キケン (新潮文庫)

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著者 : 有川浩
  • 新潮社 (2013年6月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101276328

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有川 浩
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キケン (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 舞台はとある大学の理系サークル、「機械制御研究部」。
    略して「キケン」、カタカナなのには理由があります、エエ。

    人は、卒業と共に「学生」ではなくなってしまいますが、
    学生であったことまでもを失うわけではなく、、変わらない何かが残ります。

    全てを掴んだような気持ちで、ただ全力だった学生時代、
    何とも懐かしい風を感じた物語でした。

    そんな、甘さも苦さも伴ったノスタルジーが、
    有川さんらしい軽快な筆致で描かれています。

    そう、女性からはどうにも理解しがたい世界を「男の子」は抱えているのです、
    「空を駆ける流れ星」や「風を払う稲光」のような、なんて。

    今でも、学生時代の友人と会うとあの時代に戻れます。
    初めて出会ってからもう、10年、20年も過ぎた友人たちと。

    たまに思います、今でも親しくしている友人たちと、、
    共に時間を過ごす所から、学生を再開してみたい、とも。

    ん、戻れないからこそ、色褪せない思い出となっているのでしょうけど。

  • 「機会制御研究部」略称「機研(キケン)」。

    本が「楽しい!」と叫んでいるみたいな物語。

    機研での時間を一緒に過ごしたような気にさえなってきて、
    「最終話」の文字を見た瞬間に、この本に充満した
    楽しい時間を終わりにしたくなくて寂しくなったほど。

    ただただ夢中で楽しかった大好きで大切な場所は
    時間を経るごとに、自分の場所でなくなっていく感覚。
    寂しさは自分がココロに作った距離と感覚なのに。

    大切な時間が"思い出"へとカタチを変えてしまうことが
    いろんなことを変容させてしまいそうで怖くなる。

    いつだって自分の一番の敵は弱い自分で、熱い気持ちさえあれば
    時間なんていつだって飛び越えて、どこまでも大切なものは
    大切なまま繋がっていく。

    変わること、変わらないこと、それぞれを大事に
    今をめいっぱい楽しもう!と改めて思わせてくれる
    熱量溢れる【キケン】での時間。あー、楽しかった!

  • 某工業大学卒の学生として申します。決して危険な爆薬は取り扱っておりません。部室というか研究室は確かに根城で、生活物資がいっぱい詰まっておりました。卒業後何年たっても仲間が出会うと、やはり学生時代の無茶でおちゃめな頃の話で盛り上がります。同類です……

  • さすがは有川浩作品。やってくれましたねぇ。これ、小説の新しいカタチですよねぇ?!

    初めは、面白おかしい青春マンガの雰囲気で読んでいましたが、全てがラストへとつながる壮大な伏線だったとは・・・。

    「彼」は誰?ってなって、途中でだいたい目星がつくんだけど。最終回のアレには、胸がキュンと締め付けられて、何故かとっても懐かしいような切ないような、温かい気持ちになりました。

    「どうやら老いも若きもすべての男子は自分の【機研】を持っています」(あとがき)。全くその通りです!有川さん!!男じゃないのに、どうしてこんなに男子の気持ちが分かるんだろう・・・。この人はとんでもない化け物です(誉め言葉です、悪しからず)。

    「自分にとっての『らぁめんキケン』。次に久しぶりに食べるのはいつになるのかなぁ」と胸を膨らませながら、本を閉じました。

    三十路には心に染みる一冊です。

  • ぼくの読書感を変えた運命の3冊のうちのひとつです。
    爽快。

  • 大学生による、青春ハチャメチャ小説。こういうの好き。
    文化祭の模擬店に熱くなったり、ロボコンに出場したり、女の子の事であーだこーだ言ったり。
    最後の章で語り手が誰かがわかるのもいい感じ。

  • 某県の工科大学、【機械制御研究部】略して【キケン】での学生時代を語った話。
    ユナボマーとアダ名される文字通り危険な部長率いる、無駄に熱い学生時代のイベントの数々。

    本気で楽しむ、という姿勢が学生ならではで本当に楽しそう。
    いくつになっても仲間と呼べる友達の存在は有り難いものです。

    あとがきにあったけど、
    「全開状態の【キケン】を女子は直に観測することが出来ません」
    とあるのは、ホントそうだと思います。
    残念だなぁー
    とは思うけど、全開状態の女子会も男子は観測出来ないから、お互いさまなんでしょうw

  • 「こいつらバカだなぁ」とほんわり読んでいて、最後には思わず「うっ」ときた。ずるいよなー、やってる事などは違えどこういう時代誰にでもあるもの。確かに、無意味に全力でバカをやれたのって学生の頃とかで、それはまあもちろん今思えばの事で、当時はそれが無意味でバカな事だなんて気付きもせずやっていたから、今考えると、そういうくだらない事が自分にとっての大切な宝物なのですよ。

  • 気分痛快!ラーメン抗争(?)の場面が面白かった~

  • 本当にかけがえのない時間、
    全力でなりふり構わず楽しめた“あの頃’’。
    懐かしくてうらやましくて。
    爽快だった!!

    戻れないからこそ、今を思いっきり楽しもう!

  • 中学生の頃に読んで、高校生になって読み直して、そして大学生になって買ってしまった。
    大好きな作品。

    今まさに大学生なんだけど、こんな楽しい大学生活は遅れなそうだなあ。

    まあいいや。
    とにかくコイツは面白い。
    何が面白いって、危険な2回生、恐ろしい2回生、突っ込み役の1回生、肝の据わった1回生。この4人。
    もちろん、他の子たちも面白いんだろうけど、やっぱりなんといってもこの4人が面白いし、中心だ。
    それに、やることなすこと素晴らしい。
    特に危険な2回生の上野さん、素晴らしいです!

    この面白さは読めばわかる。
    わかる。
    読まねばわからん。
    と、思う。

  • 男ばかりの工科大学の一サークル「機械制御研究部」通称キケンの青春を描いた話。ノリのいい会話が男どうしだからこそのなんともいえない空気感を上手く表現している。(作者女性なので更にスゲー、と思う)
    有川浩作品の中でひょっとしたら一番好きかも。

  • 私は大学へ行かなかったので、昔付き合っていた彼氏の大学生活の話で頭の中の大学生は成り立っていたけど、まさにそんな感じでした。
    遊びを全力でやる男の子の世界は女の子ではわからない面白さと全力さがある。少し、羨ましさを感じた。
    大学生の心情や勢いで物語が終わるわけではなく、読者の持つ過去の生活も悪いものじゃないよと思わせてくれる本でした。

  • ちょうど昨日まさに理系な大学時代友人と同窓会的に飲んでたので、色々懐かしく思い出しつつ読了。最後のページの仕掛けにはうるっと来た。有川浩にしては一切甘い話がなかったのも良かった、相変わらず読みやすくてあっという間だった。

  • 機械制御研究部略してキケン
    でも、実際は違う意味でキケン
    そんでもって部員たちもある意味キケン
    でも、男の子だからって言う訳じゃないけど
    読んでて「あ~、お店の子頑張れ。。。」ってなったり
    教授と上野の追いかけっこは笑える

  • 青春だね〜

    全力で真剣に遊べる人って最高!

    女子もこれくらい土派手に打ちあがりたい。

  • 単行本の頃から気になっていた本ではありましたが、文庫本化されたのを機に、購入して読んでみました。
    有川節炸裂といった感じで、これまでの彼女の本同様、とても楽しく安心して読めました。
    それにしても、爆弾の話といいラーメンの話といいロボットの話といい空気銃の話といい、この作者の勉強熱心さには、本当に感心します。ライトノベルといえども、こういう細部にリアリティがあるからこそおもしろいのだと強く思いました。

  • 女性では絶対に理解出来ない上に体験出来ない、教室の隅から「ほんと男子って馬鹿…」と蔑んだ目で見ていたような、でも少し憧れていたような『男の馬鹿馬鹿しい青春』を描いたこの作品。


    単行本を以前図書館で借り「これはいつか買わねば!」とぼんやりと何年か思っていたんですが今回文庫化ということで速攻レジへ。
    詐欺表紙絵の黄金コンビが(さらに)イケメンになってるだと…!?(笑)


    この作品を読んだあとに沸き上がったのはくだらないことに全力投球していた昔の自分のことだったり、それがもう過去になりつつあることに気付いた時の行き場のない寂しさを確かに私も感じたことだったり、
    そして一番に思ったのは「羨ましい!!私も男子になりたい……!!」という憧れでした。


    女性である著者のあとがきと解説もいい味付けになっています。異性である女子が『男の友情』を直に感じることって不可能なんですよねぇ…。

    すぐ隣にあるのに自分は絶対手に入れることができない。だからこそ輝いて見えるのかも知れませんね。

  • お店の子、の地味な燃え方、いいねえ。
    池谷の「器のでかそうなおちついたコ」っぷりもいい。
    バカナコトは本気出してこそナンボ。

  • なにがどうとかでなく、ただ単純に大好きです!!
    すっごく面白かった!!

    大学時代というごくごく限られた時間でしかできないことって、やっぱりあると思います。
    私自身も今思えば呆れてしまうくらいアホなこと、たくさんしたなぁと懐かしく思いながら読みました。

    全力無意味,全力無謀,全力本気。本気のアホさ…最高です。
    こういう話を読むと「男子」という生き物がとてもうらやましくなります(笑)

    でも、ただただ楽しかった学生時代の思い出だけに徹しないところがさすがの有川浩作品で、ほろ苦さがスパイスとしてよく効いています。

    パラパラと各章の扉絵を先にみてしまわないように気を付けて!
    大事なページをうっかり見てしまうにちがいありません。(やってしまいました)

    輝かしいけど決して戻れない学生時代。これほどまでに貴重な時間だったとあの頃知っていたら、過ごし方が変わっていたのかな?知らなかったからこそ純粋にただただ楽しめていたのかな?
    「もう戻れない」少しの切なさと、「確かにそこにあった」という自信に似た懐かしさを糧に、大人となった今、毎日頑張れるのかもしれません。

    余談ですが、こういう呆れてしまうようなアホらしさがたまらなく好きな人には、「学生時代にしなくていい20のこと」「チア男子」(いずれも朝井リョウ)もオススメです。

  • 有川浩の作品の中でも、一際異彩を放つ作品。しかし、作品の面白さがガツンとダイレクトに伝わってくるので、気軽に読めるところがいい。どの話もオチがまさかの展開のものばかりなので、つい笑ってしまう。

  • 青春やね。男の子やね。あの頃に戻りたいね~。昔を思い出して懐かしさが胸にきました。

  • 有川さんの倒れるときは前のめりを読んでから、有川さんの小説をもっと読んでみたくなり手に取った。理系男子大学生の面白い部活生活。ありそうって想像するけど、想像以上の現実があるんだろうなぁと思わせるもの。特に、5日間の学園祭は、鬼だけど、思い返すとその時が一番幸せだったっていうのも、素敵なことだと思う。大学生の、ギリギリ青春物語。何かに熱くなりたくなりました。

  • 「男のコ」
    この表現がなんとも胸をくすぐられる。
    あとがきより、
    老いも若きもすべての男子は自分の「機研」を持っています。「機研」を持っているすべての男子に羨望と敬意を表しつつ、女子の身からあなたがたの楽しげな自慢話を物語りにしました。
    全力無意味
    全力無謀
    全力本気
    読了後が本当に爽快。
    そしてほんの少しセンチメンタル。

    2010年 新潮社

  • 爆弾魔、上野と大(魔)神という先輩にひっぱりこまれたのがきっかけで、機研と呼ばれる部に入り、どれだけ真剣に、周りからはバカやってる、と思われることに本気で取り組んだか、楽しかったかを回想形式で書いている。
    特に学祭の奇跡のラーメンの話が面白かった。

    回想形式だから、今は皆それぞれ別々の人生を歩んでいて、戻れない過去を振り替えってしんみりしちゃう気持ちも伝わってきた。
    過去を振り替えっている当人は呆れつつそ本当に楽しんでいて、過ぎ去った日々だと言うことを認めるのが嫌で、でも奥さんが後押ししてくれて、部外者になってしまった学祭へ足を向ける。

    章の最後に、道は別れたけど、いまだに繋がったままの機研のメンバーの書き込みがいとおしく感じた。
    いいなぁと言うのが素直な感想。
    本当の実態は知らないけれど、そういうバカやって、共有できる思い出があるって素敵なことだと思う。

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キケン (新潮文庫)の作品紹介

ごく一般的な工科大学である成南電気工科大学のサークル「機械制御研究部」、略称【キケン】。部長*上野、副部長*大神の二人に率いられたこの集団は、日々繰り広げられる、人間の所行とは思えない事件、犯罪スレスレの実験や破壊的行為から、キケン=危険として周囲から忌み畏れられていた。これは、理系男子たちの爆発的熱量と共に駆け抜けた、その黄金時代を描く青春物語である。

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