成功は一日で捨て去れ (新潮文庫)

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著者 : 柳井正
  • 新潮社 (2012年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101284521

成功は一日で捨て去れ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 世界一の実現 現場、現物、現実
    成長しなければ死んだも同然
    最速のスピードで誰よりも先に駆け抜ける 最適解 そのスピードで目の前の先行企業を追い抜けますか? 犬は人間の7倍で成長する 完全な物ができるまで待っていたら、何もできない 正常な危機感 悩むのではなく考えて実行するべき 世の中の変化と市場は暴力的 供給過剰の市場 フリース ヒートテック 商売人
    マーチャンダイジングmerchandising消費者の欲求に適合するような商品を、適正な数量・価格で、適切な時期・場所に供給する企業活動。商品化計画。
    R&D 【Research and Development】
    企業の研究・開発業務および部門。「R」は“Research”(研究)を、「D」は“Development”(開発)をそれぞれ意味している。メーカーなどの研究所や製品開発部などがこれにあたる。
    ZARAバルセロナ 実質をイメージとともに伝える あらゆる者が、強みによって報酬を手にする 現状維持は愚の骨頂 きかん‐てん【旗艦店】《flagship shopの訳》各地に出した同系列の店の中で、そのブランドを代表して中心的な存在となる店。
    吉田松陰 松下村塾 志は人間が生き、事を成すうえで不可欠 政治と行政の無策と停滞 貰うことばかり考えて稼ぐ事を忘れた日本人
    FR=ファーストリテイリング
    カジュアル衣料品の「ユニクロ」を中心として、衣料・靴等の小売店舗を展開する企業群を傘下に有する。社名は英語で「素早く(提供する)」を意味する "Fast" と 「小売業」を意味する "Retailing" を組み合わせた造語で、ファストフード的に素早く商品を提供できる小売業(=ファストファッション)を目指して名付けられたものである。企業理念は「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」。

  • ・SPAの強みは、一般的にはコストが下がり、売値を下げられる。
     でも本当の強みは、圧倒的な「売れ筋商品」を発見するまで何度でも何度でもそのサイクルを自社でまわせる。
     つまり実験=試行錯誤できることこそが、SPAの本当の強み

    ・登山専用着だったものをカジュアルウェアに転用したのがコロンブスの卵
     コロンブスの卵=卵を立てるのに底をつぶして見せた。
     一見簡単そうなことも最初に見つけるのは、難しいというたとえ。

    ・人は商品そのものを買うと同時に、商品のイメージや商品に付随する情報価値を買っている。
     例えば、ペットボトルの水を買うとしたら、普通の水なら買わないと思うが、エビアンという銘柄ならその背景に、フランスを中心として
     ヨーロッパで、すばらしい水としてよく売れているということがあって、初めて買う。
     そういう情報価値を商品とともに届けるというようなことが、相対的に小売業では少ない。
     が、ユニクロはそこにこだわった

    ・ファッションだけが服を買う理由ではない。
     機能・素材・着心地・シルエットなど、その服のもつ情報そのものを、商品と一緒に伝えて買っていただく。
     あるいは上下の組み合わせのスタイリングといったことかもしれないが、そのようなメッセージを発信していくことで、商品を売っていく。

     商品そのものがいいということと、その商品の持つ情報が自分にとって有益だと思えることと、そこに広告などで伝わる商品のイメージが加わる。
     いろんな意味の情報を商品と同時に伝えるSPAを、第三世代SPAと名づけた。

    ・「これが良い商品ですよ」と情報を発信し、お客様の心に響き、売れていく。
     顧客ニーズを本当につかんで自分自身で企画し、商品開発を行い、タイムリーなマーケティングとともにお客様に商品の良さを伝えて、自分自身の手で売っていく。

     第3世代SPAであれば、自信があって使った商品やお客様にとってメリットのある商品、ニーズが満たせると考える商品に関して、それぞれの特徴をかち合う情報として発信することが可能だ。
     それが僕の言う「第3世代SPA」であり、これは日本でも、世界でも通用する考え方だと思う。

    ・なんでもそうだが、常識的な考え方をまずは疑ってかかり、それが本当に正しいかどうか、合理的かどうか自分自身の頭で考えてみることが大切だ。

    ・ドラッカーはこうも語っている。
     「あらゆる者が、強みによって報酬を手にする。
      弱みによってではない。したがって、つねに最初に問うべきは、「われわれの強みは何か。」である。
     不思議なことに長所を伸ばしていくと、欠点というのはどんどん消えていく。

  • 『一勝九敗』に続く、ファーストリテイリング(FR)の柳井社長の経営哲学がぎつしり詰まつた一冊であります。
    今や世界企業となつたFRに、かつての「ユニクロを展開する」といふ枕詞は不要になりつつありますな。あの錦織圭選手のユニフォームにも燦然とユニクロのロゴが輝いてゐます。

    成功は一日で捨て去れ。中中厳しい言葉ではあります。成功の余韻に浸るのは心地良い。まあせめて半日は待つてやるから、一日経てばその手法はもはや通用しない。次なるミッションに挑戦せよ、といふ感じでせうか。

    かつてチェーンストアといへば、渥美俊一氏率ゐる「日本リテイリングセンター(JRC)」で鍛へられた企業が中心で、その理論体系は完成された学問のやうにレヴェルの高いものだつたと思ひます。実際にここからダイエーやジャスコ、イトーヨーカ堂といつた日本を代表するチェーンストアが育ちました。、

    しかしFRはどちらかといふとJRCとは背を向ける、とまではいはなくても一線を画した運営スタイルでした。ゆゑに、フリースが爆発的に売れた時には、JRC×FRの論争が勃発したことがあります。
    JRCの指摘は、FRがチェーンストアの経験法則を無視してゐるといふものでした。まあここでは詳しく述べませんが、『JRC Report No.99 チェーンストアの目指す品質とは』(JRC発行)といふ書物でその全貌を読めます。

    たぶん柳井社長としては、まさにその「経験法則」とやらが気に入らなかつたのでせう。それこそ一日で捨て去る対象だつたのかもしれません。確かに失敗もいくつか重ねましたが、ダメなら引く潔さが良い。これも過去の「かうでなくてはいけない」といふ法則に囚われないからでせう。
    本書を読んでも、柳井社長は過去の成功よりも、今の会社の問題点の方に頭を悩ませてゐます。カリスマ創業者(柳井社長は二代目ですが、ユニクロを立ち上げたのは本人)が抱える問題は大体似てゐますね。急成長による大企業病とか、後継者問題とか...

    本書には毎年社員宛にメールで送る「念頭挨拶と年度の方針」も掲載されてゐます。強烈ですねえ。しかし企業トップが、自社の方向性を熱く語るのは必要なことだと思ひます。皆が同じベクトルを目指すことができます。
    少し大きくなつた中小企業なんかの中途半端なトップは、自分の言動をあまり表明すると安つぽくなるとでも勘違ひしてゐるのか、あへて自分の背中を見せない人も多い。これでは社員は、どちらを向いて仕事をすれば良いのか迷うではありませんか。

    東京五輪の開催される2020年、FRグループは売上高五兆円、経常一兆円を目指してゐます。それまで柳井社長が力技で引つ張れるのか、世代交代はうまくいくのか、注目ですな。

    では今夜はこれでご無礼します。グンナイ。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-424.html

  • 自分自身が直接物販を手がけようとしている今のタイミング、日本の小売業の中で最も成長しているユニクロについて学んでみたいと思いました。 ユニクロイズムを学べた良い本でした。

  • ユニクロをはじめとするファーストリテイリング社の創始者柳井正氏の前著「1勝9敗」からその後が書かれた一冊。

    正直前著から世界戦略を狙った道程が書かれており、M&Aやフリースブーム以降のユニクロの施策についてなど書かれているが、読んで思ったのが全体的にやはり前著からあった失敗を恐れずにいく姿勢は健在だなという印象だった。
    あとSPAの強みが強調されており、なるほどと関心させられる面や自社の弱み(ウィメンズ部門)の強化を述べてる部分は感心しました。
    章末などに新年の挨拶が載っていたり、特に「FRWAY」は様々な方の協力をもとに作られた全社的基本方針
    でもあるのか非常に前著にあった23カ条の経営理念よりも共感する部分がありました。

    最後に本著より印象に残っているところを抜粋すると
    『危機、つまりリスクを裏返すとプロフィット、要するに利益に通じる。(略)不安は先の事が何も見えない状態を指す。』(p46)
    『会社はそこで働く普通の人たちの力がみんなで働くことによって何倍にも大きくなり、個人では成しえないような偉大なことを行う場所である』(p96)
    この2部分は強く印象に残りました。

    また今後読んだ時に違った感銘を受ける一冊と感じています。

  • 読み返ししたい本

  • 本作は前著の「一勝九敗」よりも
    ファーストリテーリングに関する記載が多く、
    柳井さん自身の経営哲学のような
    他業種でも参考になるポイントは少なかった
    ように思います。
    ※あくまで前著と比較した場合です。

    しかし、ユニクロの代名詞である「SPA」に関しては、
    惜し気もなく記載されており、
    自身の業務に大変参考になりました。

    「Change or die」変革のないことを一番の
    悪とする柳井さんの考え方を再認識して
    自身の曲がった背筋がまた伸びたように思います。

    大きい会社の人ほど読んで読んで欲しい

  • BtoC,BtoB企業にどちらの場合でも、顧客を創造し、顧客のための製品をつくり、提供する、それが大事。その当たり前のことを当たり前にしてるだけ、と柳井さんはおっしゃってるけど、それが一番難しいんですよね(大企業になればなるほど)。だからこそ、それをやってる柳井さんはすごいんだけど。すごいかただ…。

  • ユニクロが瞬く間に日本を代表する企業になった様子がわかる。
    常に変化を求める。顧客の創造。失敗を恐れない。

  • ファーストリテイリング代表の柳井正氏による前著「1勝9敗」の続編。
    グローバル企業として成長を続けるユニクロの歴史変遷に併せ、
    柳井氏の経営マインドやマーケティングに関する手法が綴られている。
    「小売業の実態が知りたい」「企業経営のコツを学びたい」という人にオススメ。

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柳井正の作品

成功は一日で捨て去れ (新潮文庫)の作品紹介

「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」新たな信念のもと、フリース、スキニージーンズ、ヒートテック、ブラトップなど数々のヒット商品を生み出し、グローバルな挑戦を続けるユニクロ。しかしその背後には大企業病の阻止、後継者の育成、海外展開、社内構造改革等への弛まぬ努力の連続があった。世界一を目指す組織はいかにして作られたのか-経営トップが明かす変革の記録。

成功は一日で捨て去れ (新潮文庫)の単行本

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