ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)

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著者 : 川上弘美
  • 新潮社 (2006年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101292342

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ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • こういう男の人、いました。
    ニシノユキヒコ読むたびに、好きになると大変なことになってしまうのがわかっているのにどうしようもなくて困ってたことを思い出します。

  • 死ぬほどモテる色男7人の女たち

  • 映画を観て本を読みましたので私の頭の中でニシノユキヒコは竹野内豊でした。映画の女優陣はイメージに合っている人もいれば全然あっていない人もいましたね。面白いんだか面白くないんだかなんかよくわからん。私は好きじゃないな。

  • ニシノユキヒコは理想の男子かも知れない。
    もし実在したら、きっと「ムリ~!」と思いながらも好きになってしまうのかも。
    つかみどころがなくて、女子の気持ちがわかっているようで、鈍感で、でも憎めなくて。
    女子はナイーブな男子にめっぽう弱い。でもナイーブな男子は一方でめんどくさい奴が多いけれど、ニシノユキヒコはめんどくさくない。
    惹かれてしまうのはそこなのかな~。

  • とても良かった。近年読んだ中ではベストだった。

    ニシノユキヒコの切なさ、悲しさ、こわがりが何とも言えず、いたたまれない。
    距離を取りつつ、こわごわ近付いて、離れていく女の人たちの気持ちが何とも言えず、いたたまれない。
    ニシノユキヒコが泣くと、たまらなく私まで悲しくなる。
    ニシノユキヒコが、どう考えても絶望的なタイミングでするプロポーズもたまらない。
    私が死んだら訪ねる人の約束を思い出した。
    私は死んだら、しばらくは庭のシデの木に住むと決めているけれど、何回から約束の相手を訪問しなきゃな、と思いました。

  • 恋ができる本です。わたしはユキヒコみたいな人がけっこう好きで、読んでるあいだ時々鎖骨のあたりがぎゅっと熱くなりました。人を愛するのが怖いという彼の気持ちはきっと姉に対するものからきていて、それから、本気で愛せないというのも自分を守るためだったのではないかと思います。わたしも人を本気で愛するのは怖いですから、特に愛されないとわかっている場合は、本気になっていない自分を演じます。そうすることで、自分を守るのです。この作品は、他者への愛と自己愛が入り混じった恋愛小説なのではないでしょうか。

  • 女性から見た放っておけないダメ男の典型なのかな。見た目がいいけどどこか頼りない野良猫を拾ってくるように、女性がニシノユキヒコを拾ってくる。そしてさも当然の如く居座る。変幻自在、カオナシのニシノユキヒコは、貴方の心の隙間にスルッと入り込むのだった。読者はここに登場する10人の女性に自分の姿を投影し、それぞれのニシニユキヒコを思い浮かべるのだろうか。

  • 『ニシノユキヒコの恋と冒険』読了。
    ニシノユキヒコの女性遍歴はいつまで続くのかとニヤニヤしながら読んだ。
    面白いのが女性からニシノを捨てていく場面が圧倒的に多かったこと。多分、ニシノを介して女性たちは変化していったんだなと思った。
    そして、読んでていつになったらわたくしもオトナになるのやらと痛感。布団の中で読んでて。部屋を見渡したらなんか変わってるのは部屋だけでその部屋を使用してる人間はさほど変わってないなーと。
    この本が特に部屋で何かする場面が多かったからかそう思ったのだ。

  • 現代の源氏物語という感じがする
    ニシノさんのかっこよさに痺れるのもよいが、でてくる女性陣をこの人苦手だな〜とか素敵とか考えて読むのも面白い

    私は断トツでマナミが好き
    おやすみを読むと切なくて胸がぎゅっとなる
    マナミは源氏物語でいう六条御息所ポジションかな〜

  • ニシノユキヒコは幽霊のような存在だ。
    そこにいるのにいないような。
    触れているのに触れていないような。
    イイ男とダメな男、その境界はどこにあるのだろう。

  • 昨年、往来堂書店で買ったブックピックオーケストラの文庫本葉書に入っていたのはこれだった。

    ぴんとくるものがなくて、すごく迷ったんだよ。で、これだよ。

  • どうせ色気でも振りまいてなんて罪な男だと思っていた序盤から、いつしかニシノユキヒコが愛おしくてたまらなくなっていた。
    まるで、彼の彼女、いや、母にでもなったような。

    そして、読み終えたときにこの装丁の良さもわかる。

  • 主人公ユキヒコはザ・女たらし。
    ユキヒコに振り回される女たちと、好き勝手するユキヒコの話が連続していて、少しつまらなかった。

    が、

    ラスト2つの話では少しハッとさせられた。
    この2つの話のために、その前の8つの話はあったのかも。
    これまでの女達とは違い、ユキヒコを全然愛していない愛。中年になったユキヒコをみっともなく狂わせている20歳そこそこの愛との物語「ぶどう」は、ユキヒコの死という衝撃的な出来事が含まれているせいもあるけれど、明らかに異質。
    そして最後の「水銀体温計」では、時がさかのぼってユキヒコの大学時代に。結局は姉のことがユキヒコの人生にずっと呪いみたいに付きまとって、哀れな一生を終えることになってしまったんだろうなと再確認させる話だった。

    主人公は一応ユキヒコということになるのだろうが、すべての話を読み終えた今、主人公は一人に決められないのではないかという気もしてきた。
    つまり、主人公はそれぞれの女たち。
    ユキヒコと出会い、惹かれ、思い悩む女たちは、彼にすっかり主導権を握られているようだ。だけど、彼女たちは自分から彼に別れを告げ歩み去る。彼はどんどん遠くなる。確かに一度は彼女たちの人生を彩ったユキヒコだけど、遠ざかるにつれてどんどん色を無くしていく。そして、彼女たちの引き出しの中にたくさん入っているガラクタの一つになる。

    そう考えると、ちょっとむなしくなる。
    少年のころに受けた傷を抱え、屈折してしまったユキヒコという男を、心から理解しようとした女もいないし、そんな境遇、彼女たちにとっては関係ないのだ。ユキヒコは自分主演のドラマの、単なる相手役だったのだ。

    大騒ぎする恋が、滑稽にも思えてくる。

  • 軽くてチャラい男の話だと思ってたけどちょっと違ってた。
    いや、軽いのは軽いんだけど、なんというかふわふわと海を彷徨い漂うクラゲのような、なんかそんな印象。ニシノユキヒコって。

    愛情というものに飢えていながらも決して愛に依存することはなく、本気で人を愛することはできなくても愛を語ることはできたりして、なんだこの男。

    付き合う女性みんなが二人の関係性を客観的に見てたりして、好きなのにのめり込めない恋愛ってなんかしんどいわ。ニシノユキヒコめ。女の敵だね。と思いながらもみんな惹かれてしまうのね。ニシノユキヒコに。

  • ニシノユキヒコと関わりを持った複数の女性からニシノユキヒコ(あるいは彼女たちにとってのニシノユキヒコ)を語る物語。
    複数の視点から浮かび上がるニシノユキヒコは飄々としていて礼儀正しく寂しがりや。そして最後は皆様々な理由で彼のもとを離れることになる。

    女性の作者さんが書かれた作品だなーとしみじみ。ニシノユキヒコが目の前に実在したなら私もすきになるだろうか。
    すきな相手への接し方や愛し方は当たり前だけど人によって様々だ。それがパーソナリティーそのものだ。この作品あくまではニシノユキヒコを通した「それぞれの女性たち」の物語だ。世の中の女性の数だけ物語があるのだろうな。
    (2015.12.30)

  •  清潔で所作も滑らかでそれでいて悪気のない女たらしで自分だけのものにはならないニシノさんが存在したら絶対に好きになっているだろうと思うほどに、彼が魅力的に映った。その一方で、どこか冷ややかで暗い部分をもつ彼がひどく寂しく見えるのが怖くて、これ以上愛してはいけないと感じて彼から離れていく女の人たちの気持ちも分かる気がする。結局愛し愛されするというのは一体どういうことなのかますます分からなくなり、この先一生分からないままだからこそ恋愛っていいものなんだろうなぁなどとぼんやり感じる、余韻の残る作品。

  • 稀代のダメ男、ニシノユキヒコ。

    大学生のころはアンニュイ系恋愛小説がすきで読み漁ってたなあ。
    川上弘美、山田詠美、あと江國香織や小川洋子もそうかな、などなどなど。

  • これを最初に読んでたら川上弘美を好きには決してならなかった

  • これは、男性からはどうやって読むのが正しいのかな?うはー、もてもてじゃんか、てかこの何もやってない風な、なんか不思議ちゃん風な、こういう男が何故かもてもてな展開って、もしかしてハルキストってやつなのか?違うのかなー。全体的な雰囲気は嫌いじゃないんだけども、このモテっぷりに嫉妬してしまって冷静に読んでいられないわー。

  • ひたすら女たらしの男の話。まぁ面白かったけど、ひっかかった女の人たちが幸せになって欲しいな。ってかんじ

  • (リリース:まさおさん)
    9回目リリース:(駄々猫さん)

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ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)の作品紹介

ニシノくん、幸彦、西野君、ユキヒコ…。姿よしセックスよし。女には一も二もなく優しく、懲りることを知らない。だけど最後には必ず去られてしまう。とめどないこの世に真実の愛を探してさまよった、男一匹ニシノユキヒコの恋とかなしみの道行きを、交情あった十人の女が思い語る。はてしなくしょうもないニシノの生きようが、切なく胸にせまる、傑作連作集。

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