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この作品からのみんなの引用
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なるほど、憎しみは何時でも悲しみに沈みそうな人間の最後の生きる術であるのかもしれない。それは恐らく、不毛な消尽に人を駆り立てながら、無理矢理にでもその生きる力を維持させる巧妙な仕組みなのだ。
― 267ページ -
自分は生活を愛さなかった。けれどもそれは、芸術を愛する為に自分の選んだいかにも不器用な方法だった。……それとも、逆だろうか? 生活を愛さなかったが故に、芸術を愛したのだろうか? 生活に敗北したからこそ、芸術に逃避したのであろうか?
― 348ページ -
人間は恐らく、人生に二度深く内省するものである。青春の盛りと老境の始まりとの二度に於て。世界を知る直前と知り過ぎた直後との二度に於て。
― 342ページ
みんなの感想・レビュー・書評
簡単に読み進めることができず時間がかかる。なのに自分の関心のある箇所が必ずあってそこに触れるとページをめくる手も早くなる。ドラクロワの制作の苦脳がリアリティをもって訴えかける。
この巻で主に語られているのはサンド夫人の娘・ソランジュの結婚をめぐる一連の騒動で、それに引っ張られてどんどん読み進めることができたんだけど、読み終わって印象に残るのはやっぱりドラクロワの煩悶だったりします。 ようやく完成した議員図書室の天井画とそれを見るドラクロワの描写で第一部が完結するからかも知れないですが(しかしこの天井画、ほんとうに見たい……!) 作中ドラクロワは仕事をするためにア... 続きを読む »
自己弁護全開でまくし立てる辺りは読み応えがあった。
どいつもこいつもよく喋る。
その分、仕草で読み取らせると言うことをしないなぁ。
良くぞここまで身勝手な女が書けるものだ。
出てくる女全てに一切共感しない。
ドラクロワが大好きです。
購入済み 内容(「BOOK」データベースより) 彫刻家クレザンジェは、ソランジュに求婚し、その母サンドはこれを了承した。病床にあったショパンは、ドラクロワとともに深い危惧を抱く。その彫刻家の軽佻・利己・浪費といった性行を知っていたからだ。事実、彼は二十万フランもの不動産を持参金という名目で略取しようとしていた。そして…。荘重な文体が織りなす人間の愛憎、芸術的思念、そして哲学的思索。感動の第... 続きを読む »
文体としては「日蝕」のような古文体ではありませんが、文語調で書かれているため
「とっつきにくさ」はあるかも。ただ、それすらも凌駕するような文章表現には、ただただ圧巻の一言。
ドラクロワが作者の思索を請け負いつつ、ショパン側では人間模様が激しく入り乱れ、面白くなってきます。クレザンジェはイヤなヤツだけどなかなかの策士っぷり。むしろ私はサンド夫人のほうが腹立った。
第一部(上)は、深い思索がとても哲学的で、時に難解さをも感じたけれども、(下)の途中からは一転、昼ドラ的などろどろとした人間模様が描写されていて、それはそれでおもしろかった。ドラクロワやショパン、ジョルジュ=サンドの感じている憂鬱は、現代の若者の抱えているそれにも通じるような気がしたが、これは、ドラクロワらが現代にも通じるような同じような悩みを抱えて当時を生きていたということを表しているのか、それとも著者である平野氏自身が感じている現代社会の若者の悩みを、ドラクロワ、ショパン、サンド夫人を通して語らせているのか、ちょっとした倒錯感があって、それがまたおもしろかった。
ショパンと彼をめぐる人々、そして彼とドラクロワの親交を描いた物語。第1部下巻は、ショパンと愛人ジョルジュ=サンドの破局まで。……重厚で読みではあるんだけど、どうも焦点がよくわからない。ううん。

この本を読むためにiPodのプレイリストを作った。
ショパンの曲ばかりを集めて
そのプレイリストを流しながらこの本を読んでいる。
我がことながら幸せな時間を過ごしていると思う。
下院図...





