- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101287522
感想・レビュー・書評
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よく行くお店の常連さんのお勧め。
作家の名前だけ聞いて、どの本、というのは聞いていなかった。本屋で選んだのがこれ。
乾いた、固い文で、淡々とつづられた物語。
この人の他の本もこうなのだろうか?
最後はちょっと大げさすぎたかなぁ・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
だと思ったよ、お兄ちゃん。
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何かを期待させるのだが、読み進んでも何も残っていない。自分に読解力が不足している?著者のパークライフという作品も心に響くものがなかっただけに、相性が悪いのだろう。
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家族や自分の置かれた状況から抜け出せない行き詰まる感覚に襲われる作品。
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吉田修一や石田衣良は若者の風俗を描いて支持を得たような印象があるのですが、そういう作家さん胡散臭くて結構嫌い。吉田修一もパレードが面白かったにも関わらず、結構胡散臭げに見ていてあまり読まなかったのだけれど、去年読んだ「さよなら渓谷」で見直したのです。
さて、この本は多分昭和30年代位のやくざの家系の家で育った少年が大人になる道すがらを描いた連作長編で、予想通りろくな大人になって行かない姿がつらつらと書かれています。性的な描写も結構有りますが、個々の章が全て寸止めなので、すっきりしたいエンタメ好きの人には物足りないかも(僕がそうです)。でもそういうワカモノガーみたいな変なおもねりはなく、淡々とどうしようもない家庭のどうしようもない道を歩みそうな少年~青年を描いていて結構好印象。読んでいてぐったりはしましたが、そこは評価とは別の個人的な好みの部分になるか。 -
吉田修一作品というと、そこはかとなくおしゃれですっきりサラサラしていて、そしてフェミニンなかおり漂うというイメージなんだけど、それを気持ちよく裏切るような泥臭い話。何しろ、やくざ稼業の一家で大人になっていく少年の話なんだから。
はなれのおばけを信じていた駿少年が青年へと育ち、アルバイトで金をためて女と街を出ようする。そして……。半生記かというと、実は一代記ではないだろうか。駿は若くして生ききってしまったような気さえする。やくざ稼業の一家のなかでは浮いたような、どこか一家を客観的に見ていた彼は、没落していく家から最後の最後でのみ込まれてしまった。
「乱楽坂」という坂が長崎あたりにあるのだろうか。楽しく乱れながら堕ちていく坂ということか。 -
全体の雰囲気はそんなに好きじゃないけど、文章が好きです。
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母と二人の息子と3人で
九州の実家に戻り
ヤクザ一家とともに暮らし、その息子たちが大人になるまでのお話し。
ん~
ちょっと自分としては物足りなかった感じでした。
奥深いところまで感じることが出来ない自分のせいでしょうか・・・スミマセン。 -
読んだ時はそこまでの感情はなかったが、後から風景が蘇ってくる才能。