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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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壁が崩れたことによってドイツは統一された。そして真の意味で消滅してしまったのは一方的に東ドイツであったのだということをやがて思い知る事になる。慌ててハンガリーの森を逆行してみたとしても、自分が生まれ育った母国はすでに消え去っているのだ。
ハンガリーの森を抜けていった人々の全てが不自由を出て、自由の中に入り込んでいったのだとは限らない。
― 200ページ -
私は待望の自由の森を横切っているはずだった。しかし、心の中で見上げる空はいつでも厚い雲に覆われている。ハンガリアン・ブルースカイはもう消えてしまったのだろうか。あれは単なる幻想だったのだろうか。
― 172ページ -
「サヨナラの速度には気をつけるのよ」
― 48ページ
みんなの感想・レビュー・書評
初めて大崎善生を知ったのは「パイロットフィッシュ」だった。
この人の、脆くって繊細な感じのトーン、苦手は人は苦手だろーなぁ~。あたしは好きだけど。ちょっとやり切れないトコも含めて。
「いつか、マヨール広場で」が、なんとなく、今の気分にちょうどよかった。
「キャトルセプタンブル」が「九月と四分の一」とリンクしているところが良い。
薄れないいつまでも心に残る記憶。その強烈な記憶を胸に生きていける。そう思うと、女性って強いな。
うーん…。
この人の女性目線の小説は初めて読んだ。
さわやかな切なさはちゃんとあるんだけど、パイロットフィッシュほどの衝撃はなかったかなあ。
やっぱり忘れられない人とか記憶とか、誰にでもあるよね
それは「今」どうこうじゃなくて、もっと違う次元で大切なもの。
「九月の四分の一」読んでみよう。
「九月と四分の一」を先に読んでおいて良かった
でも少し期待はずれかな
これも4つの短編集だけど、一番心に残ったのは「キャトルセプタンブル」かな
やっぱり透明感があって、繊細な書き方をするんだな、って思ったし、
それに合わせて、登場人物もすごく繊細で、悪く言うと壊れやすい人が多いんですね
「高校時代の受験が大学という自由への入り口に進むためのものだったとしたら、それからの勉強は就職という不自由につながってゆくものに思えてしかたがなかったのである」
確かに
読み終わって
書いたのが男の人と気付いた
すごく女の人っぽいけど
すこし現実感がない文章だから、はて
という感じだったから男の人だったとは!
納得
世界観がいい。
あいまいな空気が、
自分を別の空想の世界に連れてってくれる感じ。
心の深くまで入り込んだどろどろでもなく
でもきれいすぎず
きもちよく読めた。
衝撃はうけないけど
いいきぶん
☆よっつ
珍しい女性が主人公の短編集。「九月の四分の一」とのリンク話もあったりなかなか面白かった。一番は「容認できない海に、やがて君は沈む」。これはね……まさに人生の格言でしょう(笑)特に女性はそうなんじゃないかな。かれんちゃんのお父さんに惹かれっぱなし!最低なんだけどどこか許せちゃうこんなお父さんが欲しいです。
またもや、やられた。
アジアンタムブルーだってドイツイエローにしたって、わたしは知らない。
世界にはわたしが名前すら知らないものがまだまだ沢山あって、知らなくとも世界が回っていることを思い知る。
熱帯魚と欧大陸が出てくると、この人の小説を読んでいるなあという感じがする。女の人視点にもう違和感はなくなった。
ストーリーには、印象的な食事と音楽と、セックスとがあって、それは人が生きる上で欠かせない価値だということならば、それには同意できる。
水辺の表現も好きで、ロマンスとはかくあるべきだと思う。
「キャトルセプタンブル」が堪らなく良くてそれだけで十分だと思ったら、それに連なる短篇の緩い繋がりが、最後まで読みきらせた。
「ドイツイエロー」も抜群だった。
個人的に吉行淳之介の『夕暮まで』を想起した。
今、読めてよかった。
今、一番好きな作家です。 物語のもつストーリーやメッセージではなく「文章そのものの質」それがこの人を好きな最大かつ唯一の理由。 この短編集は彼の作品では珍しく女性が主人公です。 ・キャトルセプタンブル ・容認できない海に、やがて君は沈む ・ドイツイエロー ・いつか、マヨール広場で ・容認できない海に、やがて君は沈む ここに出てくる破天荒なお父さんが面白い。当時者にはたまった... 続きを読む »
正直ストーリー自体はよく覚えていないのだけれど。
「この街にくればあなたを待っていた幸せな記憶のままいられる。永遠に」みたいな一文があったと思う。
それが好きで、コピーして持ち歩いてた。
『九月の四分の一』とは対照的に、女性の一人称で物語が進んで行く短編集。
別れがテーマの話なので、やはり苦しい切なさがつきまとう。
全体的に靄かかったような暗さなのだけれど、最後に小さな光がさしてくるような、そんなイメージ。
どの主人公も社会不適合な感じなのだけど、精神的に脆そうに見えるけど、芯がとても強い凛としたイメージを受ける。
なんだかんだいって、やっぱり女性の方が強いのかな。
【あらすじ】
永遠に私の前から姿を消してしまった洋一のことを、結婚を控えた今、しきりに思い出すのはなぜだろう。大学時代、決定的な関係を避けて、あやふやに別れた彼との木漏れ日のように温かな記憶(「ドイツイエロー」)。孤独な魂が響き合い、その一夜だけを共にした男が私に刻印した言葉の響き(「いつか、マヨール広場で」)。今でも忘れられない追憶の中で、密やかな調べを奏でる四つの恋愛短編。
【感想】
今でも忘れられない追憶の中で、密やかな調べを奏でる四つの恋愛短編小説です。
「キャトルセブタンブル」
恋を失っていくときの恐怖感がこんなに激しいものであるとは想像できなかった。
まるで一個の小さな石ころとなって、一万メートルもある海溝に落ちていくような感覚だった。光の届かない暗闇に囲まれて、音もなく落ちつづけてゆく恐怖。落ちてゆく底が見えない恐怖。胸が押し潰されるような水圧による苦しみ。深くなればなるほど、加速してゆくどうしようもない後悔の思い。
・・・・・・・・・・冒頭より。
東京の街をあても無く徘徊していた一人の女性の物語りです。
他の短編のタイトルは、「容認できない海に、やがて君は沈む」「ドイツイエロー」「いつかマヨール広場で」です。
この冒頭の文でぐっと引き寄せられる人がいますか?
たまには、こういうのも読んでみてはどうですか?
大崎さんの本は読んでて、ほんのり切なくなります。
この本の “キャトルセプタンブル” 大好きです。
「花にたとえれば何だろう。」
(キャトルセプタンブル/容認できない海に、やがて君は沈む/ドイツイエロー/いつか、マヨール広場で.収録)
さほど記憶に残ってるわけでもないけど、
無性に印象的だった記憶はある
そういう意味での☆4
かもしれない

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すごく気に入った本
文章もタイトルの付け方もページ数の振り方も全部が好き
「キャトルセプタンブル」
恋を失っていくときの恐怖感がこんなにも激しいも...





