- Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101270258
感想・レビュー・書評
-
駒井健一郎は、達彦とともに天知家の過去との対決を迫られる。一方、地元政財界の絡んだ不透明な土地売買が、彼の社を辞めた原因と繋がっていたことが判る。事件はなおも続く、だが選挙は待ってくれない。遂に、十二日間の決戦が始まった!ポスター、選挙カー。何事につけとんでゆく金に悩みつつも、俺たちは手づくりの選挙を貫くー。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょうど、私が住んでいる地域の州知事選挙が始まったこともあり、とても興味深い内容でした。
「政治を語る恥ずかしさより、夢を持てない悲しさ」という文中の言葉があり、政治批判ばかりしている友人に同調できないのは、ここかもしれないと思いました。
ダイスをころがす、時にはたくさん歩を進めることもあるし、振りだしに戻ることもある。一回休みのマスに止まってしまうこともある。でも、ダイスをころがさないと先には進めない。自分を振り返りながら読みすすめました。 -
「奪取」を読み終えたときのような爽快感があった。
34才。脂ののったよい年頃。
高校時代の同級生が衆議院議員選挙に立候補することから、同級生が集まった。
政策秘書に選挙事務所、素人集団が何から何まで手作り。
手作りの良さを出した無所属新人候補とそれを盛り上げる友情。
紆余曲折を乗り越え手応えを感じながら終わった選挙戦。
と物語はここで終わる。
結果を、そしてそれぞれのメンバーのその後を想像するのも楽しい。
私自身、選挙に無関心な一市民。
これを読んでさてさて、、、立候補しようなんて思わないけど、こfれからはちゃんと意識を持って投票(ダイスを転がし)に行こうと思う。 -
選挙ってこういう事なのかと考えさせられた。一票はやはり大事にしたいとおもう。
-
上に記載の通り
-
これからは考えて自分で調べて 投票します
-
毎回思うことだが、真保氏は確かに、安心して読める。 当たりはずれの差が少なく、どの作品も一定の水準以上のものを発表してくれている、と思うからだ。 もちろん、今作もそのレベルに十分達していると思うのだが、読者である私が贅沢になっているのであろうか、終盤には物足りなさを感じてしまった。 展開が早すぎる、問題を回収出来てない・・・など、上下巻というページ数ではあったが、この物語を綴るには、それでも足りなかったのだろうと。 もっとじっくりと、天知と健一郎の選挙戦を味わいたかった。
-
若干、選挙以外の事に振り回されすぎな感もありますが、全体を通して熱い思いが伝わってくる本。
投票行かなきゃ、という気持ちにさせてくれます。