『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫)

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著者 : 奥泉光
  • 新潮社 (1999年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (623ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101284217

『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 夏目漱石の「吾輩は猫である」のスピンオフミステリー。一言でいうと荒唐無稽!
    本編のあの猫が実は生きていた…
    というところから始まって上海上陸。
    殺人事件を知り仲間たちと犯人を推理はじめ…
    夏目先生のあの本を下敷きにしているので、そちらの方読んでいてよかった。それにしても一人一人のあの時のこと、あんな性分すっかり押さえて、それをまたベ-スにしてと、すっかりのめり込んでしまった。夢の話しやパスカビル家の犬まで登場、贅沢な読書体験だった。
    時間がかかってしまったけれど、読了できて満足。

  • 初めて作者のもの読みます。
    生き延びて?よかった!しかし苦沙弥先生、なぜそんなことに。

    猫ホームズに猫ワトソンである!ホームズ大好きで、ちょっとくたびれてるワトソン猫がかわいい。
    推理合戦のとこがまた素敵かわいくて、これ、アニメ化できますよね、んでもって推理合戦の場面では擬人化された猫たちがさらに擬人化するんですよ、伯爵や将軍やマダムや虎君やホームズワトソンが、そんな感じの素敵コスチュームでたおやかに推理する、という。きっとかわいいなぁ。

    まさかあの医師や彼やらがそんな優秀だったとは...とか、クレストマンシーシリーズ?さよりなパラレル?ねこめめーわく?(私のSFの限界です)とか。
    吾輩の見る夢や詩人な侍狗君の哀愁にはうっとりして、あの人物と泥棒君の会話にはなんともおかしさがこみ上げてきて、にまにましてしまいます。

    よくわからんが、若干SFの法則から?ズレている気がするので、単なる訪問者でその後は仲良く暮らしましたとさ、方式がよいです。

  • わたしはここまであちこちふらふらする本を読んだことがない気がしたし、我輩は猫であるについての記憶もほとんどないなと気づいた
    いつかリベンジできれば良いけど

  • 長かった……けど、傑作。
    本家本元『吾輩は猫である』を未読なので、しまったと思ったけれど、後日談ということなので楽しめた。
    時折クスクス笑えるところもあり、小難しい言い回しが多いながら、サクサク読めた。
    近いうちに、本家を読まないと。

  • 久々にこんな面白くサービス精神に満ち満ちた小説を読んだ。上海にて、漱石の「我輩」が、シャーロック・ホームズと交錯する。「我輩」はある日、苦沙味先生が何者かに殺害されたという新聞記事を読む。しかもその容疑者は、彼の家に出入りしていた弟子たちらしい。どうやら、この事件には、あのモリアーティ教授も一枚噛んでいるらしい。500ページ以上ありながら、ページをめくる手がとまらない。極上のパロディ。

  • 題名につられて読みはじめてみたものの、いやはや読み終わるのに長い時間が必要でした。

    吾輩は猫である、の名無し猫が上海で生きていた、というところは嬉しかったし、文体の吾輩は猫である調が楽しかったりはしたのですが、ミステリーとしてはどうなのだろう…。先に読み進めたい、という気持ちにあまりならず。本家の登場人物たちが一同に会しすぎだし、犯罪に手を染めていたり、うーん…。もう少し、のほほんとした続編であって欲しかった、かな。

  • 見事な旧仮名遣い文。1904年頃の日本を漱石と同じ目線で再現してくれた。著者の幅広い教養には脱帽。猫の主人公苦沙弥氏が殺されるという事件の謎を追い、何と容疑者として迷亭、寒月らの懐かしい人物が!名無し猫やホームズ、ワトソン、伯爵、将軍、虎君、マダム、三毛子たちが殺人事件の謎を推理していく物語がおしゃれ。そして漱石の「夢一夜」までが織り込まれている。見事なエンターテイメント小説だが、推理小説としては??

  •  伯爵、虎君、将軍と、当たらずとも遠からずの推理により、様々なことが明らかになっていく!
     そして最後にホームズがまとめてくれる、と思ったら……???
     色々な事件が発生し、慌ただしく駆け足でラストに突入。
      
     告白しますが、私は理解力・読解力は良くありません。
     泡坂妻夫『しあわせの書』の仕掛けも、アマゾンカスタマーレビューを読んでようやく気付いたし、
      
    ■[日々の冒険]しあわせの書 読者に挑戦!の本(ネタばらし注意!)
      http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140110/p1
      
     乾くるみ『イニシエーション・ラブ』も、一体何がすごいのかと仕掛けに気付かず、ネットで検索してネタバレサイトを発見し、ようやく理解できたのでした。
      
    ■[日々の冒険]イニシエーション・ラブ 分からなかった
      http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140224/p1
        
     だから本書でも、誰かネタバレ解説を書かれてるかと検索したのですが、現時点で発見できず。
     本書の単行本発行時・文庫化の時点ではツイッターはおろかブログも普及していなかったので、出版時の感想ラッシュ現象がないのは分かりますが、現代日本を代表する作家なのに、意外と言及が少ないように思います。
     アマゾンカスタマーレビューですら、奥泉光さんのレビュー数は全体的に少ないように思います。
    (現時点で『シューマンの指』のみ、突出して多い)
        
     そういえば本書も、よく分からないので突っ込んだ感想が書きにくい気がします。
     まず分厚さと文字数の多さで2割が脱落、途中で半数が脱落、読了した8割程度がようやく有耶無耶に敬して遠ざけたような感想を書いてるような。
     SF的にもミステリー的にも素晴らしい作品なので、細部にこだわって徹底的に論じるに値すると思うのですが。
       

    OLDIES 三丁目のブログ
    ■[名作文学]灰猫ホームズの推理競争 「吾輩は猫である」殺人事件
      http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150617/p1
       ↑ネタバレなしの感想です
    少年少女・ネタバレ談話室(ネタばらし注意!)
    『「吾輩は猫である」殺人事件』(奥泉光)ネタバレ検討会
      http://sfclub.sblo.jp/article/142598831.html
       ↑ネタバレ全開で、疑問点を挙げてみました。ご意見ご感想お待ちしております。

  • 資料ID:C0020900
    配架場所:本館2F文庫書架

  • すごくおもしろい。天才。

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『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫)の作品紹介

「吾輩は猫である。名前はまだ無い」この一行に、大きな謎が仕組まれていたとは-。上海の街に苦沙弥先生殺害の報せが走り、猫の「吾輩」はじめ、おなじみ寒月、東風、迷亭に三毛子、さらには英国猫のホームズやワトソン、シャム猫の伯爵など、集まった人が、猫が入り乱れ、壮大な野望と謀議が渦を巻く。卓抜な模写文体とロマンで、日本文学の運命を変えた最強のミステリー。

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