サルの小指はなぜヒトより長いのか: 運命を左右する遺伝子のたくらみ (新潮文庫 い 114-1)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101277912

作品紹介・あらすじ

毛が薄いのは進化なのだろうか? 男と女の脳で決定的に違うことって何? 生命にまつわるフシギを科学のメスで大解剖。遺伝病、ダイエット、長寿の秘密など身近なトピックで生物学の知識がないカチカチの文系アタマでも分かるよう、やさし~く噛み砕いた東京大学の超人気講義。同時収録のコラムでは科学的思考で社会問題を読み解く! 『生命に仕組まれた遺伝子のいたずら』改題。

感想・レビュー・書評

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  • 遺伝子の話。分かりやすく、簡単に楽しめた。
    最後の講義は哲学的な話になった。意識とは何かって、本当に面白い。自分を私だって思えてよかった。おかげで楽しいし、楽しいってことがわかる。

  • 遺伝子や脳の話が非常に興味深く語られていた。こんな本を高校生くらいのときに読んでいたら、生物学への道を歩んだかもしれません。

  • 遺伝子学の最新の成果を平易な言葉で分かりやすく解説してくれている好著。自分が勉強していた30年近く前から遺伝学が大きく進歩しているが、それでも分かっているのはホンの一部という生物の不思議さをあらためて実感。

  • 面白い。科学者のスタンスで哲学に切り込んでいく、しかも難しく書かずに面白く書く。それはとても難しい。
    科学の発展に伴って人間てものがひどく生臭いヒトに落とし込まれていって顕微鏡で覗かれるのが面白くもあり、悲しくもある。結局人間てのはヒトなんだなぁ、そう思ってしまう。

  • なんだかよくわからない。
    結局、何が言いたいのか、何が大事なことなのかが分からないし、「ここが大事」とされているところも、大して重要に感じない。
    全ての章で同じ印象。
    なんだこれ。

  • 文系の大学一年生向けの講義をそのまま収録したとのこと.本流のお話も面白いし,いわゆる脱線した雑学的な内容もハイレベルで楽しい.素人向けにうまくお話できる先生っていいですよね.

  • 教えるのがうまい先生だ。遺伝子や生物学ときいただけで拒否反応が出そうだが、身近な話題を取り上げ、興味深く説いてくれる。14.4.27

  • 文系大学生向けというところがみそ。とりあえず数学の知識がなくても何かできることはある。

  • こんなに飽きずにするする読めた理系本は初めてかも。

  • 大学生協の本屋に積んであったから購入。自分は理工学部に通っているが、生物に関する知識は高校程度しかない。それでも楽しめた。
    最先端の研究について口語で書かれてあって分かりやすい。難しい記述もあったが、そこは本論とは関係がないので読み飛ばしても大丈夫だった。研究に触れるという意味でとても良い本でした。

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著者プロフィール

石浦 章一(いしうら・しょういち):1950年石川県生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業、東京大学理学系大学院修了。理学博士。国立精神・神経センター神経研究所、東京大学分子細胞生物学研究所助教授、東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、東京大学名誉教授。新潟医療福祉大学特任教授、京都先端科学大学特任教授、同志社大学客員教授。専門は分子認知科学、分子生物学、生化学。難病の解明をライフワークに、遺伝性神経疾患の分子細胞生物学研究をおこなっている。著書に『理数探究の考え方』(ちくま新書)、『小説みたいに楽しく読める生命科学講義』『遺伝子が明かす脳と心のからくり―東京大学超人気講義録』(羊土社)、『運動・からだ図解 脳・神経のしくみ』(マイナビ出版)、『タンパク質はすごい! ―心と体の健康をつくるタンパク質の秘密』(技術評論社)、『王家の遺伝子―DNAが解き明かした世界史の謎』(講談社ブルーバックス)ほか、多数。

「2024年 『70歳までに脳とからだを健康にする科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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