リカーシブル (新潮文庫)

  • 947人登録
  • 3.49評価
    • (32)
    • (126)
    • (111)
    • (30)
    • (5)
  • 109レビュー
著者 : 米澤穂信
  • 新潮社 (2015年6月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101287836

リカーシブル (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 面白かった。閉塞的な地方都市と曰くありげな伝説、弟の怪しげな言動、どこか不自然な町の様子。そんなものに主人公と一緒に絡め取られていくような、そんな不思議な味わいの1冊でした。
    山谷はそれほどないストーリーなんだけど、不思議に惹き込まれる。特に入院した先生との会話あたりからは、終盤に向けて一気に駆け上がって行く感じ。いいお話でした。

  • なんて救いのない。。。
    ストーリー自体はおもしろく、ラストのネタバラシも驚きありで、好きなタイプの小説ながら、もやもやとしたものが心に残る。主人公の強さがかえって悲しい。

  • ネタを上手く生かせてなくて残念。期待感が高まってしまい、オチが残念。母娘の攻防戦にはゾッとした。そう、何度かゾッとお尻からするタイミングがあったのに、解決できてなくて残念だったのだ。

  • 重苦しさを感じる背景の設定に
    なかなか読み進めなかったが
    ハルカの芯の強さにほだされて
    少しずつ感情移入していった。

    これも作者のうまさなのか
    オカルト的な話がいつの間にやら
    論理的な推理へと転換してゆく頃には
    すっかり惹きこまれてしまっていた。

    それにしても
    しっかり者の姉と憎めない弟だなあ。
    これから2人に
    幸せな未来が訪れますように。

  • 父親の蒸発により継母の故郷に移ったハルカ。
    寂れた町で未来と過去を見始める連れ子の弟。
    常井村に伝わる「タマナヒメ」を巡った死の系譜。
    五年前から続く高速道路信奉。
    蕎麦屋の娘、新しい庚申堂、揺れる報橋、押入れの裏側。
    そういえば高速道路反対勢力の実態が意外と描かれなくて記号的だったような。
    三浦先生が結構存在感あってよかったけど、当てられ役とヒント係に留まったのか。描かれはしないけれど、弟を味方になると決めたハルカの支えになったらいい。父親が帰ってくるといった弟に未来視の力はなく、引き続けたおみくじも答えではなかったけど、リンカの意味深な言動は「タマナヒメ」の実在をほのめかしてもおりすこし神秘を残した仕上がり。

  • “中途半端な田舎”の風景がとても細やかに描かれており、自分の地元を思い浮かべて少し寂しいような切ない気持ちになった。田舎に古くから語り継がれる伝承と、弟の不思議な言動。導入部はファンタジー風味だけど締めはしっかりミステリで良かった。少女達が不遇さの中でも懸命に生きる姿は心打たれるものがあるが、相変わらず米澤穂信さんの描く子供は子供らしくない。終盤は本当にヒヤヒヤしたけれど、ひとまず大事に至らなくて良かったというべきか、姉弟の今後を思うとかわいそうでならないというか…。ざらざらとした後味が残る塩味ミステリ。

  • 今回も大満足な米澤作品。
    横溝チックな味付けがたまらなく惹付けられた。
    じんわりくる苦さはやや薄め、主人公に切なさ爆発。

    満足、満足!

  • こういう不穏な空気感とか都市伝説的なものを話に組み込むのがうまいなあと改めて感じました。

    大人びざるを得ない環境にいるハルカの心情が痛い。ハルカとともにじわじわと不安と焦燥にかられながらも読み進めるのを止められませんでした。

    リンカもハルカも飛び抜けて周りの子より大人なんだろうけど、まだ子供だからこその危うい感じがまた魅力的でした。

  • 『さよなら妖精』に続いて、二冊目!
    解説には「米澤作品の愛すべきヒロインが、また一人誕生した」とあるけれど、ダブルヒロインでしょう。ハルカも、リンカも、どっちも良い。

    高速道路誘致に、復興の夢を託す町。
    そこに残る、タマナヒメ信仰。
    泥濘にはまっていくようなウチとソトの関係を、一つ一つ明らかにしていくのが、心地よい。

    ハルカがどのような明日を歩んでいくのか。
    窮地に立たされた少女であるのに、そんな理不尽を乗り越えていく彼女が愛おしい。
    飄々としたリンカもまた、大人の都合、と自分の生き方をどう交わしていくのか、楽しくなる。

    【recursive】
    再帰的な。自分自身に戻ってくるような。

  • 2017.11.12-88

全109件中 1 - 10件を表示

米澤穂信の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印

リカーシブル (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

リカーシブル (新潮文庫)の作品紹介

越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。たが、町では高速道路誘致運動の闇と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出す。そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような事件が相次ぎ……。大人たちの矛盾と、自分が進むべき道。十代の切なさと成長を描く、心突き刺す青春ミステリ。

リカーシブル (新潮文庫)のKindle版

リカーシブル (新潮文庫)の単行本

ツイートする