わたしの献立日記 (新潮文庫 さ 10-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101291055

感想・レビュー・書評

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  • シンブルな献立日記。

  • 献立の部分は学生時代の給食表を懐く思い出しつつ、
    その間のエッセイをメインに読む。文章は軽く、読みやすい。
    気になった料理、天ぷらの項に「セロリ」とあって驚く。どんな味になるんだろう?
    おせちの項、七色なますの文字にも驚き。自分の知っている「人参・大根」に加え、椎茸・きゅうり・油揚げ・しらたき・黒ごまとある。想像の中でも綺麗な色彩が浮かぶ。
    色彩といえばもう一つ。「青豆のうにあえ」グリーンピースに日本酒で溶いたうにをあえ、卵でとじる。綺麗。

  • この本をなぜ読んだかというと、祖母が勧めてくれたからです。
    この本は祖母が祖父の体調を崩した時、食事を作るときに参考にしたと聞きました。
    著者は人間が限界になって最後に残るのは「食欲」だ。と述べています。
    その理由が戦争ということです。
    終戦直後は食べ物がなく、常に空腹で食べることだけが頭にあったと言っていました。
    本の内容は、ほとんどが日付、食事の献立というとてもシンプルな内容ですが
    これぞ和食みたいな料理がいっぱいあって、
    いつか祖母に作ってあげたいなと思いました。

著者プロフィール

1908年(明治41年)東京・浅草生まれ。俳優・エッセイスト。本名大橋貞子。日本女子大学在学中に新築地劇団に参加。前衛演劇運動に加わって投獄を経験する。34年、日活太秦現代劇部に入社、映画俳優としてデビュー。小津安二郎監督作品をはじめとした映画、舞台、テレビで名脇役として活躍した。生涯で出演した映画は100本以上。78年には、半生をとりあげたNHK連続テレビ小説「おていちゃん」が放送された。89年に俳優を引退。文筆にも長け、77年『私の浅草』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。ほか『貝のうた』『わたしの台所』『わたしの献立日記』など著書多数。96年(平成8年)没。

「2023年 『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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