軍艦武藏〈下〉 (新潮文庫)

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著者 : 手塚正己
  • 新潮社 (2009年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (691ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101277721

軍艦武藏〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 太平洋戦争に関するノンフィクションの傑作、ようやく読了。
    世界最大の大和型2番艦武蔵、昭和19年、46cm手法を一度も軍艦に向けて撃つことなく、レイテ海戦で米軍機の攻撃を受けフィリピンのシブヤン海に沈む。
    下巻は、シブヤン海で攻撃を受けてから沈むまでと、乗組員のその後の運命。
    救出された乗組員でそのままフィリピンで陸戦隊に編入され、戦死した者も多い。
    本書が見事なのは、戦艦武蔵が主人公というより、武蔵を取り巻く人々に丹念に取材を重ねているから。武蔵乗組員のほか、沈没した武蔵を最後まで護衛し生き残った乗組員を救出した2隻の駆逐艦濱風と清霜についても詳述されているところが素晴らしい。本書1冊で昭和17年以降の太平洋戦争の歴史をつかむことができる。
    構想から完成まで10年を要したという大作。生き残った乗組員の多くが高齢で亡くなったいま、本書を超える太平洋戦争のノンフィクションは二度と生まれないだろう。
    戦記ものは、数多く読んでいますが、これは傑作中の傑作でした。

  • ようやく読み終えたこの今の気持ちを、どう表現すれば良いのだろうか。

    武蔵乗組員たちは必死で戦う。必死で、と書いたが、死を恐れない勇敢さを、戦闘員も機関員も応急班員も持っている。一方で海に投げ出されても生きる希望を捨てない。そして危険を冒しても救助を止めない駆逐艦員たち。特攻など生命の軽視ともとれる傾向が旧日本軍にはあるのだが、第一線に立つ彼らはより高次の精神で戦い続けたことがわかる。

    武蔵が沈んでも、駆逐艦が沈んでも、フィリピンが陥落しても、物語は終わらない。何故かと言えば、武蔵乗組員も駆逐艦員も、生き続けているからだ。その生命の物語を丹念に拾い続け、十数年をかけて紡ぎあげた筆者の力量には感服としか言いようがない。押し寄せてくる将兵たちの真実の声にただただページを繰り続け、1週間の夏休みの間読み続けて、ようやく本を置くことができた。戦争ものの本は数多あるが、これまで読んだ中で間違いなく一番の労作と称賛したい。そしていつか、自分もこんな生命の迸りを物語にしたい、そう思った。

  • 上巻が長くてつらかったのですが、がんばって下巻読んでよかったです。下巻からは武蔵が沈む話が中心なんで、あまり視点があっちこっちいかないので読みやすいし、辛いエピソードや泣けるエピソードなど、読みどころが多いです。死んでしまった人たちの話も生き残った人たちの話もどっちも辛いですが感動します。泣きました。
    しかし、ルソン島で「ジャパンゲリラ」の恐ろしさを書いてましたが、これは知らなかったです。フィリピンゲリラより米兵より怖かったとか…極限状態になると人間、なにかを踏み外してしまうのでしょうか。

  • 軍艦武蔵下。

  • 上巻に同じ

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    日本の生命線フィリピンを保持するための、成算なき大博打―その名を「捷一号作戦」といった。運命の海戦の火蓋が切られる。爆弾・魚雷を一身に受け、武藏は満身創痍に。だが乗組員の尽力により、驚異的に浮かび続けた。巨大戦艦の沈没、そして、そこから始まる、幾通りもの数奇な運命。波瀾の時代に生を受けてしまった青年たちの真実を描き、絶賛を浴びた、不朽の人間ドラマ。

  • 2009 9/25読了

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軍艦武藏〈下〉 (新潮文庫)の作品紹介

日本の生命線フィリピンを保持するための、成算なき大博打-その名を「捷一号作戦」といった。運命の海戦の火蓋が切られる。爆弾・魚雷を一身に受け、武藏は満身創痍に。だが乗組員の尽力により、驚異的に浮かび続けた。巨大戦艦の沈没、そして、そこから始まる、幾通りもの数奇な運命。波瀾の時代に生を受けてしまった青年たちの真実を描き、絶賛を浴びた、不朽の人間ドラマ。

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