長崎乱楽坂 (新潮文庫)

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著者 : 吉田修一
  • 新潮社 (2006年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101287522

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長崎乱楽坂 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • だと思ったよ、お兄ちゃん。

  • 何かを期待させるのだが、読み進んでも何も残っていない。自分に読解力が不足している?著者のパークライフという作品も心に響くものがなかっただけに、相性が悪いのだろう。

  • 家族や自分の置かれた状況から抜け出せない行き詰まる感覚に襲われる作品。

  • 吉田修一や石田衣良は若者の風俗を描いて支持を得たような印象があるのですが、そういう作家さん胡散臭くて結構嫌い。吉田修一もパレードが面白かったにも関わらず、結構胡散臭げに見ていてあまり読まなかったのだけれど、去年読んだ「さよなら渓谷」で見直したのです。
    さて、この本は多分昭和30年代位のやくざの家系の家で育った少年が大人になる道すがらを描いた連作長編で、予想通りろくな大人になって行かない姿がつらつらと書かれています。性的な描写も結構有りますが、個々の章が全て寸止めなので、すっきりしたいエンタメ好きの人には物足りないかも(僕がそうです)。でもそういうワカモノガーみたいな変なおもねりはなく、淡々とどうしようもない家庭のどうしようもない道を歩みそうな少年~青年を描いていて結構好印象。読んでいてぐったりはしましたが、そこは評価とは別の個人的な好みの部分になるか。

  • 吉田修一作品というと、そこはかとなくおしゃれですっきりサラサラしていて、そしてフェミニンなかおり漂うというイメージなんだけど、それを気持ちよく裏切るような泥臭い話。何しろ、やくざ稼業の一家で大人になっていく少年の話なんだから。
    はなれのおばけを信じていた駿少年が青年へと育ち、アルバイトで金をためて女と街を出ようする。そして……。半生記かというと、実は一代記ではないだろうか。駿は若くして生ききってしまったような気さえする。やくざ稼業の一家のなかでは浮いたような、どこか一家を客観的に見ていた彼は、没落していく家から最後の最後でのみ込まれてしまった。
    「乱楽坂」という坂が長崎あたりにあるのだろうか。楽しく乱れながら堕ちていく坂ということか。

  • 全体の雰囲気はそんなに好きじゃないけど、文章が好きです。

  • 母と二人の息子と3人で
    九州の実家に戻り
    ヤクザ一家とともに暮らし、その息子たちが大人になるまでのお話し。

    ん~
    ちょっと自分としては物足りなかった感じでした。

    奥深いところまで感じることが出来ない自分のせいでしょうか・・・スミマセン。

  • 読んだ時はそこまでの感情はなかったが、後から風景が蘇ってくる才能。

  • 読了。

    この話は今まで読んだどの吉田修一作品よりも、静かで悲しいものだったように思います。
    ラストのあの一件で何かが変わり、彼等が少しでも良い方へ進んで行けるようになる事を祈る他ありません。

  • 没落する任侠一家とその時代を、少年の成長とともに追っていく作品。

    廃人として生きるかは別として、主人公の選択は極めてまっとうに思えます。

    栄光を知っていたからこそ、自らがなすすべもなく没落していく人を、家を、見捨てられなかったのかもしれません。

    それを全部引き受けるのもひとつの決断であり、私個人、家を脱出した側の人間としては、身につまされるものがありました。

    最後まで「残っていた」離れがなくなった後、主人公がどのような日々を送るのか、気になります。

  • 子供の駿が、周りの大人から「やくざの家の子」として裏でこそこそ言われる様子がなんとも言えなかった。始めは毎晩宴会が行われるような賑やかな家も、やくざとしての力を失うとともに人の出入りがなくなっていく様子も物悲い。やくざの男どもの会話や不良少年達の描写は本当に胸くそが悪くなるほどだった。
    やはりそんな家庭環境で育ちながらも、駿とその弟悠太は違う男に育ってゆく。私の印象では駿は「ニート」で悠太が「まともな人間」に育ってゆくのだが、どんな要因が二人をこのように分けたのだろうか。。。
    あと、最後の火事によって、「三村家の男たちがこの家にいたんだ」という事実が鮮明に印象づけられた。

  • 空気の密度が本物なんだよな

  • 吉田修一は好きだけど、この作品はどうだろう。

    特殊な家庭に育った少年が大人になるまでを描いている作品。
    家を出る決心をして、それがある事情から実行できなくなった。
    以来働きもせず、まるで流れて行く時代に自分だけ取り残されたように暮らしている彼。
    弟が祖母の法事のために帰郷した時、彼の家が火事になる。

    私は彼が放火したかと思ったのだけれど、そうではなかった。特に心に残るものの無かった作品。

  • 暗い和室の閉じられた世界、みたいなイメージ。まんまだけど。
    引きずり込まれたら戻れない。

  • 栄枯盛衰ここにあり。人間の栄華って儚い。そして繰り返される人の性と業。人間の意志も儚いのか。
    生死すら越えた人々が居着いた離れに、取り込まれてしまったような感覚。生きる気力を吸い取られた気分……

  • 著者らしいけど、これはちょっと。

  • 任侠っぽいせいか、あんまり入り込めず…

    読了感もいまいち。。

  • 吉田修一の二冊目 まだわからん

  • 関係ないけど、記憶に残っていないってことは、読んでないのと一緒なのかなぁ。。

    吉田修一は大好きなのに、これは覚えてない。

  • やくざの一族の中で育つ駿の6歳くらいから20代の物語で
    暗くて汚くて惨めで辛くて、人間のさびしさを感じる
    五木寛之さんの「青春の門」や
    宮尾登美子さんの「櫂」、「陽暉楼」
    リリー・フランキーさんの「東京タワー」とかと
    共通の心の底が悲しくなる感覚を思い出す
    みんな、九州が舞台なのも不思議だけど・・・

  • ヤクザの家に引き取られた駿を取り巻く様々な出来事。短編連作ということもあって大きな波はないが駿の成長ぶりやこの時代の背景を読み取ることができる。

  • あるヤクザの家での昭和を感じさせる日常。
    主人公の駿は小学生から高校生へと成長してゆき、ついに家を離れて上京するのかと思いきや、最終章でいきなり弟の悠太が主人公に変わり、駿は昔となにも変わっていなかったことを読者は知らされる。

    装丁で、駿らしき少年が銃を持っているのにも騙されましたね。

    結局は何も変わらなかった駿。朽ちて行く三村の家。
    時が過ぎ行く事の面白さがや刹那さが伝わった作品でした。

  • 九州、長崎などを舞台とした作品です。

  • 夜更かしして読んだ。
    田舎ヤクザ一家に生まれた駿の成長記。ひどい家だった。
    最後は意外だった。でも悪い人じゃないのね。弟優秀だったのね。
    正吾は嫌いじゃなかった。えらくなったんだねえ。

  • 駿と悠太という、二人の兄弟の物語。

    でも、主人公は実質的に駿といってよい。

    長崎の極道というものがどういうものか、
    駿の成長過程とともに描かれてゆく。

    特にカタルシスはなく、なんとなく、虚しさだけが残る。

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