ダイスをころがせ!〈下〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.40
  • (19)
  • (56)
  • (112)
  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 496
感想 : 47
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101270258

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 駒井健一郎は、達彦とともに天知家の過去との対決を迫られる。一方、地元政財界の絡んだ不透明な土地売買が、彼の社を辞めた原因と繋がっていたことが判る。事件はなおも続く、だが選挙は待ってくれない。遂に、十二日間の決戦が始まった!ポスター、選挙カー。何事につけとんでゆく金に悩みつつも、俺たちは手づくりの選挙を貫くー。

  • ちょうど、私が住んでいる地域の州知事選挙が始まったこともあり、とても興味深い内容でした。
    「政治を語る恥ずかしさより、夢を持てない悲しさ」という文中の言葉があり、政治批判ばかりしている友人に同調できないのは、ここかもしれないと思いました。
    ダイスをころがす、時にはたくさん歩を進めることもあるし、振りだしに戻ることもある。一回休みのマスに止まってしまうこともある。でも、ダイスをころがさないと先には進めない。自分を振り返りながら読みすすめました。

  • 選挙結果が気になる。
    投票結果まで書いてほしかったな。

    選挙とかは、いい年して関心はなかったけど上・下巻読んで本当に勉強になった。


    出馬しようとは思わないけど、選挙に関心を持って、どの党に入れるとかよく考えよう。

  • 「奪取」を読み終えたときのような爽快感があった。
    34才。脂ののったよい年頃。
    高校時代の同級生が衆議院議員選挙に立候補することから、同級生が集まった。
    政策秘書に選挙事務所、素人集団が何から何まで手作り。
    手作りの良さを出した無所属新人候補とそれを盛り上げる友情。
    紆余曲折を乗り越え手応えを感じながら終わった選挙戦。
    と物語はここで終わる。
    結果を、そしてそれぞれのメンバーのその後を想像するのも楽しい。

    私自身、選挙に無関心な一市民。
    これを読んでさてさて、、、立候補しようなんて思わないけど、こfれからはちゃんと意識を持って投票(ダイスを転がし)に行こうと思う。

  • 上巻に引き続き、選挙について考えさせられる本でした。
    私も、知り合いが選挙に出るとなったら手伝いたいと思うし、情で投票してしまうかも。
    ラストが気になるけれど、これはこの方がいいのかなって思いました。

  • 選挙ってこういう事なのかと考えさせられた。一票はやはり大事にしたいとおもう。

  • 上に記載の通り

  • これからは考えて自分で調べて 投票します

  • 毎回思うことだが、真保氏は確かに、安心して読める。 当たりはずれの差が少なく、どの作品も一定の水準以上のものを発表してくれている、と思うからだ。 もちろん、今作もそのレベルに十分達していると思うのだが、読者である私が贅沢になっているのであろうか、終盤には物足りなさを感じてしまった。 展開が早すぎる、問題を回収出来てない・・・など、上下巻というページ数ではあったが、この物語を綴るには、それでも足りなかったのだろうと。 もっとじっくりと、天知と健一郎の選挙戦を味わいたかった。

  • 若干、選挙以外の事に振り回されすぎな感もありますが、全体を通して熱い思いが伝わってくる本。
    投票行かなきゃ、という気持ちにさせてくれます。

著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

真保裕一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×