二年以上たって、ふと読みたくなるとは、寝かせておいた甲斐があったというもの。

  • 大坂城が落城した時、侍大将の勇魚大五郎が落ち延びる道中、"花のようなる秀頼様を~"という秀頼様が落ち延びたことを示すような手毬歌に出会うところから話が始まり、真田の忍や小十郎重長との出会い、時を挟み七代秀頼や大介、勇魚らが入り乱れる展開に。戦国時代(というか大坂の陣)を舞台とするのはほんの少しですが、七代を経て残り続けている真田幸村の秘策、どんでん返しの連続に意外な結末。面白かったです。

  • 二転三転する物語が歴史ミステリ好きにはたまりません。
    立川文庫への尊敬に溢れていて、子孫も活躍するばかりでなく、
    政宗・小十郎重長・梅も登場します。

    真相で明かされる幸村の壮大な策、
    真田家の忠義と表裏比興。

    梅がとても可愛かった。
    「秀頼」が格好よかった。…「秀頼」と梅とか…アリじゃないの…(小十郎の立場は

  • 09/2/8 @350 bookoff

    読了
    自分の作品で連続性がある
    確かめようにも売っちゃったので確認できない(´;ェ;`)ウゥ・・・

  • 真田幸村、豊臣秀頼を逃がし生き延びさせる?!

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