風花病棟 (新潮文庫)

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著者 : 帚木蓬生
  • 新潮社 (2011年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101288215

風花病棟 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • お医者さんも人間。でも、どの短編も、「こういうお医者さんが増えてほしいなぁ」と思う、心ある医師ばかりで、明るい灯りがともりました。
    ひとつだけ、大事なこと。最近の研究では、脳幹が死んでも、意識は死んでないという説があり、その証拠として、「指談」というコミュニケーションを取れる方法があるので、できれば帚木蓬生先生にそのことを取り上げた小説を書いていただきたいなぁ。
    献体解剖の前に、本人に確認できたら、その人も喜んで逝けると思うので。

  • 帚木蓬生は短編でも引き込ませる。「日本では国民ひとりひとりがかけがえのない存在ではなく…」 国民性なんだろうな。

  • 帚木氏の人間愛を感じた。何気なく再読したい本だ。

  • 患者さんと真摯に向き合う医師たちの話。
    こういう先生に診てもらいたいと思うものの、読み物としては「良いお話」な感じで、電車の中にぴったりレベル、かな。

  • いろんな立場・いろんな専門のお医者さんの話、10話。
    病院が舞台だったり、全然違うテーマだったり、なんというか、いろいろでした。

    この人の本は以前『閉鎖病棟』を読んだはずなのだけど、レビューも書いてなくて(当時つけた☆は3)、いまとなっては思い出せる話はほとんどなく。なんとなく今回の本も数年たったら「どんな本だっけ…」と思い悩んでしまいそうな気がしてます。
    文章が綺麗で流し読みしやすい上に、物語自体に大きな山や谷がなく、淡々としてるから、かな。

    ただ読んでる最中は切ない気持ちになったり、医者ってすごいなって感心したり、逆に医者も人間だよなあ…なんて思ったり、やっぱりいろいろ思うところはあったので、医者や病院がもっと身近になったときに読むとまた印象は変わるのかもしれません。

  • 無理やり殺人を絡めてミステリーに仕立てることないのに、と思うことの多かった作家さんだったので”普通の良医”の日常の一端を淡々と描いたこの本はとても好きだった。

  • 2015年の51冊目です。
    帚木蓬生氏の小説を初めて読みました。
    2014年秋にリサイクル本として購入し、
    積読状態だったのですがようやく読みました。
    10作の短篇を集めた作品集です。
    著者は精神科医だけあり、医療や病気に関する表現はリアリティーを感じました。
    医療を通した人の生き様に対する真摯な視線を感じます。
    健康や生死の問題は、否が応でも人の心に突き刺さります。
    時に鋭い刃物の様に心を切り裂き、時に小骨がのどに引っかかるように、
    断続的に気持ちを乱します。それらに向き合う人間の心情はとても弱く、
    揺らいでいると思います。どうやって折り合いをつけるのかが綴られているように感じました。それを傍で見つめる医療に携わる人の思いは、”尊厳”なのか。
    同じく救急医療の現場を舞台にした渡辺祐一氏の小説を思い起こさせました。

  • 2015/11/05
    NHKラジオである土曜日の朝に朗読された「かがやく」をきいて涙があふれ、サイトで帚木蓬生さんの作品だと知り本書を手にした。読み進めるのが惜しく一話読むたびに時間を置いた。ほんとうに良い本だった。

  •  病院の窓から見える山藤、実家の百日紅、庭のチューリップ、造花のカーネーション。
     病院という閉ざされた空間と縦軸の時間を繋いでいく花々のモチーフが、日常のさりげない情景として、ストンと入ってきてくれた。医者としての苦悩も伝わってきた。
     

  • 10人の良医の話。さわやかな話だったが、自分を振り返りながらも、少し寂しい感じがした。

  • 医学生ですら思うところの多い作品で、きっとまた時間が経って読み直すとまた響きかたが変わってくるのだろう。

  • 患者のために生きる医師の短編小説

  • 「かがやく」「アヒルおばさん」が好き。

  • 乳癌と闘いながら仕事を続ける泣き虫先生。長年地域で頼りにされてきたクリニックを閉じようとしている老ドクター。顔を失った妻と妻を支える夫を見つめる医者。同じ戦地を経験した日米の二人の医師。など
    医師という共通の職業を持った10人の人間物語の温かい短編集。短編小説というよりも医者としての日記のような作品。
    病を乗り越えて更にいい作品を描いて頂きたい。

  • 様々な医師と患者の短編集。
    以前著者の閉鎖病棟を読んでいて良かったので、気になって手に取ったのだが、
    短編のなかで好き嫌いが分かれた。
    診療所で開業医をしていた父を突然の事故で亡くし、故郷を訪れる「百日紅」、
    病院に長期入院しているアルコール病棟の患者の生き様とチューリップの話「かがやく」
    「アヒルおばさん」「終診」の話が印象的だった。

  • 2013.9.17
    医師として患者に向き合う前に1人のひととして向き合う姿に心温まる10編ではあるものの、他の長編が大変重厚であるだけに、少々物足りなさは残る・・。

  • 誠実に生きることができる人になりたい。また誠実な医療はどんな高等な技術より大切な気がする。

  • 「飲まん秘訣は、飲まん人の真似をすること、腹を立てんこと、飲みたくなったら水で満腹にすること、暇をつくらんことらしいです。」
    私もあとちょっとでできるかな(^ ^)

  • 帚木蓬生にしては明るい話と聞いたから読んだのに、やっぱり悲しいじゃないかバカー!でもやっぱりいいなぁ。

  • 医療にまつわる心あたたまる短編集

  • 母が闘病の末に亡くなったばかりで、病状の描写が生々しく、泣きそうだった。
    戦中の医療従事の描写には軍医だった祖父を重ね合わせて読んだ。

  • なんだから,内容そのものを飾るために様々な知識を披露されているような気がして,それが逆に本筋の内容をしょぼくさせているように感じた。全体的にたいして面白くなかった。

  • お医者さんを題材にした10の短編。エンタメとかサスペンスではなく誠実な人間ドラマがきちんと描かれてた…いろんな場所いろんな時代いろんな社会医療問題を背景としたお話なので飽きないし、楽しめるとともに勉強になった。花のエピソードがまたいい。

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