重力の都 (新潮文庫)

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著者 : 中上健次
  • 新潮社 (1992年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101274027

重力の都 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 谷崎の「春琴抄」への和讃を込めた連作短編集。あまりに露骨な性描写にたじろぐ。盲目や針といったところに谷崎作品の香りを嗅ぐこともできるけど、何を読んでもやはり中上健次。男女の情交と愛欲は谷崎にはない放逸と過剰な力があり、そこに引きずられ最後まで読んでしまう。

  • 連作「重力の都」は谷崎の「春琴抄」への心からの和讃である―作者はあとがきにそう記している。つらつらと長い文体はそれゆえに図られたものだが、これがどうにも肌に合わなかった。読みにくい。
    しかも谷崎というよりは(もちろんモチーフなどからはそれを感じるのだけど)、阿部公房の「砂の女」を読んだ時のような不快感とうっすらとした恐怖を感じてしまった。

  • 短編集。谷崎へのオマージュを冒頭で表明しているだけあって、刺青や盲目のエピソードが多くちりばめられていました。しかし表題作「重力の都」は、谷崎よりむしろ折口の「死者の書」を彷彿とさせられましたが。個人的には幼い姉弟の歪んだ成長を描く「ふたかみ」が印象的だったかな。このひとにしては珍しく中性的な美少年が主人公の「よしや無頼」も異色でした。

  • 中上健次の作品は全て読むべきですが中でも個人的にはこれが1番お勧めです。
    本書は確か谷崎潤一郎へのオマージュとして捧げた作品だったように記憶しているのですが、中上健次の文学的ルーツを知るにも大きな役割を持っています。

  • 11/7

  • 中上による谷崎へのオマージュ。短編集の極北。中上の描く人物は濃密濃厚で儚い生を謳歌する。

  • 演習で題材として使えるのではないかと思い読んだ本。

  • タイトル作含め、6編からなる。
    他の作品もぜひ読んでみたい、と思わせる独特の世界観。
    物語性に触発されるというよりも、絵画をみている感覚に近い。

  • 大谷崎より先にこっちを読んでしまった。
    なので余計に衝撃を受けたのかもしれない。

    2002年5月3日読了

  • 09/03/17

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