クミコハウス (新潮文庫 も 19-3)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101274232

感想・レビュー・書評

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  • 上海の西、デリーの東の外伝。
    すぐに読めて旅の話題は少ないが面白い。

  • あの日々が夢のことのようにさえ、思える時がある―。ある者はネパールから、ある者はトルコから、日本人ばかりが集まる異国の宿「クミコハウス」。満月の下、大河の悠久を前に、明日は旅立つ者同士語り合う…。中国の大地でひしめく人波に揉まれ、ミャンマーの市場で少女と出会う。寝台バスに揺られ、西へ西へ。インドへと向かう、さすらいの物語。『上海の西、デリーの東』外伝。

  • アジアを旅するバックパッカーのエッセイ集
    怪しげな話題を題材につらつら記載しているんだけど、読みやすいから面白かった。

    こういうの読んでバックパッカーになっちゃう人もいるんだろうか。

  • 271

    メヒコ、DF、アミーゴの図書館でみつけた本。

    「何してんの?」はわたしが高校の時から今までずっと思い続けてきたことをまんまかいていて、共感~。みんな考えるよね。
    はじめてバックパックの旅してる大学生の荷物をどんどん減らしてく話も面白かった。今回砂漠に行って気付いたけど、旅に必要なものってそれほどない。ヨーロッパとか、正装が求められるところに行くなら話は別かもしれないけれど、いまのところそういう場所には(行ってみたいし、機会があれば行くけど)そこまで魅かれない。
    あと小学校の授業で死について考えて、「旅をとおしてなんでもみてやろう」と決めた男の話もよかったな。

    この本自体が旅の空気感そのままを真空パックしました!って感じですごく好き。旅してるといろんな人に会って、いろんな面白い話がきける。それをこのひとはその時の空気感と、相手の話や、その場の情景をうまく閉じ込めて本にしている。素敵。今すぐアジアに、中南米に、どこかに行きたくなる一冊。

  • アジア放浪記。

    村上春樹チルドレンと称される著者の文体がよくて、
    何度も何度も読んだ。

    「ラッキイ・トッケイ」 というタイトルの場面が
    自分の経験のように ときどき脳裏にうかぶほど。

  • モトギさんの旅エッセイ。『上海の西、デリーの東』の番外編とでもいうべきか。
    少しキザだが、肩の力が抜けていてくどくないところがこの人の美点なんだろうな。アジア放浪の盛り上がらないダイジェスト。
    この人は多分「ニューエイジ」ってやつなんだろな。サブカルでもなければ完全にクールにもなりきれない。主張はあくまで控えめ。
    でも流し読む分には好きな本だな。

    考えてみればアジアを旅する若者ってのはずいぶん変なものだ。
    浪費し消耗することに自分を見いだしてるのだろうか。

  • 旅の間にリアルタイムで書かれた『上海の西、デリーの東』に載せきれなかった話題を、帰国後にエッセイ形式でまとめた外伝的存在の本。写真半分、文章半分。自分にとっても懐かしい場所の写真が多く、しんみりきます(プノンペンの安宿からの風景とか)。

    素樹さんの軽い文章とアジアを旅する旅行者のどこか退廃的な雰囲気が好きな人にはお勧めの一冊です。

  • 旅の途中にはやっぱり旅の本。

    この読みやすさがいい。

    それでいて、ちゃんと伝わってくるものがあるのがいい。

    んー。好きだ。

  • 「上海の西、デリーの東」の続編。
    写真が充実してます。
    なんで素樹文生って売れないんだろう(失礼)

  • バックパッカーらしき旅を一度でもしたことがある人なら、この本を読んでわかるわかる、ってうなずく部分が多々あるんじゃないかなあ。でも、そんな旅をしたことがなくっても、へ〜こんな感じなんだバックパッカーって、と思える本だと思う。(私もここまでディープな旅はしたことないかな…って思うし)移動中のもてあます退屈に、ふと立ち上がる異性への関心、ドラッグへの誘い、それから旅人の間で語りつがれる伝説。どこまで書いたら嫌らしくならないか、みたいな文章のセンスや、物事や人をおもしろがる観察力にとても長けている人だなあって読んでいて思った。とっても楽しませてくれる一冊。

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