椰子・椰子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101292311

感想・レビュー・書評

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  • 川上弘美さんは作品『蛇を踏む』で芥川賞も受賞したちゃんとした作家さんなのですが、こういう不思議で可笑しな話を書かせたら天下一品です♪(『蛇を踏む』も不思議なお話ですけどね☆)

    もぐらと一緒に写真を撮ったり(小学校六年生くらいの背丈がある)
    世をはかなんだ友人の山本アユミミと宿に泊まったり(土産に日本酒とカラスミを要求される)
    夫も子供もいるのに片思いの相手がいたり、オランダ水牛と話す恋人がいたり、ペタペタさんと結婚するつもりになったり(でもペタペタさんは他の女の子についていってしまう)

    そんな大人の女性の日記のようなとぼけた物語。

    川上弘美さんの文章、好きです。
    あー、面白かった。

  • 2002年8月14日購入。
    2003年3月30日読了。

  • 解説で南伸坊が、内田百鬼園につらなる夢の文脈として紹介しており、そうやなあと思う

  • いっつカワカミワールド。変だけれど、好き。どこから見ても楽しめるところも、好き。こんな日記書いてみたいものだわ。

  • 相変わらず「変」でした。
    でも、今回は普通の「変」でした。
    間違っても幻想的だなんて言葉は使えないんですよ。
    不思議でもないんですよ。
    子供を畳んで押入れにしまって出かけたり、
    親族会議の上座にパンダがいたりね。

    気に入ったのは渋谷の話。
    ニホンカモシカのいる渋谷、見てみたいなぁ~。
    今夜あたりは、はなだ色(明度が高い薄青色)か、
    藍色のたくわんを買う夢を見るんだろうなぁ

  • なんてぶっとんだ本だ、と思ったけど
    見た夢がもとになってると知り納得。夢って訳が分からないもんね。
    そりゃ、もぐらと一緒に写真を撮ったり、鳥と話したり、
    冬眠したり体から砂が出てきたりしてもおかしくはないだろう、
    夢なら。

    すごいのは淡々と夢日記を綴っているようでどこか朗らかなその空気感。
    ちょっとした合間に読みたい。

  • 楽しいでたらめ話。
    子どもを折りたたんでタンスにしまうのはすごくいいな。

  • こころからすき一番好き

  • よくあるタイプのナンセンス本、と永らく放置していたのだが、iPad用にPDF化したのをきっかけに読了。

    「ナンセンス」の面にとくに新しさはないものの、ズレ具合が気持ち良い。一文を読んでその意味を考え、次の文ですっとずらされることの多い内容。この気持よさを感じたのは久しぶり。

    そういえば昔読んだ彼女の短編集にも同じような匂いがあったんだったな。

  • 可愛らしい。
    ぺたぺたさんと、陶芸家の恋人のところがすき。
    寝る前に読むと、いい夢見れる。

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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