決壊(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101290416

感想・レビュー・書評

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  • 引き込まれる感じもあるんだけど、あんまりにもくどくて飛ばしたところもあり・・・。
    上巻ラストあたりでやっと大きく物語が動き出す。

  • 表4のあらすじからサスペンスを期待したのに、事件が起こるのが上巻のラストって遅過ぎだろ。最初の300Pはホントに必要なのかな? 読み終われば感想変わるのかもだけど、ちょっとフラストレーションが溜まった。

  • 登場人物がことごとく苦手...だから、なんだか新鮮な感じがする。話は中々進まず、読んでいてもやもやしてたけど、最後の方でようやくエンジンが掛かる音が聞こえた気がした。下巻の展開に期待。物語性や登場人物の影響もあるのだろうけど、言葉選びが個人的にどうにも好きになれないのが少々残念...。私の頭の出来が良ければもっと楽しめる作品なんだろうなと感じた。

  • 特に前半の言葉のあやふやさや話のつながりのなさで読み進みづらかった。後半にかけて纏まりが出て面白みが増したと思う。
    途中まで下巻は読むのをやめようかと思っていたが、上巻終盤の展開で下巻もチャレンジしようかと思った。

  • 最初は読みにくかった。
    不必要と思われるぐらいの細かい情景描写が多いし、わかりやすいのか却ってわかりにくくなってるのかわからないような比喩もやたら出てくるし、敢えてなのだろうけど話者もコロコロ変わるし、そうしたことの一々によって「作者」の存在を意識せざるを得ないところが何だか嫌だったけど、しだいに気にならなくなってきた。
    おもしろいのかつまらないのか、ここまで読んでもまだよくわからないですが、続きが気になるのは事実。

  • 平凡な暮らしを送る弟・良介とエリート公務員の兄・崇。無関係だった二つの人生に何かが起こる。許されぬ罪を巡り息詰まる物語が幕を開く。
    悪魔は心の隙間に何の違和感を感じることなく入ってくる。客観的な立場の読み手は、悪魔の言動に嫌悪感を抱くが、登場人物たちが悪魔に導かれるのは、人として自然な行動かもしれない。

  • この作者の本は1度読んで「私には全く合わないな」と思い、それ以後気にとめた事はありませんでした。
    でも知人にこの本のことを聞き興味をもちました。

    そして表紙の作品紹介
    『2002年10月、全国で次々と犯行声明付きのバラバラ遺体が発見された。被害者は平凡な家庭を営む会社員沢野良介。事件当夜、良介はエリート公務員である兄・崇と大阪で会っていたはずだったが-。』
    とあり「うわぁ、面白そう!」と思ってしまいました。
    最初の方を読んだ時も、これはいけるかもと思ったんですが・・・。
    やはり途中からしんどくなってしまいました。

    この話、主な舞台は二つに分かれます。
    一つは、一児の若い父親、その妻、両親、国家公務員の兄の話。
    弟は優秀な兄に複雑な感情を抱いている。
    偶然ふとした事で、その感情に気づく妻。
    完璧すぎてどこかつかみどころのない兄。
    そして鬱病の父親。

    もう一つは、母親に偏愛され育てられた高校生の少年の話。
    屈折した性格の彼は、ネット上で密やかな楽しみにふけっている。
    それをクラスメートに知られ、リンチを受けた彼の中に殺意がもたげる。
    そして、二つの物語をつなげるように起こってしまった事件・・・。

    これだけの材料が揃っているのに、どうしても話に入り込めない。
    これは単に好みの問題だと思います。
    でもせっかく上巻を読んだので、下巻も一応読むつもりです。

著者プロフィール

作家

「2017年 『現代作家アーカイヴ1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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