ゆっくりさよならをとなえる (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 155
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101292335

感想・レビュー・書評

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  • タイトルがなんともいえず切なくて素敵。
    さよならって、ゆっくり言う勇気がなかなか出ないね。

    内容自体は、まぁ普通のエッセイ集でした。
    1話が2〜3ページなので、さくさく読めていい。
    ただし、タイトルのようなインパクトのあるお話はあまりない。
    普通のエッセイでした。

  • 作家のエッセイで、他の著者の作品が引用されている物が好き。

    というわけで、こちらに載ってらっしゃる本、
    どんどん探しちゃいます。
    読んじゃいます。

  • 忘れてるんだけどリズムはいっぱいある そのことを思い出して 気持ちが楽になる そんな気持ちで日課をみる、考える 新鮮な今日になる 

  • 本書は、いくつかの新聞や雑誌に連載した文章を集めたエッセイ集です。
    (あとがきより)

    久しぶりに川上弘美さんの文章にふれるひとときを味わう。
    川上さんのエッセイを1冊の本まるまるで読むのは初めて。
    うーん、まるくて、やわらかい心地の文章、やっぱり素敵!と、のんびり読みふけった。
    のんびりし過ぎて、けして厚い本ではないけれど、かなり時間をかけて読んだ。

    腹を立てたりすることもあるけれど、毎日を楽しく過ごしているんだろうなとひしひし感じる。

    第Ⅲ章に出てくる本の数々、気になるなぁ、と目を光らせる。
    なになに??“金魚のC子”って??とか。
    日々出る新刊を追うことに忙しくて、何年も前に出た名作に出会うチャンスを見失いがち。
    面白そうな本って、まだまだたっくさんあるよなぁ、と思わず、溜め息(喜び含む)。

    小説にも通じるけれど、お酒を飲みたくなっちゃう。
    美味しそう~、こんな風にゆったり楽しく飲みたい!
    ほろっと酔いたい。

  • 生活も、読書も、お酒も、なんだかゆったり。
    文章の書きっぷりもなんだかゆったり。
    「見せる」ことを意識してないわけはないんだけど、
    あまり気負いを感じない文章が好感触。

    そんなに人に見せることを気にしなくてもいいよなぁと、
    何となく肩の力が抜ける。

  • 2004年12月3日購入。
    2004年12月18日読了。

  • 『センセイのカバン』がそれほどしっくりこなかったので特に期待せず読んだためビックリ。すごくすいすいと気持ち良く、自分が普段から漠然と思い感じているけどうまく言えないようなことなどを代わりにすっきりと言葉に変換して表現してもらったような不思議な感じ。書かれていることはグダグダだったりだらしがなかったりする状態なのにそれを表す言葉使いが大変まっとうで由緒正しい日本語で、かつ上等で上質でもあるので、とても良い。ズバリ!とは説明できない感覚とか直観とか本能みたいなもの、ドーナツの穴みたいに”そこにあるけど実態は無いからうまく説明できない”みたいなものを、いかにして他人に対してプレゼンしてみせるにはこうすれば良いのか、ほほぅ、みたいな、不思議な感動が小気味よかった。

  • 川上弘美のエッセイの中でも特に好きな一冊。
    一番最後の「ゆっくりさよならをとなえる」が、またいい。

    ★友人Gに贈った
    ★友人ESに贈った

  •  エッセイはあまり得意じゃないからいつも避けて来たのに、どうしてか手に取ってしまった。たぶん、川上さんが読みたい気分だったんだと思う。
     このエッセイ集はかなりいい。かなり好き。どういうところが良くてどういうところが好きなのかはうまく言えないが、とにかく今の私にはぴたりと嵌った(たぶん男性には全く分からないと思うが)。
     この本は、実家で飼っている猫を名前を呼びながら抱き締める時のような愛おしさを感じる。風があって晴れている気持ちの良い日に洗濯物を干す時のように少しうきうきした気分になる。古本屋街や図書館や河原へ行きたくなる。
     こころにじんわりと染み渡るような、ほっこりするような、もうとにかくいい本。
     タイトルのエッセイには涙が出た。(その箇所は引用に登録しておく)

  • まぁー読みづらい。
    悪いわけじゃないんだけど、遅々として進まず。

    最後のは良かった。

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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