日本の聖域(サンクチュアリ) (新潮文庫)

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制作 : 「選択」編集部 
  • 新潮社 (2012年10月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101272412

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日本の聖域(サンクチュアリ) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 眠れぬ夜にお薦め。この本を読めば、、、、腹が立って眠れません(^_^)b 市民がさほど意識しない領域が、一部の限られた関係者に食い物にされている事例が多数提示されている。NHK、相撲協会、原子力安全・保安委員会等々。情報量の多さを感じさせない簡潔かつ軽快な筆致は、背後にある膨大な取材記録を感じさせる。あの池上彰さんも巻末の解説で「慧眼に頭が下がる。」としている。
    会員制雑誌「選択」の連載記事を、ライバル誌である新潮社が書籍化。こんな雑誌、こんな本があったんですね~。まだまだ、不勉強です。

  • 官僚の腐敗ぶりは何となく想定内という印象を受けたが、特に厚労省はひどいなあ。それにしても、何故マスコミは報道しないのか不思議だ。ニュースねたにすらならなくらい普通のことだということなのだろうか。

  • 私利私欲で国民の税金を掠め取ろうとする人々がいる。知らないところで何が行われているのかを浮き彫りにする。2016.10.17

  • メディア・リテラシー的にどうなのと問いたい記事もあった。この本で注目したのは児童相談所と検死制度とNHK。競争原理のない組織は必ず腐敗するというけれど、NHKは時間の問題かもしれない。これだけ多様な価値観が溢れている現代社会で、公平性が何より求められる公共放送の倫理観を自律的に正すことが果たして可能なのかも監視し続けたい。

  • 2016年1月20日読了。

  • 『選択』は、1975年に創刊された、書店の店頭では購入することはできない年間購読制月刊誌。
    執筆者はいずれも匿名で、それ故に内容の信頼性は高いと言われ、その中でも、『日本のサンクチュアリ』は、体制側に既得権益があるために、大手マスコミ等ではなかなか触れられない組織や業界の実態・問題点を明らかにする、本誌の看板連載である。
    本書は、その中から26のテーマを選び2010年に出版され、2012年に大幅に加筆のうえ文庫化されたもの。
    例えば、
    人工透析ビジネス~「日本透析医学会の言う基準に至らなくても、治療の現場では透析を前倒しで導入している。透析患者は病院で作られている。透析患者は一人月40万円の収入が見込め、患者の存在は病院経営にとって生命線である」
    ドラッグラグ~「無駄な治験、無駄な審査を続ける理由は明快で、この悪しき制度がある限り、行政にも製薬企業にも医療界にも多くの雇用が生まれ、業界全体が潤うからだ。いわば新薬開発という「公共事業」である。患者の命などは二の次で、大事なのは「創薬ムラ」の利権死守。それが我が国の薬事行政の正体なのだ」
    ペット市場~「ある犬種がブームになると、数年後にそれが大量に保健所に持ち込まれ処分されているのはよく知られた事実だ。06年までは毎年十万匹以上の犬が保健所で、「安楽死」という名のもと、炭酸ガスにより窒息死させられ、猫も入れれば、その数は三十万匹を超える」
    といった具合である。
    本書では、そのほか、生保「総代会」、パチンコ業界、原子力安全・保安院、農林中金、国連大学、独立行政法人、国立大学法人化、食品安全委員会、日本相撲協会、NHKなど、いずれも興味深いテーマが取り上げられている。
    (2013年6月了)

  • 無記名は無責任

  • 「選択」といふ雑誌があります。本屋では扱つてゐなくて、基本的に宅配でしか購読できません。ゆゑに知名度は今ひとつでせうか。本屋に勤めてゐた頃も、問ひ合はせなどを受けた覚えは全くないのです。
    これが「いきいき」になると話が違ひ、新聞に最新号の広告が出ますと、たちまち「ありませんか」と聞かれます。「書店ではお求めになれません」と明記してあるにもかかはらず、「書店にはない雑誌なんですけど、お宅(わたくしが勤めてゐた本屋のこと)には置いてゐませんか、と意味不明の問ひ合はせも珍しくありませんでした。あなた、自分で「書店にない」と言つてゐるぢやありませんか。

    まあつまり、あまり「選択」は読まれてゐないのだな、と推測されます。総合情報誌との触れ込みで、真のヂヤアナリズムを標榜する「選択」。
    扱ふジャンルは、国際問題、国内政治、国内経済、社会・文化の4ジャンル。タブーや聖域なく問題点を抉るとして、中中威勢が良いのです。
    その「選択」にあつて、「日本のサンクチュアリ」なる連載があり、これが本誌の名物のひとつとか。ここでいふ「サンクチュアリ=聖域」とは、「公共事業や医療制度など、長年触れられるままであったがゆえに、無駄や利権の温床となってしまった、黒々とした領域」(「はじめに」より)を想定してゐます。おお。おお。

    本書では、われわれ国民の財産を喰ひつぶし、生命すら脅かす組織・制度を遠慮なく弾劾してゐます。
    交通安全協会・NHK・国立がんセンター・「独立行政法人」ども・厚生労働省・東京高等裁判所・児童相談所・入国管理局・日本相撲協会等等...まあこれらを読むと、わたくしどもの生命財産は実に危機的状況にあることが分かります。途中で読むのがイヤになりますなあ。ああ、日本つて...

    多くの人の目に触れるべき内容かと思ひますが、「選択」編集長によると、あまり読者の獲得には積極的ではないやうです。「数を目的としないため、「選択」は余計なしがらみにとらわれることがない」(「はじめに」より)と書いてゐますが、いまいちその根拠が分かりませんね。
    数をめざすことと、タブーに挑戦することは必ずしも相反するものではないと存じます。横槍が入れば、それをそのまま記事にすれば良い。せつかく大手マスコミが報道しないやうな記事を載せてゐるのに、解せない方針ではあります。
    まあわたくしも別段「選択」の宣伝をするつもりもありませんので、良いのですがね...

    ぢや、失礼。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-174.html

  • ここでいう聖域は出雲大社や伊勢神宮といった聖なる地のことではなく、その多くは巨大な官僚機構に守られ、国民にはアンタッチャブルな組織のこと。会員制の情報誌「選択」による編集。日本に住み、高額の税金を収めさせられているのが嫌になるような告発ばかりだ。また官ばかりではなく、例えば腎臓病の透析ビジネスなど、我々には知りようもないところで行われている医療の実態など戦慄を覚えるばかりだ。ただ、全体としてはよく編集されているのだが、「政財官界で活躍する読者」を対象とする情報誌であることの限界もあるようだ。

  • 入国管理局、諮問機関委員、生保総代会、人工透析ビジネス、パチンコ業界、原子力安全保安院、ドラッグラグ、創価学会、児童相談所等、多数の『日本の聖域』を紹介。聖域の中に入っている人はいいんだろうなあ。
    気になったのは、ドラッグラグで助かる人を殺していると言っている点。時間がかかっているお陰で、より慎重な審査ができているんじゃないのとか、製薬会社に犠牲を強いる形で薬価が低く抑えられているお陰で日本の医療費が膨張しないで済んでいるんじゃないのという気はした。役所に洗脳されているだけかもしれないけれど。
    上に挙げた以外にも、農林中金、国連大学、独立行政法人、都立松沢病院、東京高裁、国立大学、ペット市場、日本銀行、検屍制度、厚労省医系技官、国立がんセンター、食品安全委員会、日本相撲協会、企業監査役、NHK、交通安全協会、精神鑑定が批判の対象になっている。大変興味深く読んだ。

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日本の聖域(サンクチュアリ) (新潮文庫)の作品紹介

国民は知らない。自分たちの財産を食いつぶす輩がいることを。新聞やテレビには報じられない闇があることを。しがらみにまみれ、権力、利権、欲望渦巻く日本の病巣-。中央官庁、司法、医療、教育など、国民生活に密接するこの国の中枢で何が行われているのか?26の組織や制度のアンタッチャブルな裏面に迫り、その知られざる素顔を暴く。会員制情報誌「選択」の長期名物連載。

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