7月24日通り (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.32
  • (59)
  • (197)
  • (339)
  • (70)
  • (15)
本棚登録 : 1691
感想 : 235
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101287539

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • あまりピンとこなかった。。。
    けど、地味な子でも恋の主役になれるんだよ!というエール的な雰囲気はやや感じれた、かな?
    これからどうなっちゃうのか後日談が気になるー

  • ヒロインは自分のことを完全に脇役だと思っているフシがあり、自分の住んでいる街とリスボンを勝手に重ね合わせて「7月24日通り」とか心の中で呼んでいたりして、ちょっと痛い。
    それでも、その心理描写が繊細で、最後に勇気を出せたところが良かった。
    リスボンと地形が似通っている港町ってどこだろう?
    モデルにした街があるのか、ないのか判らないけど、ちょっと行ったみたくなった。
    勇気を出して選んだ小百合ちゃんのその後も気になるけど、あの部分で終わっているのが余韻があっていい。

  • 転勤族だったし、大人になってからも、一所に落ち着いていないので、街と自分は決して同化しない。そのため私の主人公小百合に対する理解度は低い。昔の彼、昔のあこがれの君に、焦がれるものなのかな。

  • 自分の住んでる町をリスボンに置き換えて生活するのってわりと楽しそうだなと思いました。ちょっと暗いけど…。
    残念な女性が主人公。地味とか垢抜けないというより、残念という表現のがしっくりきます。
    男性作家なのに女性目線で細やかに本田小百合という人物を動かしててすごいなぁと思いました。学生の頃をいつまでも引きずってるのは聡史や亜希子と見せかけて、一番引きずってるのは小百合ですよね。
    弟に対する歪んだコンプレックスもアイタターという感じです。
    残念な女が一度くらい間違ったことしようー!なんて冒険してみても得るものなんて無いと思います。女って本能的に狡い生き物だから、女性作家が書いてたらまた違ったラストになっただろうなと思います。小百合から聡史への想いって憧れのようなもので、理想的な彼氏が聡史ってだけということに気付かせていただろうなーと。ラストに見たのは女の狡さじゃなくて男の狡さだったかな。

  • 間違えて、ないてもいいから、ここから動き出してみよう

  • さすがですね。
    読みやすさ、リアルさ、ありそうな話、心理描写
    全てにおいて素晴らしい。

    普通に読めて、さらっとはまって
    す~っと終わってしまうが

    良かったなぁーと思える作品です。

  • 爽やかな小説。

  • 読むのは2回目だけど、今回のほうが感情移入できた。むしろ身につまされる思いがするくらいだった…。ということは、わたしは行動できずに殻に閉じこもっているのかもしれない。
    リスボンの地名が出てくるたびに笑ってしまった。
    2014/10/31

  • キラキラに憧れるけれど、平凡に過ごしている地味な女性が主人公。
    もったりまったり物語は進むし、自分の住む街に海外の通り名とかつけてるとか、自分の憧れ像で他人を見てるあたりとか、かなり痛いなぁと思って、読み進めた。
    終盤の弟の彼女との対面のあたりから、物語に引き込まれた。
    ラストの展開はおぉっという感じ。
    今後を応援したくなる。

  • あれ、吉田修一だよね?と何度か表紙を確認した。
    女性の作家のような、女性目線の物語り。
    吉田修一はシュールな作品が多かったから、こんな文章も描くんだと、驚きの一冊に。

全235件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

吉田修一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×