線路のない時刻表 (新潮文庫)

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著者 : 宮脇俊三
  • 新潮社 (1989年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101268071

線路のない時刻表 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 【古書】既に講談社学術文庫の全線開通版を持っていて読了していたにも関わらず、著者の他の古書を探して注文した時に誤って購入してしまった。だから、再読と言ってもいいくらいだ。今回は青函トンネルと海峡線の部分で、時代の流れを強く感じた。本書執筆当時、狭軌か標準軌かで列車の運用方法を考えていた著者だったが、まさか北海道新幹線開通のために、寝台特急・急行や在来線特急が廃止されようとは思っていなかっただろう。カバー絵が地下鉄銀座線の車庫前のようで、誤購入はそれが原因かも……んな訳ないか (^^;

  • 1989年刊行(初出1981~86年)。◆初出当時未だ開通していない路線を、著者自ら足を運び探訪する紀行文。◇樽見鉄道(樽見線)、三陸縦貫鉄道(ただし、東日本大震災で…)、土佐くろしお鉄道(中村線)、智頭鉄道(智頭線)など、後に開業した箇所を多く紹介しているのは、著者の先見の明?。また、漸う建設完成の目途がついた青函トンネル、瀬戸大橋線への言及は、開通前後の比較という意味でも時代史の一面を見せる。樽見線沿線にある根尾谷断層保全を巡る研究者と地元民との対立。樽見線が廃線候補になった要因としての過剰人員。
    つまり10往復/日、24㌔しかない路線で、230万円/日も要する必要経費の大半が人件費ではないかとの疑念を抱かせている事実。地方の赤字線を減らしても5%しか赤字幅が減らない事実。我田引鉄による過剰の新線投資の無駄を併せ、当時の国鉄への醒めた目線も其処彼処に。
    オリジナル時刻表を創作してしまう著者はちょっとカッコイイかも。

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