7月24日通り (新潮文庫)

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著者 : 吉田修一
  • 新潮社 (2007年5月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101287539

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7月24日通り (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 自分の住む街をリスボンに置き換え、一人で楽しんでいる主人公の本田小百合。
    自分のことを平凡でいけてない女と思っている。
    小百合には高校時代から憧れていた聡史という陸上部の先輩がいる。
    聡史には誰もがお似合いと認める彼女がいた。
    しかし、二人は大学入学を機に分かれていた。
    同窓会で再会した小百合と聡史。

    一方で、リスボンに置き換えた街で出会った名前も知らない画家(警備員をしている)に興味をもつ小百合。

    解説では小百合のことを「破れ鍋に綴じ蓋」の”割れ鍋気質”と書いている。
    う~~ん、言いえて妙だ。
    この本の中で、小百合はまさに「破れ鍋に綴じ蓋」というか、似た者同士でいることが一番と思っているところがある。
    本当は憧れている聡史に振り向いてほしいのだが…

    小百合には自慢の弟がいる。
    誰もが認めるイケメン。
    その弟の彼女が小百合には気に入らない。
    その理由は、自分を重ねてしまうような地味な容姿だから。

    弟の彼女が自分の性格を分析し、10個あげていくのだが…
    あぁ、そういうこと…、と思わせてくれる伏線が。

    ラストの小百合の決断。
    あら、その決断をしたのね!と思ったけれど、その道を選ばなければ、小百合は前へ進めないだろうな、と納得。

    吉田さんの作品は6作品目。
    これまで読んだ5作品のうち、3作品が映画化されている。
    そして、この「7月24日通り」も。
    読み始めてすぐ、映画ではこの街はどんなふうに描かれているのかなぁと想像を巡らせた。

  • タイトルが私の誕生日と同じだ…!
    また母の実家が長崎であり、主人公の小百合も母と同じ名前(字は違うけど)。そんな偶然が重なったので、それ以来愛読しています。
    リスボンに本当にこの通りがあるということもこの本で知り、遠い異国ではあるけど一度でいいから行ってみたい!

    小百合には共感できるところと、できないところがあります。耕治や聡史といったイケメンで王子様な男の人に夢見がちで、へんにプライドがあったりして。今の状況を淡々と楽しんでるかと思えば、周りに振り回されて嫌な思いをしたり。
    でも等身大で悩みまくる小百合には親近感がわきました。めぐみの挙げた10項目も当てはまるのが多くて驚いた。笑
    解説の瀧井氏の文章もこれまた何度も読み返してしまう…!なんというか、表現がうまいなぁと思います。

  • うーん。。
    全体的な登場人物、特に主人公である小百合に終始イライラしてしまってちょっとダメだった。
    ただ本筋とは無関係な所でちょっと泣きそうになった。

  • タイトルが私の誕生日なので即、買わせていただきました(笑)。
    地味で目立たない女性が主人公で、いろんな形の恋に出会っていきます。王道な展開を想像していたのですが尽く外れましたね。他の恋愛小説とは一味違う現実性が見応えありました。主人公の恋に対する姿勢には女性に限らず、男性にも励ましてくれると思います。私も前向きな姿勢で挑みたいものです。
    吉田修一さんは同じ県、高校出身なので大変嬉しいですね。進んで他の作品も読んでいきたいです。

  • 地味オンナの吉田氏による地味オンナのための本!

    めぐみの「間違ったことをしたくない」という気持ちは地味オンナなら誰でも共感できると思う。

    地味オンナは自分の立場も弁えているし、心得ている。
    だけど妄想や空想したり夢だってみる。
    だって
    「わたしたちはどんなことでも想像できる、なにも知らないことについては」
    だから。
    でもチャンスがあればやっぱり間違ってても踏み出したいよねー。

    田舎町程度でキラキラしていても大きな社会に出れば、どうだろう?
    過去にキラキラしていた人はオトナになるとどうしてもその振り幅のせいで色褪せて見える。
    それを実感している聡史と、過去の栄光を捨てられない亜希子。

    間違ったことをすると決めた小百合。
    きっとそれなりの結果に終わるのだろう。きっとそうだ。
    夢はみれない。

    でもどうか、小百合のような人が幸せになれますように。
    だからどうか、聡史のような中途半端なキモチで小百合を振り回す人がいなくなりますように。

    でも、
    聡史が小百合を選んでくれることを夢みる。

    と、田舎町出身の地味オンナな私は思うのでした。

    追記:なぜ映画化で小百合が中谷美紀なのか、理解できない!

  • 軽妙に心をえぐる、人に知られたくない核心が散りばめられている物語。そうなんだ、「間違えなくない」んだ、でも、という感じが爽快。

  • 意外な結末に、ニヤリ。
    繊細な文章と描写にその場面が想像しやすかった。
    久しぶりに満足感が得られた恋愛小説。
    好き。

  • 目次がいい。

  • 終わりが曖昧なんだけど、そこが良い。

  • なんか・・・あんまりおもしろくないな。

  • 地味で目立たぬOL本田小百合は、港が見える自分の町をリスボンに見立てるのがひそかな愉しみ。異国気分で「7月24日通り」をバス通勤し、退屈な毎日をやり過ごしている。そんな折聞いた同窓会の知らせ、高校時代一番人気だった聡史も東京から帰ってくるらしい。昔の片思いの相手に会いに、さしたる期待もなく出かけた小百合に聡史は……。もう一度恋する勇気がわく傑作恋愛長編!

    まるで私のことを書いているのではないかと思うくらい、性格が似ている!
    自分に自信が持てなくて、間違いをしたくなくて、いつも慎重に控えめになってしまう小百合。
    そんな彼女が最後には、正しい・正しくないの線を超えて、自分の願望を叶えるために行動する。
    勇気をもらえた!

  • いつか傷付くとわかっていても、高嶺の花を求める女性の話。
    高嶺の花となる先輩と弟。性格の描写は少なくとにかくイケメンということに尽きる。
    一方、主人公に心を寄せる元同級生や画家志望の青年は控えめだけど優しく、そっと側にいてくれるようなタイプ、ただし地味。

    後者(特に画家志望の青年)となら上手くいくのに〜と思いヤキモキ。しかし、主人公は賭けに出ます。

    「間違えたくない」きっとみんなそういう気持ちあるんじゃないかなぁ。最後、勇気と不安が残る不思議な気持ちになりました。

    ちなみに主人公は自分の街をポルトガルのリスボンになぞらえて、道やお店にリスボン風の名前を付けて呼んでいます。作中ではあまり人に言わない方がいいよ、と言われてますが、私はそういう発想(ほぼ妄想ですが)できて素敵だなと思いました(^^)

  • 面白かったです。みんな幸せになったらいいな、と思いました。間違った方向へ、間違ってる、と分かっていても進むというのはとても勇気が要る事ですが、それを選んだ主人公が爽やかでした。聡史さんと警備員さんでは、警備員さんの方がわたしはいいなぁと思うのですが、彼らのその後が気になります。各話のタイトルが不思議だな、と思っていたら、最終章で意味がわかりました。わたしも自分の性格をちゃんと見つめてみよう。恋っていいな。

  • タイトルに惹かれて購入。途中までは面白く読んでいたのだが、結局どの登場人物も中途半端な印象で消化不良な感じ。

  • 地味で目立たないOLの話。堅実にいくかと思いきや、最後に冒険した。

  • 行かないと思ったのに、行っちゃったのね。でも上手くいくといいね。彼とも、この先の自分の人生も。都合のいい女だけにはなっちゃだめだよ。がんばってね。
    って、最後はやっぱり「がんばって」って言ってあげたくなっちゃうようなそんな余韻を感じながら読み終えた一冊。

    各章のタイトルがなんか不思議だなって思ってたら、そっか。そういうことなのね。なるほど。天才か。

  • ラストがよかった。

    なんだかスッと

    スッと何かが通っていった。

  • 主人公のキャラクターは好きです。自分の住んでいる田舎町をリスボンの街になぞらえて楽しんでいるところはよく性格が現れているし、そういう設定が上手だなと思います。最後は予想を裏切られましたが、清々しさのある良い小説でした。

  • 頭で考える以上に自分の感性にぴたっと来て気に入る本が有りますが、これはそんな感じです。結構平凡な恋愛小説、しかも恋愛自体がテーマで登場人物同士の深い関わりが有るわけでは無いので感動とかは皆無なんですが、恋愛そのものへの恐れや渇望、もっといい対象が有れば、それまでいいと思っていたものが色褪せて見えたりとか、「あ、なんか分かる」という感じでした。

  • 長崎が舞台の映画「7月24日通りのクリスマス」の原作。
    さえない女が、高校時代モテてた先輩との不釣り合いな恋に悩むなか、自分の唯一の誇りである弟が、自分と似たタイプの冴えない彼女を連れてきて、さらにその彼女が妊娠してしまい…というストーリー。
    「間違ってもいいからこの恋を選ぶ」ってどんな気持ちだろう。度胸あんなーって目で見てしまうが。けどなんか好き。
    こうして読むと、映画も原作のイメージそのままで、いい出来だったんだなー。

  • 姉弟の構図等がちょうど気持ち悪い。
    終始しっくりはこないけど、
    おっ、最後そっちとるんだ、というだけピンを刺す。

    読み終わった後に表紙を見て、ああ男の人が書いたんだなって思った記憶があるのは多分この本。

  • 自分の住む街を、ポルトガルのリスボンの街並みに重ねるちょっと地味なOL・小百合が主人公の恋愛始動小説。タイトルの『7月24日通り』は、実際にリスボンにある通りの名称。
    物語の途中までは、もどかしさのみ漂う展開だったのが、バスの中で自分の色を尋ねられるところからストーリーが急展開する。間違えたくないという思いが強すぎる彼女のラストシーンの選択は、読んでいる私にも勇気を与えた。「わたしたちはどんなことでも想像できる。なにも知らないことについては。」って言葉が印象深い。

  • 地味で、自分の世界観のなかでひっそりと毎日を楽しもうとする主人公。正直、ちょっと読んでてイライラするタイプの女性だけど...。間違えてるということを分かった上でも飛び込んでいく最後の姿は少しスッキリ。自分の殻を破ることは大事ですね。

  • なんでもない日常も、なんでもない周りの風景も自らリスボンの街並みに擬えると毎日が少し楽しく、すこし違う風景に見える。大きな出来事はなんにも起こらないけれどこういう作品は好きだ。

  • 暮らす街をリスボンに見立て
    密かに楽しむ、いたって地味めな主人公。
    憧れだった かつて輝いていた彼と
    再会したのだけれど・・・。

    うまい。にくい。吉田さんッ。

    各章に仕込まれている構成も。
    胸に巣食う 心理描写も。
    心掴まれた〜。

    過去に囚われるな!
    間違いを恐れるな!
    リスタート、したらいいだけ!!
    全員に 、エールを贈りたくなる お話でした。

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