いつも心にイタリアを (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101278827

作品紹介・あらすじ

僕が育ったイタリアって、いったいどんな国なんだろう?米国、韓国、そして日本と、母国を離れて生活してきた著者だからこそ見えてくる、その素顔とは。外国で出会う同国人を信用しない!?美食の国が苦しむダイエット問題。カサノーヴァに学ぶデート術。TV番組まで時間にルーズ。日伊の冠婚葬祭の違い-。郷土愛溢れる知的なエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • イタリアのリアルが程よい距離感の日本語で描かれており、ますます憧れが深まった。

  • 単純におもしろい。
    ちょいちょいボケるし、とてもサクサク読める。
    如何にも役に立つ!勉強になる!そんな本も良いけれど、
    こういうサッと読めてクスッと笑える、
    そんな本を手許に何冊か持っておくのって意外と大切かな、と思う。

    病院の待合室で、はたまた、おやつ時間にちょっとコーヒー飲みながらと、
    合間時間や場所を選ばず読める、いい意味で後に残らない感じが好きになった。

    個人的にはP49-50に出てくるトマトピューレ?を一度作ってみたいなぁ。

  • - チャンスは人を泥棒にする
    (無防備にしておくと元々そういうつもり全くなかった人にまで盗みを働かせてしまうことがある)

    - イタリアでは人の物を盗まないというモラル的な概念を教えられるが、それ以上に教育されるのはどうやって自分の持ち物を「盗ませないか」ということである

    日本もその教育が必要だなと思った。

  • はじめに
    第1章 スローフードの国に生まれて
    パンのようにおいしい人
    リストランテ・イタリアーノの作法
    永遠の悩み-ダイエット
    ソウルの秘密イタリア料理クラブ
    ファーストフード店のデート
    エキゾチックな日本のワイン
    マンマの手作りコンセルヴァ
    日曜日のカンノンチーノ
    第2章 イタリア気質って何?
    イタリアン・プライド
    赤いファサード論争
    タータの思い出
    ホントモのシチリア男子
    雨の法則-本物と偽物を見分ける方法
    市場の女王
    FORZA ITALIA! 僕のW杯
    チャンスは人を泥棒にする
    延長するヴェラエティー番組の謎
    イタリアの暮らしがやっぱりベスト!?

    第3章 男と女の本音
    イタリア式彼氏の自宅調査
    兄の元カノとの危険な遭遇
    彼女と一緒にどこ「旅にでかけるテスト」
    末永く良い夫婦でいられるように
    蝶々夫人の仇討ち
    パンツを置き忘れ事件
    サカノーヴァ流のデート技法
    ケイタイの悲劇
    不倫とイタリア

    第4章 常識は非常識?
    歌いたい気持ち
    キスと抱擁を
    ユーロ的生活
    人前で寝る技術
    バリアフリーのジレンマ
    イノシシに襲われたら79番
    ヴァイオリンの町クレモナ
    観客の正体
    夢にまで見たリトル・イタリー
    裸のつきあい

    第5章 冠婚葬祭
    クリスマスがやってくる
    結婚式の涙
    年に一度の無礼講、カルネヴァーレ
    ゴッドファーザーの重い責任
    贈り物今昔物語
    弔うこと

    第6章 イタリア語の不思議
    翻訳者は裏切り者である
    イタリア人と外国語
    言葉の「性」
    謙遜は美徳
    「元気でいてね」
    呼びかけのコツ
    教育おじさん

    おわりに
    文庫版あとがき
    解説 小野正嗣

  • イタリア・クレモナで生まれヴェネツィア大学日本語・日本文学科卒業後東大大学院で博士号取得、その後韓国アメリカ滞在を経て現在早稲田の准教授。

    『とんぼの本須賀敦子が歩いた道』に執筆、ヴェネツィア大で須賀さんの授業を受けたことなど書かれていて彼に興味を持ちこの本を読みました。

    終わりにさしかかる頃に初めて知りました。
    なんと最近よく聴いている『これなら覚えられる!イタリア語単語帳』CDでイタリア語を喋っているのが彼でした!
    CDでは冷たい感じがしたのですが、こんなに温かい人だったと知り、もっと頻繁に聴こうと思いました♪

    『第6章イタリア語の不思議』が難しかったです。
    「こういう経験何度かしたな」と思い出しました。
    インテリの書くエッセイ。最初は読みやすくて笑いながら読み進めるんだけど、終わりのほうで急に専門的に難しくなって、理解するのに時間がかかるようになります。
    最初にこれをもってくると、読者が減るのでしょう。でも著者が一番言いたいのはここかもしれません。
    まあ、面白いだけじゃなく、ちょっとは利口になるほうがいいですものね。
    イタリア語、文法もちゃんと勉強したほうがいいということですね。

  • イタリアの日常、習慣が垣間見られて興味深い。

  • 著者はイタリア語-日本語の翻訳家。

    というわけで、始めから日本語で書いた本なんだろうが、ものすごく上手い。全く違和感がなくて読みやすい(プロだから当たり前でしょうが)。

    「アンナちゃん」のこと、大好きなんだなあ・・・。
    ゴッドファーザー(代父)になる話は、ちょっとしみじみするいい話。

  • イタリア生まれの翻訳家、作家であるジェレヴィー二さんのエッセイ集。日本、韓国、アメリカと住む場所を変え、また東京で生活していた2009年に書かれた作品。日本人が電車や教室など人前で平気で眠ることについてなど、イタリアとの文化の違いについて、楽しいエピソードをあげながら論じている。読みながらニヤニヤしてしまうエピソードもあり、最後まで興味深く読めた。ジェレヴィー二さんの心のふるさとイタリアが、少し身近に感じてきた。

  • 帰るべき場所のある言葉。均衡を保つバランス感のある言葉。旅とは境界の上にとどまり続ける行為。

  • 302.37||Ge

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