隔離島: フェーズ0 (新潮文庫)

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著者 : 仙川環
  • 新潮社 (2015年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101268316

隔離島: フェーズ0 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 母の生まれ故郷である離島へ赴任した医師・希世。
    島民の半分以上が高齢者なのに、寝たきりの人は数名。
    その理由は、全島あげて取り組んでいる”ぴんぴんころり運動”のおかげだという…。

    仙川環さん、ほとんどの作品を読んでますが、
    今回の医療色は、さほど濃くなかったです。
    そのかわり終始、不気味な空気が漂う物語でした。

    呪われた歴史…。
    その地域に根付いた風習…。
    貧しさから、老い先短い者の命と、未来ある子供の命を
    天秤に掛ける。
    閉ざされた島の中で、何が正しいのか、何を信じていいのかわからなくなる。
    誰もが怪しく思え、疑ってしまうんです。

    WOWWOWでドラマ化して欲しいような作品でした。

  • 他の地との交流もほとんどなく、孤立した地で暮らす通島の人々。
    閉鎖的な環境は人の心も閉ざしていく。
    よそ者を嫌い、あからさまに警戒心を露わにする島民たち。
    前任者の引退を受け、島へと医師として赴任した希世は何とか島にとけ込もうとするがなかなか上手くはいかない。
    島で推進されている「ピンピンコロリ運動」。
    だがその謎を解くと言っていた友人は失踪し、やがて島内で死亡が確認される。
    目撃者もなく、どうやって友人は島にやってきたのか。
    希世は漠然とした不安を抱きながらも、医師としての務めを果たしていくのだが・・・。

    初心忘るべからず。
    当初は崇高な目的があったとしても、時は人を変えていく。
    いつしか目的は別のものに変わり、達成するための手段はどんどん悪辣になっていく。
    閉鎖的な島で異議を唱えることは、自ら孤立することを意味する。
    それだけの勇気と覚悟を持つ者は簡単には現れない。
    希世がよそ者だからこそ思い切った行動に出られたとも言える。

    医療はまだまだ一般人にとっては特別な領域だ。
    病気だと言われれば大概の場合、それを疑うことはない。
    医師と患者の信頼関係のうえに成り立っている。
    その信頼を逆手にとり、自分勝手な目的に利用した時点で医師の資格はなくなってしまうと思う。
    どこかに本当にありそうな可能性もあり、心がヒヤリとさせられた物語だった。

  • 島ぐるみでひた隠しにする秘密に一気読み。面白かった。
    全員参加の朝の体操とか飲まされるジュースとか、健康にいいという甘言の裏に潜む強制力に嫌悪感。
    終盤で味方がポツポツ増えたけど、四面楚歌の中主人公は女一人でよく頑張ったと思う。それが報われて、オセロ盤のように一気に形勢をひっくり返したラストは胸がすく。島のその後が気になるところ。タブの木に隠してあったのも実際何だったのか知りたい。それが心残り。

  • 伝統や風習を頑なに重んじ、よそ者を受け入れないなど、閉鎖的な島へ赴任した女医が、不可解な事件に巻き込まれる話。
    崖から落ちて運よく助けられる場面はそんな偶然あるのか?と思ってしまった。

  •  島で隔離されてる割に、閉塞感があまりない。

  • 勝手に、島で伝染病が発生して大パニーック!って話を想像して読んでいたが(確かこの作者はそういう話を書いていなかったっけか)、全然違った。途中でなんか違うと気づいた。
    むしろ、もっともっとどろどろした話。

  • いやーありえなくもない話なので結構な恐怖を感じました。こういう閉鎖的な社会の風習って軽視できない。田舎育ちなんで良くも悪くもそういうのわかるので怖かったです。

  • 通島に医師として赴任した一之瀬希世.住人に溶け込む努力をしているが,患者が突然死亡し妙な雰囲気を感じてくる.寝たきりの老人が少なく,ラジオ体操や特製ジュースを推奨し,製薬会社が健康造りの音頭を取っている.新聞記者をしている古い友人本宮春美から健康な島として取材根回しの依頼を受けるが,村役場は何故か後ろ向きなので,春美には断りの連絡をする.春美が連絡なしに島に来たことを知って調査をするが,崖から転落して死亡したようだ,ただ住民は何かを隠していると感じた希世は島の中で同士を見つけて活動する.不気味な事件が続発するが,希世は次第に核心に迫る.最終的に黒幕を突き止めるが,面白い展開が楽しめた.

  • 最後までテンポよく展開して飽きなかった。
    出来過ぎ感は否めないけど、まあいいでしょう。
    医療現場に身を置くのもとしては、さすがにちょっと。。。と思ったけど。

  • 得体のしれない恐怖。

  • 終始イライラだけど最後はスッキリ

  • 隔離された島では法治など通用しない、島の掟で成り立っている。そんな前提で読み進めると、どんな裏が隠されているのやら、と自分勝手に妄想を拡大させてしまう。現代医療の闇の一つの表現方法としては、有りだと思う。

  • 友達のお薦めで読んでみましたぁ。
    面白かった。
    こういう伝統と因習が根付いてる孤島の話って、横溝正史っぽくて好き。
    もうちょっと怪しさが欲しいなぁとは思ったけど、現代の医療とうまく絡んであって、これはこれで面白かった。

    もちろん、間違った医学の使い方を生身の人間で試すのは怖いことだけど、昔から根付いてる民衆の考え方や変なしきたりなど、洗脳され変に因習されてる怖さにぞぞーっとした。

    しかし、一ノ瀬先生のおばあちゃんから譲り受けた念珠の房に入ってたあの紙。あれは結局何を言いたかったんだろう。。。

  • 閉ざされた島での事件だ。郷土愛の強さで善悪が判断できなくなる怖い物語。

  • 今回の医療色は薄い

     島ぐるみの犯罪? 少しばかり時代錯誤かな。残念。

  • ラストま読んでやっとサブタイトルと表紙の意味がわかる仕掛けなのね〜(*´∀`)
    テンポよくかつスピーディーな展開するストーリーなので飽きる暇なく一気読み(笑)
    田舎の閉塞感もよく出てるなと思いました。

  • 面白かった!けどエピローグがもう少しあったら良かったな(´・ω・`)

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隔離島: フェーズ0 (新潮文庫)の作品紹介

若き医師・一ノ瀬希世は、伊豆諸島の小さな島の診療所に赴任してきた。人口四百人弱の同地には、健康増進運動が浸透していた。住民たちは皆いきいきと暮らしており、長患いする者もいないという。だが、その運動に関心を抱いていた旧友の新聞記者が突然失踪。希世は不審な死や陰鬱な事件に次第に包囲されてゆく。この島で、一体何が起きているのか――。戦慄の医療サスペンス。

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