- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101265711
感想・レビュー・書評
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豊島のサミット(BOOKS GORO)見つけて、「まだ読んでいない大崎作品あったか!」とテンション上がったのを思い出す。
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題名も中身も美しい。石田衣良の書評では「美声」とされているが、まさにそんな感じ。文体とは違う、底を流れる静けさがあるように感じた。
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切ない。
けど好き。フランス行きたくなった。 -
(石田衣良の書評を借りるなら)大崎善生の美声は土曜日の朝に聞きたくなるような声色。
きらきらと鉱物質の輝きを放っている。
「私って、あなたにとって…何キリンなの?」
はこの声質でしか響かせられないと思う。(ケンジントンに捧げる花束)
表題作の『九月の四分の一』について。
生活や自己に焦燥を感じているとき、旅や広場、そこに広がる空間(あるいは時間)を必要とする。
目的も設計図もない、その空間を時制的に振り返ったとき、本当にそんな空間があったのだろうかと不安になるかもしれない。
でも残像が残ってさえいれば現在に影響をし続ける。 -
うん。素敵。
きっと人生は失ったり諦めたりの連続で、
そんなことが積み重なり、結果的に円熟されていくものなのでしょう。 -
かけがえのないものを包み込むような小説。
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2006/2/28 , 2006/8/21 read up
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九年前の読書記録 http://blog.livedoor.jp/chokusuna0210/archives/51529824.html に触発され、報われざるエリシオのために、のみ再読。やはり同じ箇所に打たれるし、ある種の痛ましさと羨望を覚える。