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みんなの感想・レビュー・書評
現在から過去に遡る展開だけど、特に伏線も見当たらないと感じてしまいました。とにかく過去を振り返る内容。一つ一つのエピソードは良くてたまに涙しそうなところもあったけど、五章から始まり一章に至る奇なる展開のわりには本当に過去に遡るだけと言ったがっかり感がぬぐえませんでした。とは言えカメラマンのお話でアルバムを連想させるこの構成にはきっと深い意味が込められてるのでしょうね。自身の読解力がまだまだ甘いんだなと思ったので星四つ!
写真に写された人生。
節目を振り返りながら若い日の思いを振り返る1人のカメラマン。
あとがきまで読んでなるほどぉ!と思いました。
晩年に差しかかった写真家がそれまでの人生の節目を回想する。
タイトルにふさわしく、ふとした時に一瞬過去が浮き上がる。
だんだんと過去を遡っていく構成が良かった。
構成の消化はまずまず。ギョーカイの男って本当にどうしようもない。彼らに「自分が同じ事をされたら」という発想はないんだろうな。
大学時代から繰り返し読んでる。季節の変わり目に読みたくなる。
一人のカメラマンの人生を50代から遡って書かれた作品。
こんな時間に何の記念撮影なのよ。喜美子は不思議そうな顔で見つめ返した。いつも撮るばっかりで、俺の写真、ちっともないじゃないか。それじゃあ、家族写真のアルバムだって作れやしないだろ。
期待を裏切られたのである。
その期待と言うのは、ある意味、こちらの希望的観測が叶えられなかった、ということなので、物語そのものを否定しているものではない。
というか、結構面白い。
構成が凝っている。
色々なことがあっての50代。
そこから物語は始まる。
時代は遡るのだが、回想とは違い、その時代の主人公の同時進行を綴るような展開。
そして、それぞれの時代(年代)の主人公の、それこそ、その年代だからこそ感じる熱き思い。
これは、写真を題材にしているけれども、極端な話、写真がバックボーンじゃなくてこれらの話は成り立つのではないかと思う。
それくらい、完成されたプロットだと思う。
(冒頭の文句とは矛盾するけれど)
コンセプトの一つとして、結局若い頃に知り合い、人生を供に過ごして来た奥さんが、やっぱり一番なんだね。
写真で食う。 フォトグラファーの人生とはどんなもののだろうと、主人公である喜多川の人生を追った。 駆け出しの若手時代。 活力に漲っていた、カメラを片手に人の生死を追い。また、喜びも悲しみも追った。とにかく向上心が熱く『夢』と言う形の無いただただ漠然としている手の届かないなにかを追っているようで、いつの間にか自分を照らし合わせて同時に喜多川を追っていた。 いつしか時は... 続きを読む »
うーん。
あんまり好きな小説では
なかったかな。
感動はしたけど・・・。
途中で投げ出して
結構経ってから
もう一度最初から
読み直しました。
再読はないかな。
美しいストーリー。
この人の作品はもう、奪取が最高傑作だと信じているのでそれ以上の点数は付けられないが、
丁寧で美しい、仕立ての良い作品だと思った。
逆に手繰るエピソード。ひとつひとつのエピソードの輝きがいや増す。
丁寧な傑作。本当に素晴らしかった。
k_91: 「マイ・ベスト・ミステリー?」の中で気になった作品。ハードボイルド系で普段だと読まないだろう作品なんだけど、よかったです。なんだか泣けるのだ。
面白かったです。だんだん過去の話になって行きます。1回読み終わった後もう一度読み返すとより堪能できると思います。
カメラマンとして成功した主人公が50歳、42歳、37歳、31歳、22歳、と、人生の節目にあった自分を回想している。あの頃の自分が懐かしかったり、こっぱずかしかったり。誰でも。多分。
第5章から始まり、第1章で終わる。
作者が「あとがき」でその意味についてふれていますが、
(だから「あとがき」を先に読むのはこの本に関しては禁止です)
分かるような分からんような。
まだ、僕が第1章くらいの年齢だからでしょうか。
ただ、新鮮な見方ができたという点ではよかったと思います。
走った。
ひたすらに走りつづけた。
いつしか写真家としてのキャリアと名声を手にしていた。
情熱あふれた時代が過ぎ去った今、喜多川は記憶のフィルムを、
ゆっくり巻き戻す。
愛しあった女性カメラマンを失った40代。
先輩たちと腕を競っていた30代。
病床の少女の撮影で成長を遂げた20代。
そして、学生時代と決別したあの日。
夢を追いかけた季節が、胸を焦がす思いとともに、甦る。
読み出して気づいたけど、読むのは2回目だなー。<br>
40代の男性が過去を思い出していく。<br>
真保さんらしい細やかなディティールはないのだけど、主人公が中年なのにその心情に共感しながら読めた。さすがだわね。

ミステリを交えながら、一人のカメラマンの人生を振り返る連作短編。





