最長片道切符の旅 (新潮文庫)

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著者 : 宮脇俊三
  • 新潮社 (1983年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101268026

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最長片道切符の旅 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 読み終わるまでに随分と時間がかかりました。自分が旅をしているわけでもないのですが一日の行程が終わるとほっとしてしまい、次の日を読むのは又明日でも良いかな、なんて思ったことも関係しているかもしれません。

    日本列島を一筆書きで回る。いやあ、本当に鉄道に乗ることが好きな人じゃあないと実現できないだろうなあ… でも今まで乗ったことの無い線路に乗るとわくわくするし車窓の風景が段々と自分の知らない、でもどこか懐かしい風景に変わっていくのを見るのは大好きです。こんなことを言うとおこがましいですがこの本を読んでちょこっとだけ、その線に乗ったつもりになりました。いずれ行って見たい場所もたくさん出来ました。

  • 面白かった。
    夢中で読んだ。
    一緒に日本中を旅した。

    聞かれてもいないのに家族に言う。
    『やっと東北だよ』とか
    『今、金沢』『今、紀伊半島』
    まるで、旅先から絵はがきを送ってるみたいに。

    もうないかもしれない日本の景色。
    もう僕には乗ることも出来ない路線。

    夢中で旅した、読書体験。名著。

  • 『取材ノート』を先に読み本書に入る。答え付きの参考書を見た後に教科書を読んだ、そんな感じ。「鉄子の旅」を同時進行で読んでいると、宮脇氏の文章の何と洗練されたものかと思う。文庫本解説から更に時代を経てローカル線は次々に廃止され、もう本書の旅は不可能だ。と言うか、現在の時刻表で一筆書きをしてみようと路線を辿るも、関東までで何だか虚しくなってしまった(@o@)

  • 片道切符では同じ駅を二度通れない、いわゆる一筆書き。北海道から九州までの最長片道切符を持って列車の旅が始まる。
    昭和53年9月30日、渋谷駅で65000円の片道切符を購入する。北海道・広尾から鹿児島・枕崎まで紆余曲折ルートで13319.4キロ、34日間の列車旅。

    宮脇さんのとても読みやすく親しみやすい文章がいい。説明的でもなければ、過度に情緒的でもない。お仕着せがましいこともない。私はテツではないが、公共交通>>>自家用車、であって鉄道好きではある。

    宮脇さんのように、自分に正直になって、自分の思うことに自分の時間を費やせる人生はきっと豊かなのだろうと思いつつ。自分ももっと正直にならなくてはと思う次第でありました。

  • 1983年(底本79年)刊。78年9月から始めた国鉄(当時)一筆書き切符の旅行記。鉄ちゃん垂涎の旅(今となってはここまでの旅行は不可のはず。特に北海道)だが、流石に真似はできないなぁと。近畿圏以外は個人的記憶の埒外。とはいえ、紀勢本線「くろしお」電車化の一方、和歌山から橋本、高田、奈良経由の急行「しらはま」の残存は意外。案外覚えていないと感じる上、数多存在した急行群の最後の煌輝を物語る。また、彼方此方に挟まれる土地毎の風物、景色、駅弁、乗客の空気感、鉄路の淵源・軌跡が醸し出されるのは、実に著者らしい。

  • 実は初めて買った宮脇本。もう随分黄ばんでます。

    思う存分鉄道に乗れて羨ましいなあ、と買った頃は思っていたのですが、今読み返すと、会社という後ろ盾をなくして一作家として生きていこうとする、悲壮な決意と不安感がそこかしこに表れているような気がします。

    終着目前、八代駅でのやり取りはなんとも物悲しく、しかしユーモアに満ちていて、読んでいるこちらまで清々しい気持ちになれます。やっている事はどっぷりとマニア的なのに、淡々とした筆致がそれを忘れさせてしまうんですよね。

  • 旅は良いなと感じさせてくれる

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2013年度第1回図書館企画展示
    「大学生に読んでほしい本」第1弾!

    入学&進級を祝し、本学教員から本学学生に「是非読んでもらいたい本」の推薦に係る展示です。

    佐々木恵介教授(歴史社会学科/史学)からのおすすめ図書を展示しました。
        
    開催期間:2013年4月8日(月) ~2013年6月17日(月)【終了しました】
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

    ※「旅」をテーマに、お薦めの本を選びました。

    1978年晩秋に、著者が北海道から鹿児島まで、1万3千kmあまりを当時の国鉄で旅した記録。鉄道マニアのバイブル的な本ですが、コンビニもファーストフードもほとんどなかった当時の日本列島の姿が、克明に描き出されていて、紀行文としても見事です。

  • 最長の遠回りを正味34日間で完覇した記録。
    国鉄時代の話しであり、既に廃線になっている区間も多く、地図を片手に読了。鉄道旅行が好きな人以外には読むのは苦痛かもしれない。
    その土地の風景や車内の状況を細かい描写で表現されていて、鉄道の旅に出たくなる。
    著者の真剣さとユーモアがよく伝わる名著。

  • 「時刻表2万キロ」が全線踏破なら、本書は北から南まで国鉄一筆書きの旅だ。北海道の広尾から、行きつ戻りつつ、鹿児島県枕崎を目指す。まず最長の定義調べ、国鉄の規程の確認、前代未聞の切符購入まで、普通の人からすると馬鹿馬鹿しいまでの情熱がここにある。荘厳ささえ感じさせる。

    本書の中では全国の各地名が登場するものの、描写はほぼ乗客に関するものだ。なのに各地の情景が目に浮かぶから不思議だ。いまでこそ青春18切符(もしや筆者を真似する人が続出してできたのかも)やインターネットがあり、飛行機も安価になり鉄道で旅をする必然性は薄れたものの、当時の限られた情報源で目的を持って制約を課して旅する筆者が羨ましくもある。

    なお切符の写真も掲載してあると良かった。次回改訂には是非掲載いただきたい。

  • あきれるほどものすごい知識量。この情報量がなければこんなものすごい旅はできないということですね。

  • オフィス樋口Booksの記事と重複しています。アドレスはhttp://books-officehiguchi.com/archives/3799862.htmlです。

    著者の宮脇氏が北海道の広尾から鹿児島の枕崎まで、30日かけて電車に乗って旅をした話である。この本が出版された年が昭和58年であるため、廃線になっているか第三セクターに移行している可能性がある。状況が出版された時期と異なっているので、今後鉄道の路線を調べなおして、鉄道の取材ネタを増やしたいと思う次第ある。当面の間は、一筆書きがメインになりそうである。

  • 宮脇俊三氏が亡くなつたのが、2003年の2月26日。即ち没後10年といふことになります。
    「旅と鉄道」誌でも時刻表特集の増刊で、宮脇氏没後10周年の記事を載せてゐました。
    それでわたくしも『最長片道切符の旅』を取り上げてみます。

    この作品は処女作『時刻表2万キロ』に続くもので、中央公論社を退職した宮脇氏が「一世一代の暇」を利用して敢行した大旅行の紀行文であります。
    同じルートさへ通らなければ、どんな遠回りをしても片道切符な訳で、汽車に乗ること自体を目的とする旅行者としては、恐らく一度はやつてみたい旅ではないでせうか。
    わたくしも含めて、たいがいの人はそんなまとまつた時間がとれないので断念してゐると思はれます。
    せめて『最長片道切符の旅』を(指をくはへながら)読むことにしませう。

    最長を求めた結果、乗車・乗船(連絡船があるので)総距離は1万3319.4キロに及び、通過する駅は3186にのぼりました。切符の通用期間は68日。
    途中で駅員や車掌の好奇の目に晒されながら、この切符を道連れに旅をする宮脇氏。最後の一日は通用期間を過ぎてしまひ、新しく切符を買ふはめになりますが...

    現在の(JR)最長片道切符は、かなり短くなります。北海道なんかは廃線が多くてずたずたで、四国にいたつてはまるまるカットされてしまふのです。以前は本州との連絡が2本あつたために、入りと出ができたのですが、今は瀬戸大橋線のみなので、入つたら出られないのであります。残念。

    まあ普通の人ならやらない酔狂な行為ですが、宮脇氏はまるで事務仕事をするかのやうなテンションで淡淡と予定をこなします。傍から見ると「この人はこんなことをして愉しいのか?」と思ふかも知れませんが、本人は愉しくて仕方がないのです。内心は愉悦に満ちてゐるのに、何も知らぬ他人からは、用務客がつまらなさうに乗つてゐるとしか見えないのでせう。そこが面白いところですな。

    この時代と同じ旅は最早できないけれども、本書の価値が減ずることはありますまい。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-82.html

  • JRが国鉄だったころ、そして国鉄の路線が日本全国あちこちにあったころ「一筆書き」の旅にチャレンジした記録。
    そのころの各地の風景や、今はなき鉄道路線のことなど、読むと旅愁にかられます。

  • 【推薦文】
    時間に余裕があると評判の大学生。北海道は稚内から九州は枕崎まで、切符1枚もって日本を一筆書きしてみませんか?
    (推薦者:制御システム工学科/B3)

    【配架場所】
    大岡山: B1F-一般図書 291.09/M

  • 著者と旅をしているような錯覚を覚えるほど、文章を読むだけでその風景が眼前に広がった。

    特に女の子と一緒に乗る12日目を楽しく読んだ。やり取りがのんびりとしていて心地よい。

  • 社内報で知って読み始めたが、単なる記録文ではない。読者の観察眼の鋭さが巧みな文章力によって簡潔に表現されている。「鉄ちゃん」は縁遠いものと思っていたが、思わず旅に出たくなり、コンパス時刻表を買ってしまった。しかし、今さらながら廃線になってしまった路線が多いことに気付く。いわゆる「盲腸線」の類はほとんどなくなってしまっている。特に北海道。続いて「時刻表20000キロの旅」を読書中。佐高信の「国家と権力」も読んでいるが、つい「時刻表・・・」を手にしてしまう。

  • 最長片道切符の旅。色々うんちくありで楽しい。今となっては廃線だったりJRじゃなくなったりした路線もあって、良い。

  • 旅の第一日目は、昭和53年10月13日。昭和53年て、1978年だから、今から30年以上前、JRではなく、国鉄と言われていた時代の著者の旅行記。この旅行には制約がある。国鉄を使って、どの時点からどの時点に言っても良いのだけれども、同じ駅を2回通過してはいけない。その上で、乗っている電車の距離が最長となるコースをたどろう、という、そういう試みである。始点は北海道の広尾、終点は鹿児島の枕崎になるのであるが、さすがにコースはユニークだ。東北・関東を抜け、豊橋に到着したあとに、会津若松まで戻る。紀伊半島を通り、大阪に到着した後、ぐるっと富山まで戻る。「最長」を目指すわけだから、そういった遠回りが多ければ多いほど良いわけだ。かかった日数は延べ34日間。その間、ひたすら電車に乗っている。筆者は文章がうまく、また、電車での時間ばかりではなく、途中下車した場所での事柄なども書いているのだけれども、それでも、電車好きな人間でなければ、あまり面白いとは感じないのではないか。私は電車好きなので、面白かったけれども。

  • 廃止された路線もたくさんあるが、今読み返しても著者と一緒に列車に揺られて旅しているような気分にさせてくれる。何回読み返したことか。何度読み返しても楽しい、わくわくさせてくれる名著です。

  •  最も長い一筆書きの鉄道切符。今のように「駅すぱあと」など無い頃のそれは難解なパズル解きであった。そして、そこをなぞる旅。時刻表を駆使しなければ、どこで日が暮れ、翌朝何時に出発できるのか?・・・一読を。

  • もう何回繰り返し読みなおしたことか。
    何度読んでも飽きない名作。

  • 宮脇氏の本は、結構読みましたが、これもその中の一冊。当時の価格は、360円でした。

  • 著者はかなり重度のてっちゃん。JR(当時は国鉄)で、可能な限り長い片道きっぷ「最長片道きっぷ」を買って、実際に北海道から沖縄まで旅した旅行記です。1983年刊という古い本なのですが、ネットでたまたま知って読んでみました。<br /><br />仕事を辞めて得たまとまった休みを休みを手にした著者は、2ヶ月に及ぶ時刻表片手の計画期間を経て、日本横断の列車の旅に出ます。<br />で、全国旅したのに、やったことといったらひたすら電車に乗るだけっつう。しかも決められたルートで乗らなくてはいけないので、ローカル線での接続で数時間待ちなんてのはざら。更にはちょっと進んだと思ったら別ルートで引き返したりの繰り返しで、中々前に進まない。なにかと章ごとにある地図に戻ってルート確認しながら読んでたので、厚さの割にはやたら時間がかかりました。<br /><br />ご本人も「これは旅行と呼んでいいのか」とセルフツッコミを入れてらっしゃいましたが、車窓から見える風景、電車の中の人々、その路線の歴史等の解説を読んでいると、思わずローカル線に乗りに出かけたくなってしまうから不思議です。また、自分の地元とか知ってる路線の話が出てくると、つい嬉しくなってしまいますね。<br />何しろ1983年の本なので、ちょっと古いなと感じる部分も多々ありましたが、それはそれで当時の日本の情景を思い浮かべながら楽しく読めました。<br /><br />最後の方は旅が終わってしまうのが寂しくてゆっくり読んでしまったり。特に電車好きじゃない人でも楽しく読める不思議なパワーを持った本です。<br /><br />旅行気分をたっぷり味わいたい人におすすめ。<br />この著者さんの他の本も読んでみたいです。

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