- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101285276
作品紹介・あらすじ
「いなほ五号」で話がしたい。殺人事件の鍵を握る男は、そう言った。だが、鶴岡駅ホームから車両に乗り込んだと直後、彼は絶命してしまう。そもそも、東京で発見された他殺体の胃からエチゼンクラゲの肉片が発見されたところから、この事件は始まっていた――。捜査員の前に立ちはだかる謎の組織。彼らが、東北の地にかつて封印した犯罪とは。十津川警部が、庄内、山形で真実を追う!
感想・レビュー・書評
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〇鶴岡から山形、そして秋保へ…宮城山形の名所を詰め込んだ、金欲渦巻くトラベルミステリ
国立大学教授の斉田の友人、大下という男をホテルに泊めてほしいと、斉田から連絡があり、ホテルでは宿泊の対応をする。何度もかかってくる電話。しかし斉田からは内密にと言われている。しかし殺されてしまい…
調べを進める十津川は、「エチゼンクラゲ」の破片が胃の中にあることから、彼の出自を日本海側に絞り、鶴岡の加茂水族館にヒントがあるとにらむ。
加茂水族館の館長から面白い話を聞いた十津川はなお斉田教授に大下こと岩田の出自を調べると、山形の財団法人にたどり着く。そこにいた職員はみなおかしい反応を示し…
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斉田教授と岩田の関係も変だが、岩田自身の行動がそもそも変だ。
某財団法人の職員だった岩田は、いったい何を隠していて、斉田に内密にさせていたのか。そして財団法人の隠している謎とは何か。
その財団法人がなかなか食えないやつらばかりで、イラつくというかむかつくというか。十津川の忍耐強い、粘り強い捜査がきっと実を結ぶだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エチゼンクラゲから鶴岡まで結び付けてしまうのが
ある意味トンデモ展開であった。
組織のやり方が気に入らなくて出奔してみたけど、
やっぱり怖くなってやめました、
というのはこれはこれで人間らしい。
あまり小説では見ないけれども。 -
「解剖したらエチゼンクラゲが…。」んなあほな。笑
山形と東京を行ったり来たりしながら事件を追う。
でも、なんだろう。
動機だけのこのストーリー。
主犯格はわりとそっちのけで、容疑で逮捕出来たらいいのね。苦笑
軽かったなー。