東洋の至宝を世界に売った美術商: ハウス・オブ・ヤマナカ (新潮文庫 く 47-1)
- 新潮社 (2013年8月28日発売)
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感想 : 10件
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- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101278919
感想・レビュー・書評
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アメリカの美術館に日本美術の名品が収められているのは岡倉天心が関係しているのだと思っていたけれど、実際のところは山中商会がお金儲けのビジネスとして大量に輸出していたことを知りました。明治以降の日本では仏像や屏風や浮世絵なんて見向きもされなかった一方、欧米では日本熱が流行していたのだから、そこにビジネスが生まれるのは自然なこと。でも、大恐慌や戦争によって翻弄され、消えてしまった山中商会。丹念な調査でその軌跡をよみがえらせた1冊です。文体は読みづらいし、ページ数も多いですが、ドキュメンタリーが持つ力でなんとか読み進めることができました。フリーア美術館には必ず行きたい、との思いを強くしました。
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