おめでとう (新潮文庫)

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著者 : 川上弘美
  • 新潮社 (2003年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101292328

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おめでとう (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 川上弘美さんの作品は7作読みました。こちらは再読です。川上弘美さんらしい短編集。12編入り。中でもお気に入りは『冬の一日』。すごく昔に読みましたが、その時にもすごく心に残り、これだけ何度も読んだので今でもよく覚えていました。とても好きです♪それぞれ全体的に切なく寂しい雰囲気が漂っていますが、ほっこり温かい感じもします♪『冬の一日』のトキタさんが駅の改札口で言った言葉は切なくて、じーんとして泣いてしまいました(;_;)川上弘美さん平仮名の使い方も上手くて淡々と語られる大人の落ち着いた恋愛の雰囲気が素敵です☆

  • 恋物語が、なぜか淋しい恋愛と感じます。

    冬に読みたい本です。

    百五十年か……。

  • きれいな話、ではなくて、
    日常に潜むちょっと生々しい恋愛の1コマ、を、
    感覚的にスパリと切り取ったような短編集。
    きれい、というのは、
    クリーンの意味もビューティフルの意味も兼ねている。

    恋愛においては、
    おそらく倫理観というのは絶対的基準を持たないもので、
    不倫だろうが浮気だろうが復縁だろうが復讐だろうが、
    当人が良しとするならばそれが「善」である。
    よって、この作品中に出てくる様々な女性たちは基本的に自分の立場を恨んでいない。
    悔いてもいない。
    そういう意味では感情面でのドロドロ感は希薄で、
    善とした上で話がどう展開していくのか、
    を、楽しむ要素が大きい。

    んー、しかし、私はこのパターンに途中でやや飽きてしまい、
    もっとフツーの長編を読んでみたい気分になった。
    (とは言え『センセイの鞄』もやや苦手なのだが。)

  • 7年振りに再読。「春の虫」と「冬の一日」が好きだったなーと思い出しながら読んだら、やっぱりとても好きだった。
    「冬の一日」のトキタさんは優しい、でも今読むと、それはちょっとだけずるいよねって思ったりした。

  • 言霊っていうのかな。
    ことばひとつひとつに、何か見えない力が宿ってるよね、
    川上さんのお話は。
    しかも、長編より短編のほうがちょうどいいかも。
    長編だと、見えない力によって私の心が支配されて、
    読み終わるころにはいつも、疲れちゃうんだよね。

    川上さんの小説は、
    女じゃないとほとんど共感できない気持ちばかり。
    不倫やらなんやらドロドロしてても、共感できちゃうから不思議。
    男性のように哲学的でなく、
    直感的で感情的だから、
    ことばひとつひとつが、胸に突き刺さるよね。。。
    ふわふわした表現なのに、なんでこんなにグッとくるのかしら。

    あとがきにも書いてあったけど、
    表現がフランス的なんだって。
    フランスは、日本の文学よりももっと、
    言葉を大事にしてるのだとか。
    そんなフランスでは、川上さんが絶賛されてるっていうから、
    なるほどなって思った。

    もう、川上さんの小説は読み尽くしてしまったなぁ・・・。

  • 楽しく読めた。
    内容は忘れたけど・・・。

  • 男女の恋愛、不倫、同性の恋愛、いろんな形があるけれど根底にあるのはとても普遍的なものであるように思えた。
    失ってしまう不安や、先の見えない未来。それらと静かに闘っている人たち。
    決して幸せな物語ばかりではないのに、幸せな気分になるのはどうしてだろう。

  • 「運命の恋人」と「どうにもこうにも」がお気に入り。女性らしさ、というよりも、人間らしさという風に例えることがしっくりくるような感覚。卑怯なところも含めてこそだよなあと思う。女性らしさや男性らしさの定義は人によって違うし、だからこそ色んな人同士が惹かれ合うのかもしれない。どうあるべきなのか、よりも、どうしたいのか。

  • ほんのり寂しいような味のする短編集。

  • 何だか読みにくい。
    舌足らずの大人が一生懸命に聞いてもらいたいことを伝えているような感じ。なんだけど、解説を読んだらちょっと印象が変わったかな。

  • 短編集。
    いろんな二人(女同士だったり別れた男女だったり)が出てくるのだけど、なんとなくテンポが快い。

  • ★★★★☆ 春の微かな甘い匂いが首筋を這い回り、全身の力を虚脱する。深呼吸をすると淡い期待感が脊髄を駆け巡り、後ろから抱きしめた感触が恍惚と甦る。愛し合った事実は嘘じゃない、私を忘れないでねと手を振る天使と悪魔。女性特有の感性で綴られた多彩で滑稽な12篇。別れの予感や不安で揺れ動く心情が艶美で、好きだから甘えて拗ねて、たまに意地悪してくる可愛さが好きだから愛しくもある。視覚や聴覚を川の音と会話、虫の声と闇夜で描写する場面が美しい。永遠の別れは無常を仄めかし、愛は永遠じゃないと互いに認め合う憐憫の情。

    『いまだ覚めず』『春の虫』『冬一日』『ぽたん』『川』『運命の恋人』が印象的。温泉宿へ旅行に出かけた女性ふたりが電車で食べる“赤飯のおむすび、蕗、里芋、海老フライ、ほうれん草のごまよごし、焼き豚、豆”といった手作り弁当が美味そうだった。

  • 12篇からなる短編集。
    いったいこれは、現実世界なのだろうか、と惑わされてしまう。
    小説なのだから現実ではないのは当たり前で、それは百も承知なのだが、そういったことではなく、この人たちは誰だ?これはどこの世界の物語だ?とクラクラしてくるのだ。
    かと思えば、突然、逢瀬のあいだ、子どもを近所の人に預かってもらっているだのと至極現実的な側面を見せてくる。
    どれも薄ーく切り取られた一場面なのに、読んでいるといろんな感情におそわれて油断できない。

  • キメの細かい砂のようなサラサラとした文章と、空気感。
    やわらかさとサバサバした感じの両方があるよう。
    そしてちょっとひょうきん。
    やっぱり好きだな、川上さん。
    人との距離感の描かれ方や、言葉のすき間にチラッと見え隠れするさみしさも。

    幽霊にたたられて復讐する「どうにもこうにも」、ちょっと異界の「運命の恋人」、未来の話「おめでとう」を含め
    私の読んできた川上さんらしさの感じられる短編集だった。
    心地よかった。

  • 15/12/16
    ぽっかり明るく、深々しみる、まさにそれ。『夜の子供』がたまらなくすき。ちなみに子供はでてきませんよ。イチゴミルク~~


    P60-61 『春の虫』
    「もらったからあげたのかな、あたし」
    「もらった?」
    「うん、もらった、いろんなもの」
    「どんなもの」
    「目に見えないいろんなもの、目に見えないけどなんだかほかほかするもの」
    「もらったのかあ」
    「うん、たしかにくれたような気がする」
    (中略)
    「ショウコさんがあげたのは、何?」
    「お金と時間」
    「なるほど」
    「つまらないものよね、あたしのほうは」

  •  自分の誕生日に本屋さんへ行ったら目に飛び込んできたので購入。特に印象的だったのは「春の虫」、「川」。

  • 一筋縄ではいかぬ恋や愛がごろごろしているのに、なぜかえぐみもいやみもない。
    息をするのと同じように、当たり前のことのように思えてくる。
    そして、そんな当たり前の人生と同じように、笑ってしまったり、どうしてか泣きたくなってしまうような寂しさに襲われたりする。
    なんで、こんなに、この人の作品って切ないんだろう。

  • 川上さんの文章は綺麗で儚げでとても好き。
    短編集でしたが、とくに
    『春の虫』と『冬一日』がお気に入りです。

    『冬一日』は、お互いに家庭をもつ二人の逢瀬を描いたお話。
    (俗に言う不倫などの危なげな関係のお話、この方の作品にはよく出てきますね笑)

    百五十年生きたら、いつも一緒にいられる機会がくるから、というトキタさんの言葉が素敵です。

  • 初読みの作家さん。
    短編でさらりと読めるけど、惹き付けられるものがなかった。
    個人的には、もう少し人間臭い話が好き。

  • 短編集。恋愛もの12編。

    川が一番すきです。
    「きかん気で落ち着きのない少年」に「内気でぼうっとした少女」が「やだ、おいてかないで」なんていうシーンが堪らなくなりました。
    川上さんの文章自体がすごくきれいで、曖昧な人間関係を書くのにすごく似合う気がします。すきなひとの一人になりそう。

  • 短編集。

    女の人同士の恋愛(さらっとしたのではなく
    濃いやつ)とか
    不倫の話しとか出てくるから
    好き嫌いがあると思う。

    私は苦手(*_*)

    幽霊に取りつかれる話しは
    ちょっと楽しかった。

  • 『川』を読んだら、お弁当を持って出かけたくなった。
    外での食事ってなぜだか美味しい。特別なものでなくても。
    昼からビールも憧れるわ。

  • 不意に読みたくなるそんな本


    友達に借りて読んだ
    わたしも欲しくなった

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