千日紅の恋人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101288185

感想・レビュー・書評

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  • 素敵な恋物語
    読み終わった後、心が澄んだ

  • 近年稀に読む純愛!あー、こういう運命の人って、いるのかなあ。良かったぁ。


  • 時子さん幸せになってください!

    介護のことが専門書よりも詳しく記載されているのもよかったな〜

  • 少し年取ってしまった兼業アパート管理人の主人公の落ち着いた視点での恋模様を書いた小説。
    時代感は少し古く、アパートが水洗じゃないころの話であり、時代設定がきちんと些細なところまで統一されてるのが深みのあるリアリティを感じさせる。文体もとても落ち着いており、読みやすい古典的な文章であり、正統派な小説であると言えます。読んでいてドキドキはしないけど、落ち着けるような内容でした。

  • 読後感の良さが記憶に残ってます。再読したいです(^-^)

  • 「千日紅」という文字に惹かれて手に取った一冊。
    九州を舞台に、バツ2で40歳間近の時子の日常生活を中心としたお話。

    ホームヘルパーとして、父の形見であるアパート「扇荘」の管理人として毎日を送っていますが、仕事を仕事と割り切らず、所々に感じる彼女の人の良さがとても自然で素敵でした。

    扇荘に一人の青年・有馬が現れたことから、少しずつ時子の生活が華やいでいきますが、終始ゆったりとした話です。
    鵜飼いや棚田など、田舎の描写が綺麗で、目に浮かぶようでした。
    ベトナムのサイゴンへも行ってみたくなりました。

    始めは途中で飽きてしまうかもと思ったけれど、たまにはこんな大人の恋愛も良いなぁと思える作品でした。

    1ページずつ大切に読み進めていきたい本の一つになりました。

  • 良い。
    いつの間にか引き込まれ、納得し、ハッとし、ほっとする。いつものパターンにやられる。

  • 結ばれて良かった。

  • あったかい物語だった。

    主人公の洞察力、目に見えているものが丁寧に生々しく描かれてて、
    扇荘の住人の様子が容易に想像できた。

    扇荘の住人しかり、デイサービスしかり、親しかり、
    主人公の周りにお年寄りが多いせいもあって
    この作品も「死とは何か」が静かに横たわっていた。

    主人公が人を思いやる(思いやりすぎる?)人だから、
    私には少しキレイすぎた。かも。

著者プロフィール

1947年、福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、12年『蠅の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞および第24回中山義秀文学賞を受賞。近著に『天に星 地に花』(集英社)、『悲素』(新潮社)、『受難』(KADOKAWA)など。

「2020年 『襲来 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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