陋巷に在り〈11〉顔の巻 (新潮文庫)

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著者 : 酒見賢一
  • 新潮社 (2004年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101281230

陋巷に在り〈11〉顔の巻 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 酒見賢一の陋巷に在り 顔の巻を読みました。顔回が主人公の物語11巻目です。今巻は顔回はちょっとしか出てこないけど。とうとう顔儒の里が子容と成の兵により滅びてしまいます。子容も死んでしまうようだし、とうとう徴在(徴が在るということでしたね)の啓示が表われたのですね。この巻で酒見賢一は形骸化した伝統というものは意味がない、共同体の構成員が自分の考えとして伝統を造っていかなければならない、と主張しています。考えさせられますね。

  • この巻では孔子と顔回の故郷尼丘が子蓉と成兵の襲撃を受け、存亡の危機に立たされます。
    これまでの巻の中で最もスピーディーに戦闘場面が続き、はらはらドキドキの展開となります。
    果たして尼丘は危機を脱せるのか、次巻へ続く・・・・・。
    にしても子蓉が強すぎます。

  • このシリーズも11巻目で終章にさしかかってきました。この巻では今は亡き孔子の母、顔徴在という女性がどのようにして孔子を産み育てたのかを、その父である太長老が療養中の身である「妤」に語る形で始まります。
    孔子は50歳を過ぎ天命を知った今、その母を思いながら魯の国の政治の難局に取り組もうとしているのでした。以前にも、抵抗勢力に合い自ら武勇を奮った孔子でしたが、今回の局面でもひとりの武将がまたもや、悪悦の呪術の罠にはまり、彼に操られ孔子の計画を阻もうとしていました。悪悦は孔子の故郷・尼丘(顔氏一族の住む)を襲うという恐ろしい意図をその武将に吹き込んでいたのでした。悪の根源ともいうべき少正卯がすっかり影を薄くしたと思っていたら、またもやその弟子の始末に負えない悪悦の企みにげんなりします。しかし、この局面にはこれとは別に身をやつしていた「スーパー媚女」子蓉が復活して登場します。彼女は自分を招く声に誘われるまま尼丘を目指します。彼女のことですから当然、人間技とは思えない凄まじい戦闘技で顔氏の手練れた術者を次々と倒して進みます。そして、とうとう禁地とされる尼山の神の住む祠にたどり着いたのでした。そこでは太長老の命を受けた妤にも出会います。深手を負い死を真近かに予感しながら彼女が聞いた言葉は・・・
    とうとう、ここで顔氏一族の存亡の秘密が明かされます。ようやく子蓉の命の秘密も明かされてこれまでの緊張が緩みました。しかし、未だ尼丘を取り囲む兵たちには悪悦の魔の手が支配しているのです。次を早く!の場面です。

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