カシスの舞い (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101288031

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  • 2014.2.2ー4
    フランスで日本人医師が巻き込まれる分裂病と覚醒剤中毒の人体実験に纏わるミステリー。
    自然の狂気、人工の狂気、知的狂気、禁欲の狂気それぞれが、カシスの美しい描写と共に一連となり描かれている。

  • 分裂病と覚せい剤中毒の研究をするフランスの大学病院を舞台に起きたバラバラ殺人をきっかけに脳研究所での人体実験があばかれていく。

    この世には4つの狂気があるという。

  • 01.6.19

  • 専門用語が多くて、前半は辛かったけど、後半からおもしろくなってきて、なかなか良かった

  • 1997.3.17

  •  再読。<br>
     前二作に比べて、なんとなく物足りない。テーマそのものは精神医学における人体実験という重いテーマで、その分の読みごたえはあるが、水野とシモーヌや剣道の仲間たちという緯糸が、経糸とうまく絡んでいないように感じる。<br>
     一番面白く読んだのが、最後のシモーヌの手紙だった。この手紙部分で、この話の全てが語りつくされてしまうところが物足りなさの根っ子か。

著者プロフィール

1947年、福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、12年『蠅の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞および第24回中山義秀文学賞を受賞。近著に『天に星 地に花』(集英社)、『悲素』(新潮社)、『受難』(KADOKAWA)など。

「2020年 『襲来 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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