陋巷に在り〈2〉呪の巻 (新潮文庫)

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著者 : 酒見賢一
  • 新潮社 (1997年7月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101281148

陋巷に在り〈2〉呪の巻 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 13巻シリーズの2巻目です。この巻から主人公顔回の生得の能力、巫儒の一族としての呪力発揮の場面が盛んに登場します。俄然物語は面白くなります。そして、このシリーズでは欠かせない悪役たち(少正卯、悪悦 )の正体、そして謎の美女、子蓉がとうとう顔回の前に姿を現します。念の入った唐変木であるという巷の評価のある顔回が、彼女に心を動かされた様子なので、これもこの先の展開が楽しみになります。
    本の扉に巻のタイトル文字を白川静の「字統」から引用した解説が載っています。今回は呪という文字ですが、これはもとの文字が祝(しゅう)ということです。呪と祝は正反対の意味を持つものと捉えていたのですが、これによると、・・呪は必ずしも呪詛のことのみではなく、禁忌全般のことにわたるもので、古くは祝の字を用いた。とありますから、現代では単純に祝い事とされていることも古くは、祭り事としての意義が大きかったのだろうと想像できます。それにしても、この本は中国史を語るので当然ですが、見たこともないような画数の多い漢字が頻繁に登場します。今回登場した妖怪の饕餮(とうてつ)はその代表的なもので、作者も感想を述べていますが漢字を見ただけでその凄まじさが分かります。・・というわけでこの本はいろいろな楽しみ方ができます。

  • この巻では、陽虎の仕掛けた饕餮と顔回の戦い。少正卯の暗躍と、その配下である悪悦と子蓉の兄妹と顔回の戦い。そして、まんまと少正卯の術中にはまってしまった孔子の危機と、読み応えがあって面白かったです。

  • 2卷目。案外時間かかったかな。

  • 陽虎との戦いが終わったと思ったら、次は少正卯との暗闘。
    二人とも、たしかに『論語』の中で見たような名前だけれど…こんなことになっていようとは(笑)。

    本巻前半では顔回は全く登場せず、あれ?と思ったが、後半では異能ぶりを存分に発揮。
    顔回の中の「儒」には収まりきらない過剰さが今後どういう展開になるのか、楽しみ。

    巫祝といわれる人々は、こんなふうだったのかな、と思わされた。
    どこまで信じていいのかとは思うけれど。

  • 難しい漢字やら、似たような名前やら、意味の分からない言葉やらが多くて読みにくいという難点はありますが、この第2巻は呪術者どうしの息詰まるような闘いの場面が多くて、はらはらドキドキしながら楽しめます。
    あとがきも中々面白いです。写真で見る著者は飄々とした感じなんですが、あとがきの文章は結構毒づいていて、そのギャップがいい感じです。

  • 漢字に慣れてきたら、大分読みやすくなりペースがあがってきました。
    孔子の弟子では子貢登場。(瑛太をイメージしてよんでいるワタシ)
    そして、美貌の媚女登場。妖しい!動きがいちいちエロティック!

    傍らに、登場人物相関図を書きながら読んでおります。
    なんとなく年表も書き足しながら読んでおります。これが楽しい。

  • 面白い・・・陽虎との対決、怪物、饕餮(とうてつ)とのやり取りはもう面白すぎ。だけどこの巻の一番は八佾(はちいつ)の事だったりします。
    これは天子のまえで礼のために八人八列で踊る舞の事。天子にしかゆるされません。八X八は易の八卦にもつうじ、64の卦で世界を表します。なので世界(宇宙)を統べるのは世界に一人(天子)しか許されない。なんて凄いんだ。こういったことが色々とでてきてもう、凄すぎて面白い。陽虎が失墜して謎の巫士、小正卯(しょうせいぼう)が登場、その弟子、白顔子、悪悦と魔女の様な美女、悪子蓉。呪術のやりとりが面白いです。顔回と妤も頑張れ~

  • 本よみうり堂(07年 リンク先閉鎖)紹介著書の中の1冊

  • 季孫氏を乗っ取り、魯国の政権掌握を目論む陽虎は、儒者の抵抗によって思わぬ苦戦を強いられ、南方の太古の鬼神を召喚し…。
    陽虎と顔儒との熾烈な呪術合戦にのめりこみ、媚術で孔子の弟子たちを次々に籠絡する美女の登場に、先を危ぶみハラハラしました。

  • おもしろすぎて悶絶する!
    時間軸がガンガン動くので、陽虎のその後も今後おいおい書かれるのかな。とりあえず今回は、陽虎vs顔儒やら悪悦vs顔回やら、盛り上がる山がいくつも詰め込まれていて、いつの間にか読み終わっていた感じ。この物語があと11冊も読めるなんてしあわせすぎる…

    副題を見るに、次巻では子蓉がもっと物語に出ばってきそうなので、楽しみ。
    それにしても、酒見さんは割といつもあとがきも面白いのですが、しかし今回は23ページもあって笑った…

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